「起業家」には様々な意味があり、誤用されることが多い。どのように定義し、そして、何をすれば自分のことを起業家と呼べるのだろうか?答えは分からないが、起業家と言っても様々なタイプの起業家がいる点は心得ている。以下に皆さんが遭遇するかもしれない典型的な起業家のタイプを幾つか挙げていく。どのタイプが自分に当てはまるだろうか?
多額の資金を獲得し、最初の危険な時期を脱したばかりのスタートアップの立ち上げに関与したタイプの起業家である。このタイプの起業家は、起業家の近くにいて、そして、スタートアップで働いているため、自分自身を起業家と呼ぶことが多い。実際は起業家と言うよりもマネージャーに近く、マネージャーの仕事を見事にこなす。
これは何から何まで全て失敗する起業家である。ただ不満をぶちまけるだけであり、プロジェクトに取り掛かると、あまりにも欲が強くて始める前に失敗してしまう。しかし、このタイプの人達は諦めることを知らない。反対に周りの人達は諦めて欲しいと思うものだ。
起業家の生活を楽しみ、その役割を演じたいだけの人達だ。このタイプは起業を煽り、起業に関するアイデアを数多く持っているものの、何も行動は起こさない。片手間に相談に乗るぐらいか。
このタイプの起業家はお金以外のことは何も考えていない。起業家にとってプラスに働くこともあるが、度を超えてしまう人達もいる。起業は利益を最重要視しなければならないが、イノベーションでもあり、従業員に刺激を与え、先を見越して考え、何もないところから何かを作る取り組みである。一日中計算機をいじくりまわしているだけでも働いた気分にはなるかもしれないが、それで起業と呼べるだろうか?
時折、同じ会社でずっと働き、恐らくその会社で定年まで働くことになる人に出会うことがある。その人たちは自分達も起業家になれると言い張るだろう。心の奥底で、爆発するのを待っている。それがこのタイプの人達の起業家精神だ。このタイプの人達に必要なのは、優れたアイデア、1年か2年で一生の生計を立てるための十分な資金、そして、すぐに利益が出る保証である。残念ながら、これは起業の仕組みとは異なり、大きな会社にこの人達が務める理由そのものである。起業家になると言うことは、その他の仕事と同じように専門知識が必要になり、そして、遥かに多くのリスクを背負うことになる。なりたがりタイプはなりたがりの段階から前に進もうとはしない。それがその人にとっても、他の人達にとっても正解なのかもしれない。
一部の起業家は名声のみを求めている。あるヘッドラインから別のヘッドラインへと急いで移動し、事業の実施よりも新聞の一面に出ることを最優先する。顧客が多いときは会社は好調であり、多額の利益を得て、投資家も喜ぶ。自分の母に自慢することを得意としている。
このタイプの人達はお金目当て起業するのではなく、世界をより良い場所にすることを目標としている。当然ながら素晴らしい目標だが、良い起業家になる条件とは正反対のことが多い。勘違いしないでもらいたい。起業家として成功するためには、世界を敵にしなければならないわけではない。しかし、自分の会社を成功に導くことを最優先する必要はあり、その後、その成功を活用して世界を良い場所にすればよい。この順序を逆さまにするべきではない。
皆さんは上述したステレオタイプのどれかに当てはまるだろうか?絶対に当てはまらない?私もだ。しかし、私達は完璧ではなく、恐らく誰もがヘッドラインタイプを心の中に秘めているのではないだろうか。また、キャッシュフロータイプの起業家から距離を置くことが大事なときもある。しかし、ライフスタイルタイプにもなってもらいたくない。
繰り返すが、起業家の定義は明確に決められているわけではない。私達は生活に均衡を持たせ、極端にならないように心掛けている。まねーじゃお管理する日もあれば、刺激を与える日もある。
起業家になると言うことは、時間が変われば、タイプも変えると言う意味だ。難しいが、決して退屈な職業ではない。
ボリスはブロガーであり、起業家でもある。ザ・ネクストウェブを設立し、さらにV3 リダイレクト・サービスィズ(売却)、ハブホップ・ワイヤレス・インターネット・プロバイダー(売却)ツイッター・カウンター、スプレッド.us、そして、その他にも複数の企業を設立している。ボリスはツイッター(@Boris)、グーグル+、そして、フェイスブックで積極的に活動している。
この記事は、The Next Webに掲載された「7 Types of Entrepreneurs; which one are you?」を翻訳した内容です。
キャッシュフローと慈善家タイプは確かに共に起業家に多いのですが、バランスの問題とは思うものに、何故かどちらかに触れきっている人が多いのは何故でしょうか。ヘッドラインタイプという分類も思わずナルホド&あの人やこの人が頭に思い浮かんでしまいました。中身はともかく良くも悪くもヘッドラインを賑わせ続けられることはスゴイ才能と思いますし、少しはおこぼれにあずかりたい位ですけどね。
と、ついつい色々なことを考えてしまう面白記事でした。 — SEO Japan
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