リンクビルダーは非常に困難な時期を迎えている。ホワイトハットにおいてもブラックハットにおいても、そして、大半の人々が該当するグレイハットにおいても、20年近いコンテンツの広報/リンクビルダーのキャリアの中で、リンクの種類および変化についていくのがこれほど辛かった時期はない。
皮肉にも大変な時期を迎えている要因は、HTMLの知識がなくてもURLを簡単に交換することが出来るようになっているためである。
1995年なら、誰かにリンクを提供したい場合、リンクをウェブページに掲載することを意味し、99%は自分で編集することになり、その結果、時間を割いて、ファイルを開き、<a href>タグを編集し、大抵の場合、ウェブサーバーに当該のファイルをFTPで戻す作業を行っていた。
数分間を費やし、ファイルを探し、ファイルを編集し、ファイルをアップロードし、ファイルをチェックしなければならなかったため、当時は本気でリンクを張りたいと思わなければ出来ない作業であった。これが、初期のリンクグラフのアルゴリズムが現在のアルゴリズムより遥かにリンクを信頼していた理由である。
しかし、掲示板/ゲストブックの登場により、HTMLの知識がなくてもリンクスパムを行えるようになった。そして、無料ホームページサービスのジオシティーズが登場し、リンクスパマー達は簡単にスパムを行えるようにあった。次にやって来たのがブログである(実感できないかもしれないが、ブログは飾り立てられたゲストブックアプリに過ぎなかった)。
そして、ブックマークアプリ、ディグ、スタンブルアポン、共有、追加、Facebookのいいね!、Google +1が続々と姿を現し、誰でも、年齢に関わらず、どんな動機を持っていても、マウスをクリックするだけで、リンクグラフ全体に影響を与えることが出来る時代に差し掛かっている。
保守派のリンクビルダーは悲嘆に暮れている。
その必要ははい。共有および投票の新しい手段は、ウェブがリンクグラフを一掃する上で必要としている手段でもあるのだ。
現在、一般の人々、そして、あらゆる年齢の人々がウェブを利用しており、これは1994年の状況とは大きく異なる。現在81歳の私の母はAOLを介して無理やり押し付けられるまで、ウェブを“発見”しなかった。現在、何らかの形でウェブを利用しているのが普通である。世代や関心事に関わらずすべての人々がフェイスブックのページ、そして、ツイッターのアカウントを持っている。人々は習慣を作り、ウェブサイトはその習慣を満たす必要がある。
ソーシャルリンクグラフが、レディーガガの最新のニュースやゴシップを特定のユーザー層が見つけるかどうかに影響を与えることが出来る、または影響を与えるべきである理由は理解している。それは問題ない。
ソーシャルリンクグラフはカスタマイズすることが出来る。最新のニュース、惨事、センセーショナルな行動等々。ソーシャルメディアが存在しなかったら、チャーリー・シーンの騒動など気にしていただろうか?チャーリー・シーンが真面目になったら、または亡くなったら、どれほどのツイッターユーザーが混乱するのだろうか?
話を本題に戻そう。多くのことが変わったが、リンクグラフについて変わったのは、検索エンジンが一人一人の検索者に対する検索体験を改善するために、シグナルを探す必要性を感じている点である。ここが大事なポイントだ。
工場用のボールベアリングを探している54歳の購買代理業者が、中古のスケートボードを探しているシアトルの16歳の少年のために設定されたアルゴリズムのシグナルからメリットを得る可能性は低い。
そこで戦略に長けたリンクビルダーの出番だ。オーガニックな検索トラフィックと直接的なクリックによるトラフィックをクライアントにもたらすため、信頼に値するリンクグラフのタイプを理解し、見分けられるかどうかが腕の見せ所である。
その意味においては、本当は何も変わっていない。メディアはメッセージのままであり、ユーザーの層が戦略を決めるのだ。
さぁ、勝負はこれからだ +1!
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Can Likes, Pluses & Tweets Cleanse The Link Graph?」を翻訳した内容です。
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