【2015年版】大胆過ぎるSEOの予想10選

公開日:2015/01/08

最終更新日:2024/02/17

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コンテンツマーケティングの2015年のあるべき姿を考えた後は、やっぱりSEOについても考えてみたいですね。ということで、サーチエンジンランドによる今年のSEOに関する自称大胆な予想を10選。 — SEO Japan

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ブログとソーシャルメディアに新年の予測を行う記事が氾濫する素晴らしいシーズンが到来した。ソーシャルメディア2015年推測する記事、そして、SEOどのように 来年 変わるのかを推測する記事さらには範囲の広さが売り物のデジタルマーケティング2015年におけるトレンド予想する記事もある。ただし、すべて出尽くした感があり、そして、トピックによっては何度も登場するものもある。

しばらくすると、予測は一年中聞かされてきた内容とほぼ同じになる。しかも、最も優れた推測であっても結果を正確に言い当てるとは限らない。ほとんどのサイトが次のテーマの(全てではないなら)多くを取り上げることになる:

  • モバイルは今後も成長を続ける
  • 完全一致のキーワードの利用は少なくなる(少なくするべき)
  • ナレッジグラフのおかげでGoogle.comにとどまるユーザーが増える
  • グレイ/ブラックハットからすぐに足を洗うべき
  • 人が好むウェブサイトをデザインせよ
  • 偽のリンクはさらに役に立たなくなり、本物のリンクを得るのはさらに難しくなる(そして、さらに有益になる)– ただしGoogleが今後もリンクを混同するなら話は別だ

私はこの取り組みを非難しているわけではない — 事実、私自身も2015年の予想を行い、さらに、ハロウィン版まで試している。

しかし、今回は、その他大勢とは一線を画した非主流の推測を幾つか取り上げていこうと思う。

刺激的で、賛否両論を巻き起こす、クレイジーと言われてもおかしくない予測が目白押しだ。その多くは思い切り外れるはずだろう(外れることを強く願う予想もある)。それでは、推測コミュニティで異彩を放ち、誰も予想していないものの、実は迫りつつある変化の兆候を明らかにする可能性のある予言を紹介していく。

外部の自然なリスティングが一つもないテストの検索結果が現れる

2014年のマーケティング業界を揺るがす6つの予言

Googleは継続的にナレッジグラフ、視覚的な広告、そして、直接回答を提供する試みをアグレッシブに行っており、従来の、外部に向かう自然なリンクが一つもない検索結果が時折現れるようになる。実現したら、大勢のマーケッターが恐怖で凍り付くはずだが、実験/限定的な導入を越えたレベルには到達しないだろう(希望的観測?)。

ランド・フィッシュキン

「恐怖で凍り付く」は、マーケッターの心理を正確に描写した表現だと思う。ヨーロッパでGoogleに対する独占禁止法の裁判が長引いていることを考慮すると、このテストが実際に行われるとしたら、アメリカ以外に考えられない。

この影響は計り知れない。マーケッターは確実に抗議する。また、ユーザーも拒絶する可能性が高い。事実、検索エンジンのユーザーの86%は広告よりも自然なリスティングを信頼している。.

コンテンツ主体の事業は負けを見る

エキスパートの見解: 2015年にSEO業界で起きる3つの大きな変化

Googleはさらに多くの答えを結果ページに表示するようになるため、情報提供を生業とするウェブサイトは失速する。オーディエンスに答えを提供する事業を行っているなら、Googleと競合するため、辛い1年を迎えることになるだろう。

ダン・ペトロビッチ

要するに、ウェブサイトで答えを提供する取り組みで収入を得ているなら、その上で最も重要な資産(コンテンツ)は、既に競合者(Google)に渡ってしまっていると言うことだ。

また、Googleは矛盾を全く意に介してない。

スマート化が検索マーケティングの進歩に貢献する

SEOのプロならスマートデバイスを最適化せよ – IoTの悲痛な叫び

IoT [モノのインターネット]は検索マーケティングの定義を変えていくだろう。ビーコン、センサー、GPSを始めとする情報をプルするよりもプッシュするテクノロジーを介した自動識別が、検索の未来において重要な意味を持つ。

ローリー・サリバン

幸いにも、Googleを含む検索エンジンが、完膚なきまでに現在のSEOの概念を叩き潰しているとしても、SEOのプロにはモノのインターネットの世界で事業を立て直すチャンスがありそうだ。

Apple WatchがSEOの戦略を変える

Apple WatchがローカルSEOの世界を変える仕組み

Apple Watchは新たなトレンドを生み出す。ビジネスの経営者、そして、マーケッターはとりわけBingとApple マップに対する最適化に時間を割き、また、超具体的なローカル検索の台頭に備えなければならない。

ジェイソン・デマーズ

私には、いまだに未確認の新製品がBingに大量の検索アクティビティをもたらし、マーケッターが間もなく劇的な変更を実施するようになるとは、どうしても思えない。

ウルトラブックが期待に応えられなかった時のことを思い出してもらいたい — ウルトラブックは祖先にあたるタブレットに完敗していた。Apple Watch等、装着可能なデバイスの成功を断言するのはあまりにも時期尚早である。

