月の一週目の金曜日には、グーグルが検索の品質に関する最新情報を提供することになっている。そして、このルールに則り、グーグルは – 私達の期待を裏切ることなく、本日、検索結果に影響を与える53点の変更の一覧を発表してくれた。
今月の変更点の一覧は、とりわけ興味深い。なぜなら、この1ヶ月の間に、8日間のスパンでパンダアップデート 3.5と3.6、そして、ペンギンアップデートが実施され、さらには、パークドメインに関連するページが攻撃されていたためだ。4月はSEO業界にとって大変な一ヶ月間であった。
いつものように消化する内容は多いが、最も重要なアイテムが一番目立つ場所に配置されているとは限らない。それでは、グーグルのエントリを一度読み終えて特に気になった項目を挙げていきたいと思う。
最も大きなニュースは、グーグルが土台となるインデックス – 検索結果として表示するウェブページおよび文書の集まり – のサイズを15%拡大した点なのではないだろうか。
また、グーグルは、新たな「インデックスティアー」を導入したことも明かしている。
ベースインデックスのサイズを15%拡大した。 [プロジェクトコードネーム: インデックス] ベースの検索インデックスは、検索結果を提供する上で主要なインデックスであり、グーグルに投入される全てのクエリはこのインデックスに照らし合わされる。今回の変更によって、インデックスが提供する文書の数を15%増加する。*注記: グーグルは様々なインデックスのサイズを頻繁に調整しており、全ての変更をブログの投稿で発表しているわけではない。
新しいインデックスのティアー。 [ローンチコードネーム: キャンティーナ プロジェクトコードネーム: インデックス] グーグルはインデックスを「ティアー」(層)で管理している – ティアーでは、ユーザーへの関連性の度合いに応じて、文書は異なる頻度でインデックスを受ける。今月、グーグルは検索結果での総合性を維持するため、インデックスティアーを新たに導入した。
これは2003年に立ち上げられた「補足用インデックス用」に酷似しており、思わず補足用インデックスを返上したのかもしれないと言いたくなった。しかし、確かにグーグルはこのインデックスを経由する「補足結果」のラベルの利用を止めるとは言っていたが、補足用インデックスを撤去すると明言したことはない。
また、グーグルは、文書が格付けされる仕組みに関連する多数のアップデートの告知も行っていた – このアップデートは、皆さんご存知のパンダおよびペンギンアップデートに少なくとも関連していると思われる(その一部となっている可能性もある)。
検索用語がランキングで採点される仕組みに対する改善 [ローンチコードネーム: Bi02sw41] ユーザーが検索に用いている検索用語がページに表示されているかどうか、そして、どれぐらいの頻度で表示されているか – これは検索で用いられる最も基本的なシグナルの一つである。この変更は、これらの検索用語が採点される仕組みを改善する。
キーワードスタッフィングの分類子を改善。 [プロジェクトコードネーム: スパム] グーグルは、キーワードスタッフィングが行われているウェブサイトを検知するための分類子を持っている。この変更はキーワードスタッフィングの分類子を改善する。
結果の信頼度が上がる。 グーグルはシグナルを調節し、よりオーソリティのレベルの高いコンテンツが結果に掲載されるようにした。
ドメインを多様化。 [ローンチコードネーム: ホード プロジェクトコードネーム: ドメインクラウディング] 時折、同じドメインから必要以上に多くの結果が返されることがある。今回の変更により、より多様なドメインからコンテンツが採用されるようになる。
一つ目と二つ目のアイテムは、「スピンされた」コンテンツに関連しているのではないだろうか – グーグルが質の低いコンテンツの特徴と見なしている可能性が高いコンテンツ。これはあくまでも私の推測である。
3つ目と4つ目 – オーソリティとドメインの多様化 – に関しては、少なくとも私にとっては、矛盾しているように思える。ただし、長距離の海外のフライトを経験した一週間が、やっと終わりを迎える金曜日の午後に私はこのエントリを綴っている。
グーグルのサイトリンクおよび「メガサイトリンク」 – 一部のクエリに対してトップのランキングの下に表示されるリンク – に関連する変更が幾つか行われている。
