フェイスブックの広告製品が増加の一途をたどっている。実際に、フェイスブックは次々に新たなフォーマットのテストを行っており、全てを把握するのが難しくなっている。
そこで今回、アドエクスチェンジャーは、フェイスブックが提供する、優れた、現時点で利用可能な有料メディア製品を、実験段階またはベータ段階の幾つかの製品と併せて、まとめて紹介していく。
右側のサイドバーの広告
フェイスブック広告で一番の働き者である。フェイスブックのセルフサービス式の広告インターフェースまたはAds APIを介して作成される。
このタイプのクリエイティブは、25文字のヘッドライン、90文字のテキストおよび100×72ピクセルのイメージで構成される。 ターゲティングは、ユーザー層、地理、興味、そして、ユーザーアクション(ページやコンテンツのいいね!や共有)を含むフェイスブックのユーザーデータを基に行われる。広告スポンサーは、CPSベースまたはCPMベースで入札することが可能であり、価格決定と最適化の権利を持っている。また、広告に対する予算および広告が掲載される期間を決めることも出来る。ランディングページは、外部のURL、フェイスブックのURL、フェイスブックページ、アプリ、そして、場所から選ぶことが可能である。
その上、広告の買い手は、フェイスブックのパワーエディターで提供されているカスタムオーディエンス機能を使って、既存の電話およびeメールのコンタクトのデータベースをアップロードして、フェイスブックのユーザーにマッチさせることも出来るようになった。
フェイスブックエクスチェンジ
フェイスブックエクスチェンジ(FBX)は、フェイスブックのインベトリに対するリアルタイムビッディング(RTB)の市場である。 広告スポンサーは特定の広告インプレッションをウェブサイト以外のユーザーのアクティビティを基に購入することが可能である。FBXは、リターゲティング目的で利用されることが多い。このようなディスプレイ広告は、先程紹介したクリエイティブと同じフォーマットで右側のサイドバーに表示される。
エクスチェンジは、AppNexus、Turn、MediaMath、そして、Triggitを含む15社のパートナーがサポートしている。
ニュースフィード広告
広告スポンサーが広告をニュースフィード内に表示させることが可能な方法が幾つかある。その中でも特に重要なのが、プロモートポストとスポンサー記事である。
ニュースフィード内のプロモートポストは、スポンサーのフェイスブックページで直接作成することが出来る。記事が投稿されると、ページの管理者がフェイスブックのファンおよびファンの友達に記事を宣伝することが可能なオプションがページの右下に表示される。3日間のプロモーションに対するオーディエンスと予算の規模を決めることも出来る。
ニュースフィード内に掲載されるスポンサー記事は、Ad Managerで作成することが可能であり、右側のサイドバー広告と連動する。フェイスブックはスポンサー記事の条件の例として次の点を挙げている:
* いいね!したページが新しいコンテンツを投稿するとき
* 友達がコンテンツをいいね!したとき(例えばフェイスブックページやページの個々の投稿)
* 友達がページに対して行動を起こすとき(ページのイベントへの返信やページの質問への投票等)
* 友達がどこかにチェックインするとき、ゲームで遊ぶとき、またはアプリを利用するとき
* 友達がウェブサイトをいいね!するとき、あるいは共有するとき
また、フェイスブックはニュースフィードで非ソーシャルな広告を表示させる実験を行っているようだ。フェイスブックに関連するニュースを提供するインサイドフェイスブックは、先日、通常は右側のサイドバーに表示される広告がニュースフィード内に表示されるテストについてレポートしていた。このような広告の一部には、「Page You May Like」(好きかもしれないページ)と言う名前がつけられているようだ。
オファー
フェイスブックは、ページのオーナーに対して、ユーザーがオンラインまたは店舗で引き換えることが可能なクーポンのような広告製品 – 「オファー」を提供している。オファーを利用するためには広告費を支払う必要がある。この製品は先日世界で展開されたばかりである。フェイスブックは、オファーキャンペーンの成功例を挙げている。ラスベガスにあるARIA リゾート & カジノは、フェイスブックでオファーを実施した後、1500以上の部屋に予約が入り、ROIがほぼ5倍に増加したようだ。
モバイル広告
2012年第3四半期の時点で、フェイスブックのモバイルユーザーは約6億人に達している。同社は、フェイスブック独自のモバイル経験を通じて、モバイルユーザーに接触するためのフォーマットを幾つか提供しており(モバイルアプリとモバイルウェブサイト)、そして、現在、モバイル広告ネットワーク製品をテストしている。以下にフェイスブックのモバイル広告に関する取り組みをまとめる:
モバイルニュースフィード内のスポンサー記事: 2012年の春先から、マーケッターは、単独ベース、または、デスクトップのニュースフィードおよび右側のサイドバーを含むバンドルの一部のベースで、モバイルのスポンサー記事を購入することが出来るようになっている。
広告をインストールするモバイルアプリ: この広告のタイプ(右のイメージを参照)は、インストール数の増加を望むアプリのディベロッパーに提供されている。この広告は、有料モバイルメディアにおいて有望視されている。ディベロッパーなら誰でも登録して広告の掲載を行うことが出来る。
モバイル広告ネットワーク(ベータ): フェイスブックは、モバイル広告ネットワークをテストして、興味に関するデータ(ただし「いいね」等のアクションのデータではない)を活用し、ユーザーが他のアプリを利用している際にユーザーを特定して、接触する試みを行おうとしている。これは少数のモバイル広告エクスチェンジにおけるインベントリを調達する。また、フェイスブックのユーザーにとっては、新しいモバイルアプリやサイトを発見する手段としても優れていると言えるだろう。
ログアウト広告
フェイスブックをユーザーがログアウトする際に表示される。これは直接販売が厳格に決められている唯一の広告フォーマットである。
この記事は、AdExchangerに掲載された「An Overview Of Available Facebook Ad Formats」を翻訳した内容です。
この記事に興味を持った方は先日紹介したFacebook広告部門のトップに独占インタビューも是非。 — SEO Japan [G+]
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