ここ数日間、ウェブマスターおよびSEOのコミュニティは、グーグルの自然検索において見られたランキングおよびトラフィックのパターンに対する大きな変化、変動、そして、アップデートに関する議論で持ち切りである。
アップデートが実際に行われたかどうかをグーグルに尋ねたところ、明確な答えは得られず、「現時点で何も発表することはない」と言うお決まりの返事が返ってきた。その後、思った通り、「1年間に500以上の変更をアルゴリズムに加えているため、通常のクロールおよびインデックスに加えて、変動があるのは当然だ」と言うセリフが付け加えられた。毎回のことだ。グーグルは、アルゴリズムの変更やインデックスへのアップデートに関する問題を取り上げる際に、このレスポンスを常套句として用いている。
しかし、パンダアップデート、ペンギンアップデート、EMD アップデート、トップヘビーアップデート等、一部のアップデートに関しては、気前よく情報を提供してくれることもある。ただし、今後のパンダアップデートの確認は行わない可能性が高いことを付け加えておく。
それでは、今週、グーグルの検索結果に対して、アップデートは行われたのだろうか?グーグルが情報を提供してくれない状況では、確証を持って断言することは出来ない。
ウェブマスターワールドやグーグルのウェブマスターヘルプ等のフォーラムを見ると、ランキングの変更に関するディスカッションが明らかに増加している。また、MozCastやSERPs.com等のグーグルをモニタリングするツールを利用すると、先週と比べて、今週、検索結果に大きな変動が現れている兆候が見られる。
サーチエンジンラウンドテーブルに5月9日と5月7日に私が投稿した記事を見てもらえば分かるように、大勢の人達がランキングの変動を主張している – 合計でコメントの本数は200本に達する。
そのため、私はグーグルの検索結果に何かが行われたと確信している。
アップデートが行われたなら、何がアップデートされたのだろうか?アルゴリズムのアップデートなのだろうか?ペンギンだったのだろうか?小規模なパンダの更新だったのだろうか?あるいは、グーグルは、一部のユーザーにアルゴリズムをテストしており、そのため、一部のウェブマスターはこの変動に気づかなかったのだろうか?もしかしたら、グーグルは、ユーザーインターフェースに変更を加え、その結果、クリックスリー率が変化、または、検索結果の配置が変化したのかもしれない。
要するに、グーグルがアップデートを認めず、何が変わったのかを教えてくれないなら、アップデートが行われ、何がアップデートされたのかを自信を持って断言することは出来ない。大勢のウェブマスターやSEOの担当者が、まるでグーグルがアップデートを行ったような勢いで議論を行っているとしか私には言えない。
アップデート: 本日午後1時46分(東部夏時間)、グーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏が、今回の変動はペンギンアップデートはないと明言した。そのため、ペンギンはリストから削除することが出来る。詳細は後続の記事で確認してもらいたい: グーグル、次回の大規模なペンギンアップデートを数週間後に発動と予告(日本語)
この記事は、Search Engine Landに掲載された「If That Was A Google Update You Felt, Google’s Not Confirming It」を翻訳した内容です。
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