まだ誕生して1週間ちょっとしか経っていないが、 グーグル+はギーク達を興奮のるつぼへと誘っている。この初期段階においても、グーグルは本物を予感させるポテンシャルを示している。それでも、多くの機能が欠けている点は明白であり、同サービスが狙える目標は数多くある。
今回の投稿では、その中でも重要なものを取り上げ、想像力に富んだ例も挙げていく。プラスに関するスレッドに参加してくれた人達のおかげで、大いに刺激を得ることが出来た。因みに順番は関係ない。
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グーグルがもともと検索からサービスを始めたことを考慮すると、グーグル+で投稿を検索することが出来ない点は意外である。既存のユーザーの検索ボックスを拡大して、個別のサークルごとの結果、そして、プラス全体の公開されている結果を見れるように工夫し、投稿の検索も実行出来るようにしてもらいたい。
それでやめる必要はない。グーグルは、先日、上級者向けのオプションに取り込むことが可能な画像認証ベースの検索ツールを導入していた – 既に自分でアップロードした写真に対して同様の写真を見つけることも可能だ – これは同じ場所に行った他の人達を探す上で理想的なツールと言えるだろう。
現在、グーグル+でのリンクの共有はURLを貼りつけ、ノートを加える行為に限定されている。今朝、私達はサイトを利用していない状態でもプラスで共有を行うことが可能になるクロームのテクステンションを取り上げていたが、今後、訪問しているサイトを1回のクリックですぐに共有することが可能な公式のブックマークレットを用意してもらいたい。
また、グーグルリーダーを統合して、グーグルリーダーで共有したアイテムをすぐにプラスにプッシュすることも出来るのではないだろうか。グーグルはプラスの自動コンテンツファインダー、スパークスを勧めているが、ユーザー自ら集めたRSSフィードのリストの存在価値は大きいはずだ。
グーグルのサークル機能により、連絡先をとても簡単に異なるカテゴリに分類することが出来るが、グループ内での共有経験を楽しめる選択肢が欲しい。グーグル+はフレンドフィードに酷似しており、このサービスの最も優れた機能は、参加し、コンテンツを同じテーマのグループ内の人達と共有することが出来る機能であった。そのため、アップルのファンはアップルの会話およびコンテンツをお互いに共有し、教会の編み物教室のグループは、自分で同じメンバーのサークルをわざわざ作ることなく、容易にパターンを共有することが出来るのだ。
フレンドフィードを完全に模倣する必要はないが、共有グループは非常に理に適っている。テックブロガーの間では、グーグルのコードを徹底的に調べ上げ、今後の機能に対する手掛かりを得ることで有名なフローリアン・ローウェック氏は、既に「パブリックサークル」と呼ばれるアイテムに対する言及を見つけており、すぐに実現する可能性がある。
グーグルアップスのユーザーにプラスへのアクセス権を与える準備をしていると言うニュースが報じられており、グーグル+が企業に特化した機能を今後加えていくことは容易に想像できる。文書の共同作業を導入した、仕事に特化したハングアウト(複数名によるビデオチャット)は、素早く、そして、効率的に共同で仕事をする方法として理想的である。その一環としてグーグルドックスが統合されると、今度はグーグルウェーブのリアルタイムテクノロジーも導入したくなる。
グーグルは強力な翻訳機能を持っている。即座に外国語の投稿を母国語に変えることが出来れば、外国との距離が少し近づき、プラスはさらに有益なサービスになるだろう。
これは賛否両論の意見である。ツイートやフェイスブックのステータスをグーグル+に供給する、またはグーグル+をオンラインソーシャルライフのハブとして使って、ツイッターやフェイスブックに投稿すると言うアイデアを好む人達がいる。しかし、この行為が“汚染”を促すと警告する人達もいる。これはグーグルバズでツイッターのストリームを共有するだけで、積極的に会話に参加しない人達が続出したバズの問題の一つであった。先日、私は父が数ヶ月前に私のバズのポストを「like」していた点に気づいた。私がバズに実際にアクセスすることはなく、ただ単にコンテンツを投げ込んでいただけだったためだ。
慎重に行う必要はあるが、サービス同士を結び付けて、プラスが孤立しているイメージを和らげる試みは多くのユーザーの支持を受けることが出来るだろう。
グーグル+には幾つか奇妙な点があり、サイトで+1したアイテムのリストを見ることが出来ない点もその一つである。プロフィールでは、その他のサイトで+1を使って+1したアイテムを、そして、グーグル検索の+1のセクションで+1したアイテムを見ることは出来るものの、プラス内部の+1は見当たらないのだ。アクセス可能なら、+1をプラスの“ブックマーク”機能として利用することが出来るようになる。ユーザーの好みの全体像をつかみ、検索の知能と広告の精度を改善するため、間違いなくグーグルはこの類の情報をすべて記録しているはずである。
大半のユーザーはグーグル+で単純に短文のテキストを投稿しているものの、ジェフ・ジャービス氏等、一部のユーザーは長文のブログのエントリを投稿している。徹底した議論のプラットフォームとしてツイッターとの差別化を行うため、この違いは高く評価されるべきである。長文の記事を作成し、ブラウザがクラッシュしたために全てを失ってしまう悪夢のような状況は、「草稿として保存があれば回避することが出来る。
オーディオはウェブで注目されつつある – サウンドクラウドやターンテーブル.fmのようなサービスの成長を見れば一目瞭然である。オーディオクリップをプラスで直接共有することが出来れば、このトレンドを取り込むことが可能となり、ユーザーが自己表現を行う手段がまた一つ増えることになる。サウンドクラウドのエンベッドをサポートするか、もしくは、マイクを使ってオーディオのレコーディングを直接プラスで行うことで実現することが出来るのではないだろうか。
グーグル+は既にロケーションベースの要素を持っている。投稿をジオタグ付けすることも、またはアンドロイドのアプリを使えば、近郊で何が話題になっているのか把握することが出来る。加えて、ブラウザ内に詳細なマップを導入し、地域別に調べることが出来るようにするのはどうだろうか?
カイロで、東京で、またはヘルシンキでユーザー達が“プラス”しているのか知りたいだろうか?マップをスクロールして、確かめてみよう。このリストで一番に取り上げた検索に統合することも可能だ。ロンドンで暮らす人達は、ニューヨークの人達よりもベーコンに関するエントリを多く投稿しているだろうか?お気に入りのバンドについて最も議論が盛り上がっているのはどこだろうか?この機能は、世界、つまりグーグル+を理解する上で役に立つだろう。
何か見過ごしている機能はあるだろうか?その場合、コメント欄で教えてもらいたい。
マーティン・ブライアントは、ザ・ネクストウェブのヨーロッパ在住のエディターであり、英国マンチェスターを拠点に活動している。ツイッター、個人のサイトをチェックしておこう。
この記事は、The Next Webに掲載された「10 features Google+ is crying out for」を翻訳した内容です。
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