“私は、細かいことにこだわる人間ではない。”
私は、気が付くと多くの人にいつもこれを言っている。面白いことに、私は嘘をついてきたのだ。昨日、モントリオールで開催されたC2 MTLイベントで、Ian Schrager(Studio 54とブティックホテルで世界的に有名)がこう言った(私が分かりやすく言い換えている):
“どの細かい部分が重要になるかは分からないのだから、それらは全て最高でなければならない。”
それは、美しく、真実である…そうだろう?私は概して、プロジェクトマネージメントやヒューマンリソースのようなこと(共に私の得意分野ではない)に関しては、自分のことを細かいことにこだわらないと思っている。その考えを私のユニークな能力(もしくは私のTwist Imageでの主な任務)に転じると、(熱狂するほど)細かいことにこだわるSchragerキャンプに該当するということが分かる。例えば、このブログだ。私は全ての言葉に目を凝らして、もっと相応しい言葉を探すことに取り組む。全体の流れを見て、コンテンツの流れの観点から見た目のまとまりがあることや、それぞれのブログ記事内の見出しが、できれば、読者の関心を引き続けて先に進ませることを確かめる。私は見出しと格闘する(顔面直撃のボール・ピーン・ハンマーよりちょっとした曖昧さを選ぶ)。投稿の最後には、全てのキーワードが適切にリンクされタグ付けされていることを確かめる(私がデジタルコンテンツについて最も好きな点の1つ)。
細部にこそ神が宿る。
ここに座ってMacBook Airでこれを入力している時、私はこのコンピューター(とオペレーティングシステム)がいかにしてユーザーにそれを使って作るように追い立てるかについて考えている。それは、驚くほど小さくて軽い形態やボディではなく、小さなこと全てなのだ:バックライト付きのキーボード、マルチ・ジェスチャー、ビジュアルフロー。全体像を作るのはほんの小さな細かいこと全てなのだ。それが私たちに停止することを強いたり、考えることを強いたり、1つの素晴らしい製品を作り出すために全てのことが一体となることに感心することを強いる。
誰でも細かいこと全てに焦点を合わせることができる。
私は、ぜいたくな食事に出かける時はいつも、以前に高いステーキハウスに行った時のことが頭をよぎる。ムード、食事、装飾品はピカイチだったのだが、私がその時の体験で一番記憶していることは何だか分かるだろうか?それは、私の水がその晩を通して常に満たされていたことだった。私は頼む必要もなかったというだけでなく、給仕チームが私のグラスに注いでいるのさえ気が付かなかった。人目に付かないように給仕チームを教育するというそんな小さなことが、大部分のレストランがしない、もしくはそれについて考えることさえしない素晴らしい詳細なのだ。それは細かいことの素晴らしい例だ。大部分のレストランは、“常にお客様の水を満たしておくように”と言ってチームを教育するだろう。この給仕スタッフは恐らく、“常にお客様の水を満たしておくように、それからこれをする時はできる限り控えめに…どうやるか見せましょう”と言われたのだろう。
これら2つの言葉には1マイルもの違いがある。
細かいことにこだわることの長所は、誰にでもそれをすることができる、という点だ。あなたにもできる。あなたは今すぐにこれを始めることができる。もしかするとあなたは、最初にビジネスを始めた時や、会社で働き始めた時にはこれをしていたかもしれない。私たちは次第に怠ける。私たちは、小さな成功を経験し、これらの小さな詳細は抜け落ち、滑り落ちる。私たちの多くは、細かいことへの焦点が消えたことにも気が付かない。それは非常に残念なことだ。
小さなことは気にしない?ダメだ。小さなことを気にするのだ…ほんの些細なことも。
筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。
この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Every Little Detail」を翻訳した内容です。
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