ニュースメディア系サイトにおけるSEOで重要な5つのポイント

公開日:2013/03/12

最終更新日:2024/02/16

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コンテンツマーケティングがSEO的にも注目される最近ですが、コンテンツといえばインターネット黎明期からあるニュースやメディア系サイトが注力してきた分野。同時に多くのニュースメディアがマネタイズに苦戦してきたわけですが、もしかするとせっかくのコンテンツが検索エンジンに正当に評価されずそのコンテンツの質と比較して十分なトラフィックを得られていないケースもあるかもしれません。そこで今回はニュースメディア系サイトがSEOで意識するべきポイントをまとめた記事をサーチエンジンランドからご紹介。あなたのコンテンツ、検索エンジンに正しく評価されていますか? — SEO Japan

SEOのサイト評価は、全て同じではなく、少なくともある程度は、固有の要素を持たせるべきである。なぜなら、価格設定やSEOの評価は、人によって異なるためだ。また、サイトのタイプによって、ニーズが異なる点も留意してもらいたい。

例えば、20ページで構成されるB2Bのリード生成用のサイトの評価における本質的な課題および焦点は、大規模なeコマースサイトを評価する上で考慮し、取り組む重要事項とは大きく異なる。

パブッリシングやニュースメインのサイトに対するSEOの評価にも同じことが言える。そこで今回は、パブリッシング系のウェブサイトのSEO評価を行う際に重視する必要がある5つの大事な点を挙げていく(あらゆるSEOの評価において検討しておきたい典型的な対策以外で)。

拡大可能且つ柔軟なインフォメーションアーキテクチャ

インフォメーションアーキテクチャの見直しは、あらゆるサイトにとって重要だが、特にパブリッシングサイトにとっては、次の事実を考慮してサイトを構築することが肝要である:

  • 1日/1週間に複数のコンテンツを加える可能性が高い
  • コンテンツの大半は、一刻を争う
  • コンテンツのアグリゲーションは、静的なカテゴリのページよりも(そして、場合によってはホームページよりも)、大幅に自然な検索トラフィックを運ぶことが多い

そのため、アーカイブしたコンテンツを(リンクの価値の大半を保有する)サイトのホームページの近くに配置する(例えば、2、3回のクリックの範囲)様々な方法を特定し、新しいページにより多くのリンクの価値を与えるべきである。この取り組みを行う上で、大半のサイトにおいて、効果のある方法を幾つか挙げていく:

ページネーション

数字のページネーションを含む(1、2、3、4等)、ホームページとカテゴリページに「以前 & 次」リンクを用意する単純な構造から、より古いコンテンツをサイトのカテゴリページとホームページに近づけることが可能な構造に移すと、サイトのインフォメーションアーキテクチャを「平らにする」ことが出来る。当然ながら、ここでは通常のページネーションのベストプラクティスに従う必要がある

An example of deeper pagination to get more archived content closer to the home page.

インデックスのインデックス

その他のリンクの集まりに対するリンクの集まりとして機能するページを作成することで、1つのページにつき100本以上のリンクを持つページを持つことが出来るようになる。すると、大量のコンテンツをメインのページから数クリックの距離に置くことが可能になる。

ここでは、ページをクリックする人達にとって有益なリンクの集まりを提供するために何を実際に作ればいいのか、そして、個別のブログの投稿に関連するどのようなデータを持っているのかを考慮する必要がある。例えば、タグやその他の分類法が考えられる。

誰がウィジェットを検索しているのか

最も時間の面で関連する投稿に多くのリンクの価値を与えるため、分析データを活用して、ナビゲーションボックス内で、昨日または先週最も多くの検索トラフィックが寄せられた投稿を維持するウィジェットの構築を検討しておきたい。

また、人気の高い記事を前面に押し出すその他の方法を用いて、新鮮さに焦点を絞ったウィジェットで、最も話題になっているコンテンツ、例えば、最も共有された/コメントを集めたコンテンツに対して、リンクの価値を流すことも可能である:

An example of a popular posts widget on Search Engine Land.

