Speaker:Benj Arriola(Technical SEO Director, The Control Group, @benjarriola)
SEOの分解
SEOを内部や外部などに分けると、対象がわかる。今回は3つのパートに分けて紹介する。
クローリングツール
サイト内クローリング用のツールを3つ紹介する。
クローリングツールからのデータ
クローリングツールからデータを取得したら、以下の項目を確認しよう。
インフォメーションアーキテクチャーツール
サイトの構成を知るためのツール。インデックスされている全てのサブドメインを対象にする場合は、以下のツールが役に立つ。
また、トピックごとを対象とする場合は、以下のツールが役に立つ。
サイト構造とSEO
下記の表の上から順に精査していく。
TOPページとその他のページで分類し、それぞれの修正項目をわける。ロングテールKWのページ特定など。それぞれのページでターゲットKWのジャンルが違う。
コード監査のツール
これらのツールは100%正確で、SEOの利益とならないかもしれない。タスクを簡単に行うというイメージ。また、HTMLをきちんと記述することは重要ではあるが、正確にHTMLを記述したとしても、大きなランキング上昇を見込めるわけではない。
スキーマとマイクロフォーマット
それぞれの検索エンジンでテストツールがある。Microformatsの有無がランキングに影響するわけではない。しかし、検索結果での表示には影響を与える。リッチスニペットやナレッジグラフなど。Microformatsはランキング要素ではない。しかし、リッチスニペットはCTRに影響を与える可能性があり、CTRの改善はランキングに好影響を与える可能性がある。
ページスピード
ページスピードの改善に役立つツールを紹介する。GruntとGulpは、画像の解像度の最適化やJSとCSSファイルの統合などを自動で行ってくれる。
モバイル最適化
モバイル最適化も必須項目だ。モバイルでの表示を確認しよう。
読みやすさ
コンテンツの読みやすさ(分かりやすさ)を計測するツールを紹介する。テスト結果のスコアについては、賛否両論があるかもしれないが。
重複コンテンツ
Sitelinerは自身のサイト内での重複コンテンツを確認するツール。Copyscapeは外部の重複コンテンツ(盗用コンテンツ)を確認するツール。
浅いコンテンツ
ここでは、Screamingfrogを使用する。文字数の少ないページを確認し、ざっくりと、修正・加筆をすべきページを特定する。
パンダアップデート
パンダアップデートの時期を確認し、自身のサイトのアナリティクスのデータと照らし合わせる。
競合のコンテンツ
競合で自分より上位のコンテンツを分析する。競合サイトのキーワードを取得し、そこから自身のサイトのキーワード差し引く。新しいキーワードの機会が得られるかもしれない。
オーディエンスの分析
単純にメンションをカウントするのではなく、オーディエンスの内部の情報を獲得する。トレンドターム、ブランド評価、コンバージョン・ドライバーなど。
バックリンクのデータソース
検索エンジンが提供するツール(Google Search Console、Bing Webmaster Tool)に加え、サードパーティーのクローラーも活用する。
また、これらのツールを結びつけるツールも活用しよう。
オーソリティーなどの評価
オーソリティ、信頼性、信憑性などを計測できるプラグインを紹介する。
悪質なリンク
ペナルティを避けるためにも、悪質なリンクの確認は必要。定期的に確認しよう。
エンタープライズSEO
これらはただのレポートツールではなく、より良いSEOを行う上での分析ツールである。複数のソースから得られたデータは、関連する項目を同時に表示している。手動で行えば膨大な時間がかかる作業を短縮してくれる。レポートに時間をかけるのではなく、分析と最適化に時間を割こう。
ツールのまとめ
最後に、紹介したツールを項目ごとにまとめた表を記載する。
SEO最新情報やセミナー開催のお知らせなど、お役立ち情報を無料でお届けします。