サイトリンクに対する最適化を行っているなら(特に、オーソリティレベルの高いサイトを持っているなら、有効な取り組みだと言えるだろう)、これらの変更点には是非注目してもらいたい。以下に、グーグルのエントリからこれらの変更に関する部分をそのまま掲載する:
拡大されたサイトリンク内の「サブサイトリンク」。 [ローンチコードネーム: サンクスギビング] この改善により、通常のスニペットの代わりにサブサイトリンクを表示して、メガサイトリンクを徹底的に取り上げるようになる。
拡大されたサイトリンクのランキングを改善。 [プロジェクトコードネーム: メガサイトリンク] この変更は、通常のランキングにおけるURLのスコアに応じてサイトリンクに対する最小スコアを与えることで、メガサイトリンクのランキングを改善する。
サイトリンクのデータを更新。 [ローンチコードネーム: サラリー-76] サイトリンク(一部の検索結果の下に表示されるリンク、そして、サイトの内部へ導くリンク – は、サイトの構造やその他のデータを分析して、ユーザーに表示する最も関連するリンクを特定するオフラインのプロセスによってある程度生成される。グーグルは先日このデータをオフラインのプロセスによって更新した。これらの更新は頻繁に行われている(数週間おき)。
拡大されたサイトリンク内でスニペットの重複が減少する。 [プロジェクトコードネーム: メガサイトリンク] グーグルは、拡大したサイトリンク内でのスニペットの重複を減らす新たな手法を採用した。
一つ目のアイテムは、サブサイトリンクがテキストスニペットに変わって表示されると言っているようなものであり、私は、グーグルが一部の検索結果には2層のサイトリンク – メインの結果の下のメガサイトリンク、そして、メガサイトリンクの下のサブサイトリンク – を掲載する可能性があると理解している。今のところ、このタイプの結果には遭遇していない。
ローカル/ジオ検索および検索結果に関連する変更が幾つかあった。
ローカルなナビゲーショナル検索に対する改善。 [ローンチコードネーム: ワンバー-l] [dunston mint seattle] や[Vaso Azzurro Restaurant 94043]のようにロケーションの用語を含む検索に対して、グーグルは上位の結果にローカルなナビゲーショナルのホームページを、たとえナビゲーショナルなページがロケーションに言及していない場合でも、上位に格付けする可能性が高い。
ウェブページに対する国の識別。 [ローンチコードネーム: スドク] ロケーションは、特定の国に関連するコンテンツを浮上させる上でグーグルが用いる重要なシグナルである。ウェブサイト、サブドメイン、もしくはディレクトリが一連の国々に関連している際に検知するシステムをしばらくの間採用してきた。この変更は、ユーザーが作るコンテンツを持つサイトに対するページレベルにまでこのシステムの精度を絞る効果がある。要するに、あるサイトの一部のページがフランスに関連し、別のページがスペインに関連すると考えられることもあるのだ。
一つ目のアイテムでは、グーグルが特定のナビゲーショナル検索 – 特定の地域のレストランに対する検索等 – に対して、たとえサイト/ページがローカル検索にあまり最適化されていなくても、正確なローカルの結果を特定することが出来ると言っているように聞える。
グーグルがウェブページ/文書をロケーションに関連させる制度を上げる手段を立ち上げた、年明けの「ベニスアップデート」を連想させる。
既に取り上げたアイテムに加え、私が気になったアイテムに関しては、グーグルの投稿を読んで確認してもらいたい:
情報は非常に多く、また、他の変更点が気になる人もいるかもしれない。コメント欄を開放しておくので、グーグルの4月の検索への変更に目を通した際に気になった点を教えてもらいたい。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s April Updates: Bigger & Tiered Index, Document Ranking, Sitelink Changes & More」を翻訳した内容です。
なんてことを今後は毎月これまで以上に考えないといけなくなったんですね。。。情報を出してくれるのはありがたいですが、出してくれたら出してくれたで苦労が増えるのもSEOの辛いところ? — SEO Japan
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