B2B SEOの新時代への備え方

公開日:2012/02/19

最終更新日:2024/02/17

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サーチも大事だけどこれからはソーシャルがもっと重要だ!と煽りたてられているサイト運営者も多いと思いますが、B2Bサイト、特にジャンルによっては、ソーシャルを使いこなすといっても中々難しいと考えこんでしまうケースもあるのではないでしょうか。今回は2012年以降のB2B SEOについて改めて考え直した記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

昨年はSEOが終焉を迎えるかどうかについて多く議論された1年だった。しかし、検索エンジンのランキング、そして、オーディエンスの要望をキャッチする取り組みにおいては、常に戦略が必要される現実は今後も変わらない。

B2BのSEO戦略が重要な理由

ずば抜けたSEOの取り組みの内容は、たった数年前と比べても、その形式および役割において確実に変化している。ウェブページのスカルプティングを行い、オンページの手法を介してランキングを得ていた時代を私達の多くは今でも思い出すことが出来る。

しかし、2012年以降は、質の高いSEOは、顧客が購入する前、購入中、そして、購入後のサイクルにおいて検索を行う際に、マーケティングのアセットが見つかる環境を作り出すことである。

この目標を達成するためには、B2Bのマーケッター達は確固たるSEOの戦略を持っていなければならない。また、目的や目標に応じて戦略は企業ごとで異なるが、関連性を土台に置き、2012年以降の変わり続けるSERPを生き抜くことを目指す必要がある。

B2B SEOの関連性戦略を確立する

顧客に関連する上での方法およびアプローチは、事業の目標によって異なる。

例えば、サービスのベンダーを徹底的に比較する場合もあれば、ビジョンを介したトップ・オブ・マインド(最初に思いつく)な存在になることを重要視している場合もある。しかし、どんな顧客の経路を最終的に利用しても、SEOがアルゴリズムベースの検索が行われた際に結果で見つけてもらうため、そして、選んでもらうための取り組みであることに変わりはない。

ユニバーサル検索の時代において、検索エンジンは、動画、イメージ、そして、PDF等をSERPに含み、アセットを拡大してきた。その上、新鮮さ、そして、ジオロケーションがベースとして加わり、最も進歩的なアプローチのみが成功を収める動きのある市場が生まれた。

この点を考慮して、B2BのSEOキャンペーンでは、顧客がソリューションを求める旅に出ている過程で考えること、そして、現在のSEO環境で結果を出すアプローチに焦点を絞る必要がある。

このようなアセットを発見してもらうための過程が重要である点は変わらないものの、常に進化するチャンネル、つまりSEOで勝つためには、情報、反復、そして、刺激に戦略の焦点を当てる必要性が生じつつある。

情報: 現在 & 今後のコンテンツ戦略

B2Bマーケッターとして自然な検索結果で有望視している取り組みの中心が、クエリの意図に答える関連するコンテンツの提供である。

この取り組みを首尾よく行うと、検索エンジンからランキングの改善、そして、トラフィックの増加と言う形で見返りを与えてもらえる。しかし、顧客が検索を行う際に求めているのは情報だと言う点を肝に銘じておいてもらいたい。何らかの形または方法で私達はキーワードを入力し、クエリに答える情報/コンテンツを探しているのだ。

SERPで見つけてもらい、ページを見てもらうには、コンテンツの価値、関連性、そして、適時性に取り組むことが最も重要である。グーグルはアルゴリズムに重要なアップデートを実施し、新鮮なコンテンツを確実に提供しているため、この取り組みの重要性はさらに上がっている。

B2Bのマーケッターとして、適切な情報を適切なオーディエンスに提供する方法を考案することは、前進を続けるSEOにおいて成功する上で欠かせない使命である。

SEO Strategy Framework

繰り返し: 情報を提供するデバイス

検索クエリの充足と同じぐらいデバイスが重要な時代が到来している。

なぜだろうか?デスクトップ、ラップトップ、スマートフォン、eリーダー、もしくはタブレットを介してウェブにひっきりなしにつながっているからだ。

彼らに接触するためには、マーケッター達は、SEOに関連する際にこのような様々なコンピューティングのフォーマットを考慮する必要がある。効率的なB2B SEO戦略は、確実に情報がそれぞれのタイプのデバイスで適切に提供される環境を作り出す。

2012年、SEOの取り組みをタブレットに適応させる活動はとりわけ重要性を増すだろう。なぜならタブレットはユビキタス化しつつあるからだ。ビジネスの会議でタブレットが用意されているケースを目にする機会はますます増えてきている。タブレットへの最適化がベストプラクティスになるのは時間の問題である。

それまでは、デバイスの経験およびユーザー層に応じて最適化を行い、関連するコンテンツを提供することで、シェアを獲得する市場機会が存在する。

刺激: ソーシャル共有をもたらすメッセージの力

適切なコンテンツを作り、様々なチャンネルやデバイスで提供したら、今度は情報が共有する価値があることを裏付ける必要がある。

質の高いコンテンツを作ることはこの目的を達成する最も確かな方法ではあるが、競争の激しい業界では、人々に刺激を与え、共有したいと思われるメッセージが優先される。

と言っても、短期的な改善を提供するために存在する“一瞬の驚き”について私は説明しているわけではない。それよりも、メッセージが持つ共有してもらう力、そして、そのメッセージが持つ今後の交流を促す力が重要なのだ。

SEOが進化するにつれ、共有力、そして、その他のソーシャルシグナルは、検索エンジンが関連性を計算する仕組みにおいて重要な要素になるだろう。アルゴリズムで仕組みに逆らわずに格付けしてもらえることも重要だが、さらに重要なことは、この要素がマーケットの要望を示している点である。

B2Bのマーケッター達は、発見可能であり、いいね!、+1、コメント、そして、その他の“このような情報を求めていたんだ”と言う感謝の言葉を呼び込むような情報を全力で提供する必要がある。

常に変化する検索業界において、私達は新しい年を迎えようとしているが、どうすればキャンペーンで顧客に情報を提供し、顧客がマーケットにいる際に繰り返し、そして、行動およびソーシャル共有を促すことが出来るのかを考える必要がある。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Preparing For A New Era Of B2B SEO」を翻訳した内容です。

固い文体とテーマがB2Bだけにブライアン・ソリスか?という思ってしまいましたが違う方でした。書かれていることは、基本といえば基本、納得できるものばかりでしたが、コンテンツマーケティング、特に「ソーシャルで拡散される質の高いコンテンツを造る」ことが叫ばれる昨今ながらも「検索クエリの意図に答える関連するコンテンツの提供」という視点はサーチマーケッターなら忘れたくないな、と改めて思わされる記事でした。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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