恐らく初めて、グーグルがビングの後を追いかける形でリンクの否認ツールを導入した。このツールを求める(または要求する)私達の声は届いていたようだ。潔く“リンクの否認ツール”と言う名称が与えられたグーグルウェブマスターツールのこの新しい機能は、スパマーから力を取り上げ、ウェブマスターに返す効果が見込まれる。
今回はこのグーグルのリンク否認ツールの正しい使い方を紹介する:
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どういう意味だろうか?ドメインネーム、ドメインのオーソリティ、または当該のサイトの質の目安を知るためのその他のアイテムを確認するだけでは不十分である。リンクを徹底的に調査する作業は遥かに複雑であり、時間もかかる。しかし、徹底的なリサーチをしておくと最終的に得をする。
現在の被リンクのデータベースを作ることが最初の作業であり、その次に19の工程が続く。このマスターリストに従ってもらいたい。作者のイアン・ルーリー氏は優秀な人物であり、このリストは完璧である。
リンクの否認ツールは魔法のような近道ではない。削除しようと試みたことがあるリンクのみを投稿する必要がある。
このツールを告知する記事の後半部分で、グーグルは、このツールがリンクプロフィールからリンクを削除することを100%保証しているわけではない点を明確に述べている。また、スパマーから力を取り上げ、ウェブマスターに返すことを目的としており、“楽をする”ためのツールではない。この点を肝に銘じて扱うべきである。
これは奇妙な業界ブログ、ニュースサイト、コンテンツサイト等にも当てはまる。確かにゴミの匂いはプンプン漂っている。90%はゴミレベルだが、10%はどうなのだろうか?サイトのレベルが落ちる前に、マイクロソフトやヤフー!、そして、CNNからリンクを得ている可能性もある。このようなリンクは今でも重要である。コンテンツも重要である。そして、このコンテンツからのリンクも今でも重要視される可能性がある。
ドメインがスパム以外の何物でもないコンテンツに埋め尽くされているなら、削除しても問題はない。そうではないなら、イアン・ルーリー氏も言っているように、「頭を使う」べきである(同氏はしょっちゅうこの表現を利用している)。
ランキングが落ちる理由は数多くある。事実、ランキングが落ちた日にペンギンアップデートが行われていたのは偶然だろうか?真実から目を背けないでほしい。もしかするとそのサイトは質に問題があるのかもしれない。それはそれで良い。改善することが出来るからだ。しかし、怪しいリンクを多数否認しても、状況を変えることは出来ない。
頭を使おう。スパムであることが分かっているリンク、そして、既に自力で削除を試みたリンクのみを否認するべきである。その後、サイトの評価を再び行い、改善の余地がある場所を確認してもらいたい。
これは典型的な失敗例だ。
初回のペンギンアップデートが行われた後、まったくリンクを整理することなく、再登録を要請するサイトを私は幾つか見てきた。この行為が、どんな影響をもたらすのか分かっているのだろうか?このリクエストが受け入れられると、グーグルが本格的にサイトをレビューすることになり、ペナルティーが長期化する可能性があるのだ。
再登録を申請する前に、確実にリサーチを終わらせておく必要がある。隅々まで探し、また、サイトの他の要素も整理しておいてもらいたい。
質の低いリンクを見つけ、投稿し、後は待つのみ。
3時間おきにフォームを投稿して、ランキングが復活していないことに悩まないでもらいたい。これは新しく、割と高度なツールである。慎重に取り扱うべきである。この点にはグーグルも同意している。
スパムリンクを除外する力を得たことになる。これは大きな進展である。1日中その力を楽しみ、次の日から仕事に戻ろう。
これは、1行につき1本のURLを記入するテキスト形式のファイルである。簡単な作業だが、それでも必ず誰かが失敗する。このファイルに関して、グーグルが幾つか注文をつけている。
ファイルの例を以下に掲載する:
まずはソースを調べて容易に分かるリンクを探すべきである。グーグルが自分のサイトをどのように見ているのか知りたいならウェブマスターツールを利用しよう。ウェブマスターツールがレポートしているリンクを先に取り上げ、当該のリンクをフィルタリングしよう。
SEOMozやマジェスティックSEO、そして、Ahrefsを利用していないサイトであっても、この手順を踏むことでサイトに向けられているリンクを把握することが出来る。限界はあるが、それでもサイトの被リンクの問題を解決する上で役に立つはずだ。
グーグルはこのツールとrel=”canonical”を命令ではないものの、推奨として同一視している。スパマーがペンギンで得た力についてクレームを出したからと言って、すべての権限を与えてもらえるわけがない。
rel=”canonical”のように、必要に応じて使うことをグーグルは意図している。グーグルは、出来るだけ自力でリンクを整理し、罰あたりなウェブマスターを報告するべきだと今でも考えている。その後、リンクの否認ツールを利用するべきである。
すぐに結果が現れるわけではない。グーグルは次のように指摘している:
その URL からのリンクが無視されるようになるには、否認ツールを用いて指定された URL を Google が再クロールしてインデックスに再登録する必要があり、この処理には数週間かかることがあります。
個人的には1ヶ月以内に変化が生じることはないと思っている。リンクの否認ツールをチェック済みだろうか?それなら感想をコメント欄で聞かせてもらいたい。
この記事は、Portentに掲載された「The Dos and Don’ts for Google’s New Disavow Links Tool」を翻訳した内容です。
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