かつて、ドアウェイページは、「ターゲットを明確に絞った検索クエリで上位にランクインすることを狙った、とりわけ検索エンジンのユーザーをその他の広告が掲載されたページにリダイレクトする意図を持つ質の低いページ」と何となく定義されていた。
ドアウェイページが嫌われるのは、ウェブユーザーが立て続けにクリックをする事態を発生させるためだ。これはウェブユーザーが広告の無限なループをクリックし続けることが原因である。
以下にこのタイプのウェブサイトの典型的な例を掲載する:
しかし、グーグルが「自然」な検索結果を浸食し始めて(日本語)以来、ドアウェイページの定義は大幅に変化している。
友人がCSNストアが「ブランドを融合しなければいけなかった理由は、アルゴリズムの方針だけではなく、「ドアウェイページ」のペナルティを受けたことが原因だと話していた。この主張が100%正確かどうかは分からないが、もっともらしく聞こえるのは確かだ… (アップデート: 下のコメントを確認してもらいたい)
グーグルのその他のほとんどの製品と同じように、ウェブマスターツールズは無料である。しかし、グーグルがビジネスの目標を変え、エンジニアの一人に商売から締め出した方がよいと判断された時点で地獄行きである。
パンダアップデートの目的はコンテンツファームを葬ることではなく、ウェブマスターの人数を減らし & マーケットを統合するための都合のよい口実としてコンテンツファームを使うことだったと私は*分かっていた*。この点を裏付ける現象を幾つか挙げる:
グーグルパンダのブランド贔屓は、企業のブランドドアウェイページが今までにないレベルで上位にランクインするきっかけを作った。この問題へのグーグルの解決策は、再び犠牲者に罰を与えることであった – 個人のウェブマスターをウェブから追放したのだ。
それでは、ドアウェイページの定義付けを新たに行ってみよう。
グーグルに分け前を与えることなく、積極的にウェブトラフィックを収益化するフォーチュン500の企業ではないノンブランドのウェブサイトが持つページ。
ブランドではないなら、いつ検索結果から追放されてもおかしくはない。グーグルブランドに傷を付けることが出来るなら、もしくは規制機関よりも早くグーグルの地位を貶めることが出来る場合は話は別だが。
個人でウェブサイトを運営したいなら、パブリックリレーションを学んだ方が良い。エドワード・ベルナイスから始めよう。
ウォルマートは、供給プロセスを有利に管理し、一部のマーケットで大半の収益を吸い上げ、サプライヤーの一部を倒産に追い込んだとして悪い評判を得ている:
ヤング氏はウォルマートに救済を懇願したときのことを思い出した。「“ダメだ。”と彼らは言ったんです。“私達は価格を上げると言いました–$3.49でも大いに助かるんです– するとウォルマート側は“そんなことをしたらウォルマートが買っているその他の全ての製品を今後は買わない”と言ったんです。明らかな脅しですよ。」
…
そして、ウォルマートはVlasicを倒産に追い込んだのだった。“ウォルマート側の反応は典型的でしたね”とヤング氏は振り返った。“オレンジジューズにしたことをピクルスにもしたんです。ピクルスを諦めたんです。手を引いたんです。”Vlasicは2リットルのピクルスをたった$2.79で売らざるを得なくなった。その直後の2001年1月、Vlasicは破産を申請した。
このような強引な交渉戦術は確かにたちが悪いが、それだけではない。ウォルマートは1社のメーカーから複数のブランドを許容していたのだ。事実、多くの一流メーカーは大衆向けの市場を切り開き、不況に対する埋め合わせを行っている:
P&Gが発売したゲイン食器用洗剤にはアメリカの中流階級の現状がよく現れている。世界最大の消費者製品のメーカーは、アメリカの中流階級を狙った戦略は長続きすると確信しているのだ。
パブリッシングのビジネスモデルに関しては、グーグルがネットワークの一部のeコマースサイトを“ドアウェイサイト”と呼ぶようになれば、グーグルは、フォーチュン500の企業がコンテンツを作っていないなら、あるいはコンテンツが都合良くグーグル.comにホスティングされていないなら、このような試みは許さないはずだ。パブリッシャーとして、もしくは販売業者として、複数のプロジェクトおよび製品を並行して運営する試みを行うことが許されず & 一番うまくいっている取り組みに投資を続けなければいけない状態で、ビジネスを成長させることなど出来るのだろうか?
大規模なパブリッシャーでさえコアのブランドを複数のサイトに分けて(例: Boston.com vs BostonGlobe.com)、様々なビジネスモデルを試している。これぐらい規模が多い場合は許されるものの、規模が小さなサイトが同じことをすると、すぐにブラックハットなドアウェイ戦略のレッテルを貼られてしまうだろう。
この記事は、SEO Bookに掲載された「Google Offers New Definitions For Doorway Pages?」を翻訳した内容です。
いずれにしても、Googleが大手ブランドを優遇しているかどうかは関係なく、私の会社のような中小企業は地道にコンテンツを発信し続けてオンライン上のブランドを自分で構築していくしかないですけどね。私もたまにSEO Japanの更新を辞めたくなる時がありますが、じっと我慢の子で頑張っていきたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]
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