 

パブリッシングに特化したインフォメーションアーキテクチャを構築することで、各種の用語で上位にランク付けさせる確率を高め、また、より多くのトラフィックを集めようとしているページのランクを高めやすくなるだろう。

タグ & カテゴリの利用

パブリッシングサイトのタグとカテゴリは、SEOにとって厄介な存在になり得る。まずは、以下の幾つかの問いに答えてもらいたい:

  • 誰がコンテンツをタグ付けし、どのような基準を用いてタグ付けを行っているのか?
  • 新しいタグのページを作成する上で/投稿に特定のタグを与える上で、どれだけ考えを巡らせているのか?
  • 過剰な量のタグページが作られているか(リンクの価値が薄まり、複数の薄いページが一つの投稿を収容するケース)?
  • カテゴリの構造にどの程度考えを巡らせているか?
  • 現在のタグおよびカテゴリの構造によって、ユーザーはどれだけ恩恵を受けているのか?

上述した問いの多くは、クライアントに対して答えを用意しておく必要があり、また、大半の場合、既存の構造を使って、ユーザーに対する利便性を考慮しなければならないだろう(SEOの観点では、完璧な最適化とは言えなくても)。

しかし、完全に、または、ほとんど無計画にカテゴリやタグの構造が作られていることが多く(特にタグ付け)、現在の構造を一から考え直さなければいけない可能性もある。どのような構造が用いられてにるせよ、インフォメーションアーキテクチャはSEOにとって重要である

グーグルニュースの導入 & 最適化

リード生成およびeコマースのサイトに主に取り掛かっているなら、グーグルニュースが絡む状況には遭遇したことがないはずだ。ここでは、基本的に2つの問題について考えてもらいたい:

グーグルニュースに掲載されていないものの、掲載されるべきである

質の高い、ニュースをベースとしたコンテンツを数多く投稿している場合、グーグルニュースに取り上げてもらうべきだと指摘しよう。掲載の条件の詳細は、このページで確認することが出来るが、基本的に次のようなコンテンツをグーグルニュースは取り上げる:

  • 固有の、ニュースをベースとしたコンテンツ(この条件は問題なくクリア可能だ)
  • 個別の投稿のURLは、3つの数字を含み、固有である必要がある(URL内の日付によってこの条件は満たされる)
  • ページとリンクがクリーンであり、クロール可能なHTMLが用いられている(この条件もクリアしているはずだ)

このページからサイトを投稿することが出来る。

投稿すると、サイトのレビューが行われる。また、グーグルニュースのサイトマップをウェブマスターツールズを介して投稿する取り組みも推奨しておきたい(このオプションは、グーグルニュースから承認を受けるまでは、利用することが出来ない)。この件に関しては、このページで詳細を確認してもらいたい。

グーグルニュースの対象になっているものの、コンテンツが表示されない

メインの自然検索アルゴリズムのランキングと同じように、グーグルニュースのランキングを改善するベストプラクティスに関する様々なアイデアが存在する。次にチェックしておきたリソースを幾つか挙げていく:

ランキング要素として上述した要素の幾つか – 例えば、頼りにされるサイトを構築する、コンテンツを共有してもらう、コンテンツにリンクを張ってもらう、誰よりも早くストーリーを配信する – は当然のような気もするが、次のようなあまり明白ではない要素もあるので注意してもらいたい:

  • 目立つタグを活用する – グーグルは、特定のコンテンツに対して、目立つタグを介して、質の高いコンテンツと指定する機会を与えており、質の高い、オリジナルのレポートを、リライトした薄いコンテンツやフィードから再配信したコンテンツと区別することが出来る。
  • パフォーマンスの問題 – グーグルニュースでの上位へのランクインを阻んでいる原因が、技術的な問題の可能性もあるので、パフォーマンスをテストするツールの利用を検討しておこう: https://www.webpagetest.org/https://tools.pingdom.com/fpt/
  • オーサーシップ/グーグルプラスのプロフィールグーグルのオーサーシップをSERPのビジビリティおよびクリックスルー率を改善する手段として実装することを吟味してもらいたい。

