絶対に失敗しない6つのSEOの鉄則

公開日:2012/09/26

最終更新日:2012/09/26

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Googleのたゆまぬ進化と共にその手法も進化が求められてきたSEO、最近は基本に立ち戻り検索ユーザーの心理を考えながら、テクニックよりはコンテンツを通して基本に忠実なSEOを行っていこうという話に落ち着いている感もあります。これからのSEOはコンテンツマーケティングが大事!で言い切ってしまうのは簡単ですが、最低限のSEO的なテクニカルな観点もきっちり押さえておきたい、ということでサーチエンジンランドからこれからのSEOでも最低限必要なポイントをまとめた記事を。 — SEO Japan

SEOの世界では変化が日常的に起きている。そして、その変化が起きるペースは早まっているように思える。この業界にとって、この傾向はプラスにも、そして、マイナスにも働く。現在、ウェブサイトやオンラインのプロパティを完全に最適化するためのオプションや問題が、かつてないほど多く存在する。

残念ながら、少なくとも一部の人達に目には、かつての試行錯誤の上に確立されたSEOのテクニックの一部は、効き目、そして、実現性において、疑わしく映っている。

現在、SEOはパンダやペンギン等が次々と押し寄せる時代に突入している。ペナルティにアルゴリズム、これらは全てSEOに対抗するための措置であり、次に何が来るのか誰も分からない状態である。それでは、このような状況で、SEO業者として私達はクライアント(そして従業員)に対して、今何をするべきなのだろうか?

チキンリトルはどちらかと言えばモラルを取り上げた寓話であり、少なくともSEOにとっては、本当に空が落ちてくるような感覚である。まさしく、このような変化の全てには、サイトの読者のためよりも、サイトのオーナーのためにウェブサイトを運営する行為が問題視される点で共通する。

その結果、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いは今まで以上に色濃く浮き出るようになった(グーグルの最近の措置はさらにこの傾向を後押ししている)。そんな中、SEOとしてブランドを構築する必要があるなら、最適化するサイトがあるなら、そして、伝えるメッセージを持っているなら、オンラインで成功を得る方法は、いまだかつてないほど単純になりつつあると言えるだろう。

私達が直面している問題は、過去のSEOの近道、または“ズル”が及ぼす可能性のある影響である。私は全てのブランドのウェブサイトにとって最も賢明であり、且つ最善の長期的な戦略は、検索エンジンのためではなく、読者のためにサイトを構築することだと口を酸っぱくして言ってきた。 検索エンジンは、ユーザーが求めているものを探し出すため、多くの時間、資金、そして、労力を費やしている。検索エンジンは、人間を真似するためには何でもすると言っても過言ではない。

当然ながら、アルゴリズムは人間ではなく、コンピュータはテキスト以外のコンテンツの解釈、そして、ニュアンスの評価を苦手にしている。この点を踏まえ、私はSEOのモットーに若干の変更を加え、ブラウザを使ってコンピュータのスクリーンリーダーを利用する読者のためにウェブサイトを構築せよと提言したい。

このモットーを実施することで、検索エンジンのアルゴリズムを意識しすぎた非人間的(まるでスタートレックのデータ少佐や宇宙船レッドドワーフ号のクライトンのような)なサイト構築に陥る自体を避けることができるだろう。

改善にこだわる

グーグルがアルゴリズムを変更し、SERPを揺るがし続けているものの、私は次のような基礎を“適切”に行っていれば躓くことはないと確信している。

1. キーワードを使って記述的なメタデータと本文のテキストを構築する。

人間のユーザーと検索エンジンが共にページの内容を理解することが出来るように手を貸す必要がある。どのキーワードがページに最も関連しているのかを突き止め、最もパンチ力のあるキーワードを利用するのだ。

記述的且つ関連するテキストをページの<title>、<meta> デスクリプション、<h1>、そして、<img> altテキストタグに対して作成し、さらに、同じワードを確実にページの本文でも利用することで、キーワードのクエリに対する関連性を構築することが出来るようになる。

  • 注意: やり過ぎは良くない。出来るだけ自然なテキストになるように心掛けてもらいたい。キーワードを落としただけのリンクやデスクリプションのテキストをクリックしたい人はいないはずだ。人間の読者のために魅力的なテキストを作成していれば、ページビューにおいて見返りを得られるだろう。

2. 興味深く、クロール可能なコンテンツを作成する。

検索エンジンのユーザーは優れたコンテンツを求めてウェブを検索する。そのため、面白く、有益で、専門的で、創造的で、そして、ユーモア溢れるコンテンツを作成しよう。その他のサイトとは異なる要素 – つまり自分をアピールするのだ。

  • 注意: このポイントには先程挙げたSEOのモットーが関連する。検索エンジンはやはりコンピュータに過ぎず、コンピュータは非テキストベースのコンテンツを解釈する作業を苦手としている。フォトギャラリーはフォトギャラリーでも、古代ローマの黄金のコインに関するページを、単なる写真や動画で済ますべきではない。マルチメディアのコンテンツは有効である(ユーザーは魅力を感じるため、検索エンジンは理解しようと望む)。テキストベースの美しい分解戦略を採用して、クローラーにその興味深いコンテンツを理解してもらおう。

また、重要なテキストのコンテンツをイメージ、動画、または、バイナリファイル内に埋めないように注意してもらいたい。クローラーが読めるように、ページ上にスタイル化したテキストとして掲載するべきである。品質の高いコンテンツの欠如は、グーグルパンダがサイトを攻撃する合図であった。グーグルに優れたコンテンツを与えよう – 読者が感謝するように、グーグルも高く評価するはずだ。

