今回のデータは世界銀行が毎年発行している「Doing Business」(ビジネス環境の現状)というレポートの2012年からデータを抽出して作成しています。レポートはPDFでこちらからダウンロード可能。
レポートを一読して気になった情報を中心にインフォグラフィックにまとめてみたのですが、シンガポールや香港が上位に来るのは想像がつくとしても、起業のしやすさでニュージーランドが1位、オーストラリアが3位というのは意外な感じがする人も多いのではないでしょうか。話に聞いた所によると(特にニュージーランドは)スモールビジネスがとても多く、簡単に起業できる環境が揃っているみたいですね。その分大企業が少ないことの裏返しかもしれませんが。
ニュージランドやカナダ、オーストラリアに移住する人も年々増えているようですが、個人的にはビジネスのためというより余生を過ごすために行く場所のイメージですけどね。大自然に囲まれて生活する住むのが好きでないと「暇すぎる」と感じる人も多いみたいですし。実際、移住後、それが理由で戻ってきた人何人か知ってます。とはいえ、老後に落ち着いて(老後じゃなくとも)好きなことをのんびりとビジネスしたい人にも向いている国なのかもしれませんね。いずれ日本で現役を引退してからニュージーランドで羊に囲まれながら限りなく趣味よりな第二の起業人生を送るなんて粋な人も出てくるのでしょうか?
それより「起業のしやすさ」で日本が107位と最低クラスなのが気になりますが。。。日本で起業している私ですが、そこまで最低と感じたことは余りありませんが、世界と比較するとそういう結果になるのでしょうか。ただ、外国人がビジネスを始めるにはハードルが高いという話は良く聞きますし(ビジネスのしやすさでは20位とそこまで悪くないわけですし)日本の将来のためにもできることは改善してほしいですね。
ビジネスのしやすさでいえば、流石のシンガポールと香港がワンツーフィニッシュ。日本も20位と始めやすさに比べれば検討していますが韓国が8位、タイやマレーシアにも負けているのは気になる所です。中国やインド、ロシアなどの新興巨大勢力、モロッコなどアフリカ勢も改善を続けているようですし。
最後にシンガポールと日本を比較してみましたが、日本もそれ程悪いという訳ではないのですけどね。ただ今後グローバルで世界はもちろんアジアの各国とも競争しながら生きていくためにはまだまだ改善の余地がありそうです。徴税が58位なのはやっぱりどうにかしてほしい所です。。。会社設立は最低クラスの順位にも関わらず破産清算が1位なのは日本らしいというかなんというか。
ちなみに、ブラジル含めた南米勢が全く上位に登場していないのは何故なのでしょうか。それはそれで気になる所です。
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