このような取り組みによって、あまり目に触れる機会が少なかった質の高いコンテンツをニュースのリスティング内で、より高い位置に掲載することが出来るようになるだろう。

拡大可能なキーワードリサーチ

インフォメーションアーキテクチャとタグ付けの問題と同じような問題が他にもある。複数の個別のコンテンツ(評価を実施する際にコミュニケーションを取る人物とは別の人物が作成していることもある)に対応することが可能なキーワードリサーチを行うため、戦略を修正しなければならない。ここでは、次の複数の取り組みを試みることになる:

  • キーワードのリサーチ – 大量のページに対してキーワードリサーチを実施することは不可能だが、評価の範囲、そして、事前に同意した内容に基づき、階層が最も高いページ(ホームページやカテゴリページ等)に対して、具体的なキーワードのターゲティングに関する推薦を行う取り組みは合理的である。
  • 手取り足取り – 代わりに、リサーチを実施し、キーワードをコンテンツに組み込む方法に関するアドバイスを継続的に提供する取り組みは、全体的により多くのメリットをもたらすことがある。

2番目の方法は、「SEO」とキーワードのターゲティングにうんざりしているジャーナリストやプロのライターを相手にアドバイスを送る場合、スムーズに事が運ばない可能性がある。その場合、次の行動を取ってもらいたい:

  • サイト上の既存のページで、実際にどのような効果をもたらすのかを具体的な例を使って、説明する。こうすることで、「キーワードスタッフィング」を行っているのではなく、より人気の高い用語を考慮し、自然且つ論理的にコピーにフィットするかどうかを判断しているだけである点が伝わる。
  • フィットしない、もしくは、論理的ではないバリエーションを「無理やり」使う必要はない点を強調する(記事を共有してもらえる可能性が低くなるため、SEOにマイナスのダメージを与える)。
  • 十分なリサーチおよび最適化が行われているのは低レベルのコンテンツだけではない点が分かるように、良質なコンテンツを作成しつつ、関連するキーワードのバリエーションを組み込んでいるサイトの例を紹介する(出来れば密接に関連する分野のサイト)。

あらゆる良質なSEOの評価に共通することだが、貴重なアドバイスを送るだけでなく、アドバイスに対して実際に行動に移すことが可能な状況を作り出せるように、構想を練る必要がある。

CPMの相対的価値 & その他の取り組み

SEOの評価を行う上で、クライアントが利益を得ている仕組みを理解する必要がある。コマースサイトなら、セールス、そして、セールスの利鞘が該当する。リード生成サイトの場合、各種のオファーの価値の違い(例えば、見積もりの要請の価値 vs ニュースレターへの登録の価値)、そして、パブリッシングサイトの場合、特定のタイプのコンテンツがその他のコンテンツよりも価値が高いかどうかを尋ね、理解する努力が鍵を握る。

例えば、特定の一連のコンテンツが、サイト全体のバナーに特定のスポンサーをアピールしているなら、当該のコンテンツの価値はとりわけ高いと言えるだろう(そのため、注目に値する)。また、ニュースレターの登録やeブックのダウンロード等の付加的な試みも把握し、可能ならばその価値を数量化したいところだ。

当たり前だが、パブリッシングサイトでSEOの評価を行う上で、考慮するべきポイントは他にもあるが、今回紹介した5つのポイントは、リード生成およびeコマースサイトの評価に取り掛かる場合、確実に考慮するべきである。

皆さんがパブリッシングサイトの評価を行う際、特に何に注目するだろうか?

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「5 SEO Audit Considerations For Publishers & News Sites」を翻訳した内容です。

 

どれも本格的にニュースメディアを運営しているサイトには参考になるアドバイスでした。テクニカルな部分を正しく実装するには、ここに書かれていることをきちんと理解するだけのSEOの知識がシステム開発会社やデザイン会社に必要となりますが。。。さらにコンテンツのSEOに関するマーケティング的なアドバイスもあり、ニュースメディアを運営している人は一度自社サイトのSEOについてこの記事を参考に検証、改善を検討してみてはいかがでしょう?特に古くから運営されているニュースメディアなど表面上のデザインはアップデートされていてもSEOに関してはきちんと対策されていないままのサイトも多い気がします。マネタイズできないと嘆く前に、SEOに再注目してみる価値があると思います。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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