私達はフェイスブックグラフ検索(日本語)の発表を取り上げ、グーグルとの違い(日本語)を調査した。今回は実際に利用し、グラフ検索の仕組みを詳しく説明していく。
グラフ検索を利用するに当たって、まずは登録を行い、順番待ちリストに加えてもらう必要がある。実際に利用することが可能になる日時は明らかにされない:
登録が遅れると、数日間もしくは数週間待たされる可能性がある。しかし、実際に利用することが可能になると、次のような通知が届く:
グラフ検索を有効にすると、従来型の検索ボックスが消え、代わりに新しい検索ボックスが登場する:
しかし、新しいボックスが引き継いでいるわけではない。一目見ただけでは分かりにくい。まず「Search for people, places and things」エリアで入力を行い、検索ボックスを表示させる必要がある:
これは賢明な措置だと言える。なぜなら、ユーザーが別の重要なボックス内、つまりスターテスアップデートボックスで検索を実施しようとして、混乱してしまう可能性があるためだ。
上のスクリーンショットにあるように、検索ボックスは次のような検索トピックを幾つか提案しているT:
「Photos I have liked」検索は素晴らしい:
以前、フェイスブックでこんなことが出来るとは思いもしなかった。また、私の友達の多くは、それぞれの子供の可愛らしい仕草を撮影した写真を共有しているため、思わず笑ってしまった。そのため、私の「Photos I have liked」のストリームは楽しい写真で埋め尽くされている。
「Photos I’ve Liked & Commented on(いいね!&コメントを投稿した写真)」検索等、さらに提案を追求していくと、フェイスブックのコンテンツを容易に調べることが出来るようになる点に気づく:
これは今まで考えもしなかったタイプの検索である。お見事。
しかし、自分のコンテンツ以外を調べる場合はどうだろうか?例えば、ニューポートビーチ等、特定の場所で撮影された写真、または、2012年等、特定の時間に撮影された写真を探す場合はどうだろうか?フェイスブックはこのようなケースにも対応している:
写真の検索の素晴らしさは十分に伝わったはずだ。次に現在、フェイスブックでユーザーが主に検索を行う対象である人物の検索を見ていく。ユーザーは知り合いの人物を探そうとしている。しかし、これからは例えば現在のロケーションの「People Nearb(近くの人)」を使って、知らない人を見つけることも出来るようになる:
この検索を行った結果、デイブ・マクルーアと旧友を温めようと私は思った。
それでは、グーグルに務め、シドニーに住んでいる人を探すことは出来るだろうか?グラフ検索では、このタイプの検索も実施することが可能であり、実際に結果が表示された。ただし、私だけが見ることが出来る情報のおかげで、該当する人物が紹介されているかどうかを判断することが難しいため、ここでは割愛させてもらう。
しかし、例えば、同じ大学に通い、ワシントンDCに住んでいる人物、1998年に同じ大学に通っていた人物等、他人を対象として、このような類の検索を実施することは可能である:
写真だけでこの人物を判断しないように。映画の趣味が素晴らしい。信頼に値する人物だ。
また、リンクトインが恐怖を感じそうなタイプの検索も存在する。例えば、フェイスブックで働いている人が、グーグルのスタッフをヘッドハンティングしたいケースを考えてもらいたい。グーグルで働いた経験を持つフェイスブックのスタッフを探すのが最も手っ取り早い。フェイスブックグラフ検索はこの分野も網羅している:
このエリオット・シュラーゲと言う人物は恐らくコネを持っているだろう。 様々な会社に対してこの検索を実施することが出来る点に留意してもらいたい。シリコンバレーの大規模なメディア企業に限定されているわけではない。
それでは、イェルプに少し冷や汗をかいてもらおう。食事を取る場所を検索してみる。私の友達がいいね!した特定の街のレストランを尋ねてみようではないか:
手っ取り早く食事をする場所としても、グーグルやアップルのCEOが難しい交渉を行う場所としてもCalafiaはうってつけである。ちなみにこのレストランは実際に交渉に利用されたことがある。
FacebookグラフサーチとGoogle検索の違いを徹底解剖(日本語)でも指摘したように、役に立つような構図で友達がつながりを持っていない場合、問題が生じる。その例を一つ挙げよう:
Newport Dunesはニューポートビーチのレストランの中ではあまり人気は高い方ではない。ここでの問題点は、実際にフェイスブックでレストランにチェックインする友達が少ない点である。そのため、この検索結果の有効度は下がってしまう。
フェイスブックではThings(物事)を調べることも出来る。物事とは何を指すのだろうか?恐らく、人物、場所、そして、写真のカテゴリーに当てはまらないものは全て物事に該当するのではないだろうか。例えば、私の友達の中で、バラク・オバマをいいね!した人がいいね!した「物事」として次のアイテムが挙げられていた:
NPR。なるほど!
このタイプの検索は、ユーザーが興味本位で閲覧 & 検索を行うフェイスブックペディアのような存在になるだろう。
ジョディ・フォスターとランス・アームストロングは今週共に話題を集めていた。この2人をいいね!している友達に曲を紹介するとしたら、どの曲が最適だろうか?無理のある質問だが、フェイスブックはそれでも答えを出してくれる:
それよりも、2人の知り合いを選び、双方がいいね!した曲、映画、その他の物事を調べる作業は現実的である。名前を入力すれば、フェイスブックがマッチする答えを見つけてくれるだろう。
ビングはフェイスブックのウェブ検索パートナーを長い間務めている。グラフ検索の実装により、フェイスブックが答えを持っていない検索に対して、ビングのビジビリティが若干高くなった気がする(ビングはこの件を詳しく投稿で説明している):
しかし、「ゴールデングローブの受賞者」をフェイスブックに尋ねると、様々なタイプのグラフ検索のマッチが送られてくるものの、私が求めている結果は一つもなかった。ビングによるウェブ検索のオプションを表示させるのに随分と手間取ってしまった。
ただし、フェイスブックグラフ検索が全体的に改善されていくように、このオプションも改善されていくはずだ。
まだローンチされたばかりだが、この機能によって実行することが出来る検索のタイプに私は大いに満足している。これは今まで考えもしなかったタイプの検索である。リソースがなかったため、ユーチューブ検索やツイッター検索等を実施すること自体を考えなかった時代を思い出した。現在、私達はそれぞれのニーズに対して各サイトで検索を行っている。フェイスブックはデータを大量に抱えており、ようやく検索が知識に追いついてきたのだ。
フェイスブックの新しい検索は、グーグルやイェルプ等の場所で行われる同様の検索に対して、今後、どのような措置を取るのだろうか?一騎討ちが見られる可能性が高い。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Up Close With Facebook Graph Search」を翻訳した内容です。
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