Apple Watchが絶対にコケないとは言い切れない。また、その一方で、Google Glassが認知法律の難題を克服し、大ヒットする可能性もある。あるいは、数年後にまだ表舞台に出ていないデバイスがユビキタス化するかもしれない。

IoTの世界を制覇するのが何であれ、マーケティングと検索に大きな影響を与えることは目に見えている。しかし、装着可能なデバイスが絶大な影響力を持つようになる日はしばらくやって来ない気がする。

マーケッターはHTTPSに時間を無駄に費やす

こちらも同じく、「エキスパートの見解: 2015年にSEO業界で起きる3つの大きな変化」から

SEO業者は必要以上にHTTPSに切り換えるクライアントに対応しなければならなくなる(ビジターにとっても、ウェブサイトにとっても重要なアイテムを守る効果はない)。調査の結果によると、ウェブのユーザーはHTTPSを重視していないようだ。HTTPSが何なのかすら分かっていない。HTTPSを支持するSEO業者はクライアントから、トラフィックが劇的に改善されなかった理由を説明するよう求められる。

マイケル・マルティネス

確かにユーザーはHTTPSを重視していない。しかし、Googleは重視している。他に何か理由がいるだろうか?ユーザーの大半はHTTPSが何かも、何をするのかも知らないかもしれない。しかし、Googleは近いうちにHTTPSに関して一騒動を起こそうとしている気がする。

Googleの非協力的な姿勢が鮮明になる

デブラ・マスタラー: Alliance-Linkの代表取締役

Googleはツールの削除、および、分析機能の縮小を継続して行う。

デブラ・マスタラー

この預言は現実のものとなる。GoogleがSEOに与えるデータが少なくなると、手っ取り早いブラックハット/グレイハットのカラクリを編み出し、上位にランクインする手立てがなくなる。

すると、スパムまがいの戦略に対応する手間が省け、収益を増やす取り組みにより力を入れることが可能になる。当たり前のことだ。

Googleのアップデートが減る

2015年のGoogleを大予想: 16名のエキスパートはこう考える

敢えてリスクを冒し、かつてないほどアルゴリズムの変更が多かった2014年と比べて、アップデートが減ると言っておこう。

ケイレブ・ドネガン

あくまでも、パンダの機械学習ベースのシステムによるコンスタントなアップデート、あるいは、自己学習ベースのアップデートを除けばの話だ。Googleが先日買収/雇用したAI開発集団はまだ発展途上の段階にある。

「アップデート」の数は減るかもしれないが、変化は増えていく。

Google+がついに消滅する

こちらも、「2015年のGoogleを大予想: 16名のエキスパートはこう考える」から

2015年、Google+は失速し、閉鎖される。既存のGoogleの製品との統合は解除されるか、あるいは、任意になる。写真のシェアやハングアウト等のGoogle+の人気の高い機能は、Google+から外され、個別で利用することが可能になる。G+の利用は時間の経過と共に減少の一途をたどるだろう。

ラリー・キム

Google+は確かに落ち目かもしれないが、恐らく、あと数年は生き永らえるだろう。Googleの経営陣が本気で閉鎖を望むなら、ほぼ全てのGoogleの製品から切り離さなくてはならず、ある程度時間が必要になる。

個人的にはかつてGoogle Voiceであった機能がどのような扱いを受けるのか知りたい。?

今後の10年間で推測検索が答えを出す

2005年に実施した3つの予測は当たったのか?2015年の検索も推測してみる

未来の検索では、ただ単に、Siriのような製品に情報を求める、あるいは、ヘッドアップ装置(Google Glassではなくコンタクトレンズに近い)で質問について考え、答えを受け取るだけではなく、推測検索の答えの応用が鍵を握る。つまり、調達されるビッグデータは個人や状況を明確に理解し、ユーザーが必要とする前に、高い精度および関連度で情報を提供するようになる。

リー・オッデン

ランド・フィッシュキンが同じことを「考えていることは全て筒抜け: 目に見えない心を読むドローン」と、巧みに表現している — いつの日か検索は [たった今思いついた形容詞]になる。

Appleは独自の検索エンジンを立ち上げる

現時点では大それた予測と思われるものの、あらゆる おいて、GoogleとAppleの争いは激化する一方であり、また、以前からこの関係は続いているため、何が起きてもおかしくはない。

マット・カッツが永遠にGoogleに戻らない

これもまた大それた予想だが、ひょっとしたら、ひょっとするかもしれない。マット・カッツはウンザリしており、Googleが自分なしでもやっていけるかどうかをA/Bテストの一環として実行に移しているのかもしれない。

それでは、最後は打って変わって、お決まりの頼み事でこの記事を結ばせてもらう — とんでもなく斬新だと感じた予想をコメント欄で教えて欲しい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Glimpses Of The Future: 10 Fringe SEO Predictions For 2015」を翻訳した内容です。

よくある少し知識のある人であれば「いわれなくともわかってます!」的な予測記事に比べるとはるかに刺激的で示唆にもとんだ内容でしたね。どれもその背景や今後の進化について自分なりに考えてみると、検索やウェブの未来について色々と思いを巡らすことのできる内容ばかり。週末に再度読み直してじっくり考えてみたいと思います。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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