2012年のSEO業界を揺るがした5つの変革

公開日:2012/12/28

最終更新日:2024/02/16

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年末で忙しく更新ができていませんでしたが、気づいてみれば今年も仕事納めの日となってしまいました。休みに入る前に再確認しておきたい、ということで、2012年のSEO事情を整理したこの記事を最後に。 — SEO Japan

今年はSEO業界にとって、非常に忙しい1年であった。グーグルが重い腰を上げ、安い、簡単なリンク構築を追放し、本物の、質の高い、魅力的なコンテンツに見返りを与える取り組みを始めたのだ。

SEO業界は、その悪評に別れを告げ、巧みなオンラインマーケティングとして認められるようになった。以下に、今年、Branded3のSEOチームが取り上げた話題の中で特に印象に残った5つの変化を挙げていく:

ペンギン & パンダアップデート

今年の4月に世界の検索シーンを襲ったグーグルのペンギンアップデートは、攻撃的なウェブスパム戦略への対抗手段であり、リンクプロフィールを浄化するために行われた。このアップデートが影響を与えたのは英国でいえばクエリの0.3%のみであったが、影響を受けなかったサイトに対しても、グーグルが「過剰SEO」を認めないと言うメッセージは十分に伝わったはずだ。

The Penguin updated affected many sites this year

また、グーグルはパンダアルゴリズムを継続的に調整 & 修正しており、特定のページと言うよりもサイト全体に影響を与え、コンテンツをコピーしているサイト、または役に立たないコンテンツを持っているサイトにペナルティを課すようになった。「コンテンツファーム」と呼ばれるサイトはペンギンにターゲットにされ、ブラックハットSEOに奔走するサイトを処分するグーグルの方針が裏付けられた。

今年、多くのウェブマスターやSEO業者は、このようなアップデートのおかげで苦労を味わったものの、立ち止まることなく、今後はシステムの操作を試みる行為を止めて、質の高いコンテンツ、そして、ユーザーの目標の達成に焦点を絞るべきである。

ツイート Vs. ランキング

今年の始め、私達はツイートのグーグルのランキングへの影響を調べる大規模な調査を実施した。この類の調査では最もスケールが大きいはずである。リサーチの結果、ツイッターで共有されると、当該のURLはグーグルのランク付けにおいて、強力にプッシュされることが分かった。

この画期的な調査は、Branded3の革新的なオンライン嘆願サイト Twititionを用いて実施され、7500本のツイートが向けられているURLの平均のランキングは、グーグルのSERPで4.96位であることが判明した。

私達はこの相関関係が原因だとは限らない点は理解しており、また、ランキングに影響を与えるその他の要因を無視することは不可能である。しかし、この調査はとても興味深い結果をもたらしてくれたため、来年もさらに多くの調査を実施していく予定である。

モバイルSEOのニーズが高まる

今年は検索のトレンドに大きな変化が見られた。事実、Branded3のクライアントの中には、トラフィックの50%以上がモバイルデバイスを経由していたサイトもあった。スマートフォンマーケットが拡大を続けているため、ブランドはモバイルSEOを来年の戦略に組み込む必要がある。この取り組みを怠ると、多くのオーディエンスを失ってしまう可能性があるからだ。

SEOレベルでモバイルコンテンツを提供するためにBranded3が用いている3つの主なステップをブログストームで説明したが、ユーザーに覚えてもらうためのURL、グーグルにクロール&インデックスしてもらうURL、そして、ブランドのメッセージを強化するためのURLを用意する、レスポンシブデザインを活用する手法が理想である。

Branded3で検索を統括するティム・グリスは地域の事業におけるモバイル検索のメリットについて次のように指摘している:

「モバイルデバイスで行われる検索の60%はローカルの意図を持つため、ローカルトラフィックが手に入る非常に大きな機会が存在することになる。 地域の事業や店にとっては、またとない大きなチャンスであり、ローカルのリスティングおよびモバイルサイトをローカル検索に対して最適化することで、すぐにトラフィックおよび来客数を伸ばすことが出来るだろう。」

リンクの否認ツール

SEO業界がほっと胸をなでおろしたニュースがあった。それは、グーグルによるリンクの否認ツールの告知である。Branded3には、今年、ペナルティ、リンクの削除、そして、再審査要請に関する疑問が、多くのウェブマスターから寄せられていた。ようやく、ポジティブなニュースがもたらされたのだ。

告知される前にこのツールがリリースされる予感はあり、実際にリンクの否認ツールがリリースされる前に優れたリンク削除のプロセスを私達は考案していた。いずれにせよ、このツールの提供によって、グーグルがウェブマスターに手を差し伸べることを厭わない点がはっきりした。

ペンギンアップデートに捕まったクライアントに対する戦略においては、まずリンクの審査を行い、スパムリンクを特定して、リンクの否認の再審査リクエストで利用する。

現実として、多くのウェブサイトがスパムリンクに苦戦している。そこで、リンクの否認ツールの利用においてアドバイスを求めているなら、連絡を取ってもらいたい。また、この分野のエキスパート ティム・グリスは、ツールの仕組みについて素晴らしい手引書をSEOwizzで提供しているので、参考にしてもらいたい。

コンテンツマーケティングの台頭

Content Marketing

本格的なコンテンツに見返りを与えるグーグルの方針に伴い、Branded3のコンテンツマーケティングサービスは、今年、人気が急上昇した。SEOにとってこの傾向がもたらす最大のメリットは、リンクを出来るだけ多く獲得することではなく、ページを良くすることが最大の目標になる点である。

Branded3のサーチディレクターを務めるパトリック・アルトフトは、今月の上旬、ブログストームの記事の中で、コンテンツ戦略を実装する上で、営利目的のページを改善することが最初のステップだと指摘していた。私達はこのアプローチを複数のクライアントのウェブサイトに適用し、デザイン、レイアウト、そして、ランディングページを大きく変更した。その結果、1つのページを変えただけで、あるクライアントのコンバージョンを80%増加させることに成功した。

グーグルのアルゴリズムは、多くのユーザーエンゲージメントのシグナルを利用している。そして、グーグルは質の高い、ユーザーを没頭させるサイトを贔屓する方針に切り換えており、現在、コンテンツ戦略が必要不可欠な状況を迎えている。そのため、2013年はコンテンツマーケティングが大活躍する1年になるのではないだろうか。

皆さんは、今年のSEO業界の大きな変化として何を挙げるだろうか?

コメント欄で教えてもらえると嬉しい。


この記事は、Branded3に掲載された「SEO in 2012: Five updates that shook Search this year」を翻訳した内容です。

皆さん、それぞれ意見があると思いますが、幅広く網羅した内容ではあったと思います。日本の場合は、Googleのパンダ&ペンギン導入、そしてペナルティ発動強化が圧倒的にインパクトがあった出来事と思いますが、もちろん他にもここに書かれているような無視できない進化が数多くあったんですよね。リンクの否認ツールはここで入れられる程、まだ機能していない気もしますが。。。今年はGoogle対策で忙しい人も多かったと思いますが、来年以降の取り組みに活かしていきたい所です。さて世界、そして日本のSEOシーンは2013年どう進化していくでしょうか? — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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