3. サイトのクローラビリティに関するアーキテクチャの問題を改善する。

これには、URLのカノニカル化、リダイレクトが必要な際のパーマネント(301)リダイレクトの利用、フォルダーの深さをルートから3つのサブフォルダーに抑える取り組み、そして、キーワードベースのフォルダー名およびファイル名の利用等、基本的なアドバイスが含まれる。

また、内部リンク切れが発生している際はカスタムの404ページを作成して、顧客をサイト内に留め、有効なrobots.txt fileを投稿して検索クローラーの効率をアップさせ、さらに、有効なXML-ベースのサイトマップとRSSフィードを投稿して、検索エンジンに最も重要なコンテンツページを伝える取り組みを行ってもらいたい。最後に、ページローディングのスピードに対する最適化を忘れずに実施しておく必要がある。

  • 注意: アーキテクチャの変更は慎重に行う必要がある。入念に計画を練ることなく、適当にURLを変更し、既存のページのランキングを落としたくはないはずだ。また、robots.txtに対する変更も注意して実施するべきである。ビングに務めていた頃、ウェブマスターチームがクローリングの問題において最も重要視していたのは、不注意なrobotsの命令を介した意図的ではないクロールのブロックであった(とくにワイルドカードが絡む場合)。 突然サイトの大部分をブロックしたら、インデックスから全て漏れてしまうだろう。

4. オーソリティサイトから関連するリンクを構築する。

リンク構築はかつては容易であった。サイトのURLを大量のディレクトリに投稿して被リンクを得ればそれで済んだ。この取り組みの効果がなくなると、「リンクはリンク」だと開き直り、リンクファーム、ブログネットワーク、その他の大規模なジャンクサイトの集まりに料金を払ってリンクを張る行為が流行した。

検索エンジンは偽造されたシグナルを嫌う。事実、グーグルペンギンはこの手の取引を封印するために発動されていた。

現在、量ではなく質を重要視する必要がある(業界のオーソリティによる判断)。検索エンジンが利用する良質なリンク:劣悪なリンクの比率に関しては情報がない(この比率自体実在しない可能性もある)。

自分のサイトのターゲットのオーディエンスに関連するウェブの分野を特定し、優れたサイトを探し出して、サイトにリンクを張ってもらえるようにウェブマスターと交渉しよう。その際、先程申し上げた面白いコンテンツを用意しておくことを強く薦める – このようなコンテンツこそ、ウェブマスター達の興味を引くと思われるためだ。

  • 注意: リンクを張る価値がないならサイトへリンクを張ってもらうためのメールを送り、ウェウマスターをスパムする行為はしないでもらいたい。専門的なコンテンツを用意しておけば、宣伝することが出来るようになる。

5. ソーシャルメディアを介して顧客と交流する。

ウェブサイトのコンテンツの宣伝に関しては、ソーシャルメディアを使ってコミュニティを構築する手がある。オーソリティサイトを魅了するリンク構築とは異なり、ソーシャルメディアを使って、ファンおよび顧客候補とつながりを持つことが目的である。

定期的に読者にとって興味深い投稿やツイートを配信する癖をつけておくべきである。最新のセールやニュースレターの購読を増やすための宣伝は、誰にも受け入れられない。当該の分野でエキスパートとしての地位を確立し、業界のニュース、展開、そして、有益な情報を学べる投稿を行うべきである。優れた投稿を基に信頼できるオーソリティとしてブランドを構築したいところだ。

  • 注意: 維持するリソースがないなら、ソーシャルメディアの取り組みに資金を投じないこと。一時的に交流が積極的に行われたものの、突然途中でさじを投げられるほど読者にとって苛立たしいことはない。一貫性を保ち、プロフェッショナルに振舞う必要がある。顧客候補はちゃんと見ている。彼らに製品を買ってもらうのは至難の業である – 反対に購入する気をくじくのは非常に容易である。

6. 悪意のあるウェブスパムを回避する。

最適化キャンペーンの主な目標が、検索エンジンを騙すことなら、最初から誤った道を歩んでいることになる。隠れたテキスト、リッチスニペットのスパム、クローキング、そして、リンク購入に価値があると考えているなら、チャンスをみすみす見逃していることになる。

当然ながら、正当なインバウンドマーケティングは大変な仕事であり、実を結ぶまでには時間がかかる。しかし、それこそがポイントなのだ。メリットは長期的であり、自然であり、そして、有益である。人のために最適化をするのが勝つための方程式である。反対に、検索エンジンを騙すために最適化を行うと、ウェブサイト、そして、ブランドに大きな傷をつけてしまうだろう。

  • 注意: この鉄則に関しては注意点はない。出来るだけ早く1000個のドメイン名を得ることがビジネスモデルだと言うなら、実行に移せばよい。ただし、長期的にオンラインビジネスを成長させたいなら、態度で示すべきである。

エンドユーザーのために正しい取り組みを行っていれば失敗しないはずだ。雪のように純粋なホワイトハットでいるだけで自動的に成功を収められるほどこの世界は甘くはない。創造力、素晴らしいコンテンツ、ハードワーク、そして、魅力的な製品/サービス/ウェブサイトが必要である。また、優れたホワイトハットは常に検索における最新の傾向を把握している。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「No SEO Ever Went Wrong By…」を翻訳した内容です。

この手の「これからのSEOに重要なもの」的な記事、SEO Japanでも特にパンダやペンギンアップデートの前後で数多く配信してきましたが、今回もまた言い方が微妙に違えど、内容自体はこれまで他の識者が語ってきたことと限りなく近いですよね。2012年残り数か月、アルゴリズム更新に惑わされず、方向性を見失うことなく来年以降につながるSEO施策に取り組んでいきたいものです。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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