最近発表されたBusinessWeekの記事は、Facebookが検索により深く入り込むつもりであると示唆している。それは、このサイトのための検索を向上することに限定されるものなのか、それとももっと広範囲に及ぶことなのだろうか?
Facebookがより優れた内部検索を必要としていることは明らかである。現在、ページトップにある検索機能は便利とは言えない。Facebookのサイト検索を向上することが、元GoogleのLars Rasmussen率いる内部チームの最初の目的であるように思われる。BusinessWeekは語る;
ソーシャルネットワークの検索は、近い将来にもっと良くなるだろう。Lars Rasmussenという名の元Googleエンジニアに率いられた25人ほどのFacebookエンジニアは、改良された検索エンジンに取り組んでいて、会社はIPOに先立って静寂の期間にあるため、名前をつけられたくなかったプロジェクトについて良く知っているのは二人といったところだ。目標は、会員がサイト上に作ったコンテンツ、すなわち、人々がFacebookの至る所に存在する親指を上げたボタンを使って“いいね!”する近況アップデート、記事、動画、その他の情報などをユーザーがよりよくふるいにかけるための手助けをすることだと彼らは言っている。
改善された検索能力が、いくつかの面でFacebookのプラスになることには疑問の余地はない。それは、ユーザー間での検索行動を促進し、ユーザーにはより良い体験が与えられ、自己強化サイクルを作り出す。それは、PPC広告の機会も作り出し、あまりにお金になるのでFacebookは無視できないだろう。
Facebookは検査結果内のコンテンツ連動型広告もしくはキーワードベースのPPC広告を売ることができるだろう。恐らくそういったプログラムに対する累積需要がある。サイトや収益化の機会のためにFacebookが採用せざるを得なくなるのは自然なことだ。
Facebookがウェブ検索でGoogleに直接的に挑もうとすることは近いうちにはなさそうである。1つ目の理由は、この会社のBingとの関係にある。少なくともBingがこの動きを防ぐ。2つ目の理由は、それはFacebookから大きなリソースの覚悟を要することになることだ。そこには莫大な起こり得る損害がある;MicrosoftがGoogleを捕えようとして1年間にどれだけ失ってきたかを考えてもみるのだ。
けれども、Facebookはウェブ検索で直接的にGoogleに挑む必要はない。Facebookサイト上の検索を改善すること―より良いレイアウトと結果の見せ方も含む―は、一般的なウェブ検索ほど難しいことではないだろう。それはユーザーにも歓迎される―そして確実に広告主によってそこに提供されたのが、PPCの機会だ。そして、私は、Facebookでの有料検索広告のいくつかのバージョンが“計画上にある”ことはほぼ間違いないと思っている。
BusinessWeekの記事によると(comSocoreのデータを使用)、Facebookユーザーは2月に3億3600万クエリを実行した。もしFacebookが検索を修正すれば、その数字は直ちに上昇し、この会社に年間利益で数億ドルを還元することになるだろう。企業投資家は、IPOの後にそのような動きを求めている。
最近、comScoreとLocalezeとエージェンシー15 Milesから発表されたLocal Search Usage Studyでは、“ローカルビジネス検索のためのソーシャルネットワーキングサイト使用が、2010年以来67%上昇した”というデータが出ている。より良くなったFacebook検索があれば、これらの数字はもっと大きくなるに違いない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Serious Is Facebook About Search?」を翻訳した内容です。
SEO最新情報やセミナー開催のお知らせなど、お役立ち情報を無料でお届けします。