検索結果とマップパックを独占する、12の実績のあるローカルSEOのアドバイス

公開日:2021/05/13

最終更新日:2021/05/13

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ユーザー行動の変化やモバイルデバイスの普及もあり、「近くの」何かを探す検索行動は日々増加していると思われます。いわゆるローカルSEOの範疇となりますが、Googleの検索結果も進化し続け、完全に無視はできない存在となっています。通常のSEOと同様、ローカルSEOにも様々なベストプラクティスが存在しますが、確実に押さえておきたいポイントをまとめた、Search Engine Journalの記事を紹介させていただきます。

競争が激化している今日の検索結果においては、ローカル検索での強力な露出は今までにないほど重要となっている。この記事で紹介する12のローカルSEOのアドバイスは、きっとあなたのお役に立てるはずだ。

特に、物理店舗を構えるビジネスでは、検索結果における露出の重要性は今まで以上に高まっている。

レストラン、小売店などのローカルビジネスにとって、あなたの商品やサービスを探している潜在顧客を獲得することは非常に重要である。

コロナウイルスは我々のビジネスのあり方を大きく変容させ、顧客による情報のニーズは高まるばかりだ。ローカルでの露出を高めることは、売上の発生と新規顧客へのリーチにとって、なくてはならないものとなっている。

しかし、自身のローカルリストが最適化されているかどうか、どのように判断すれば良いだろう。

以下に、私が実践している12のローカルSEOの戦術をご紹介する。あなたのビジネスの検索での露出向上に、きっと役立つはずだ。

ローカル検索のプラットフォーム

Moz、Yext、RIO、RenderSEO、Chatmeter、SweetIQなど、あなたの予算に合うローカル検索のプラットフォームはたくさんある。

プラットフォームを活用することで、リストの管理が非常に楽になる。いわゆるNAP(Name、Address、Phone number)と呼ばれる、店名・住所・電話番号の管理も含まれる。重複したデータの管理も含め、正確で一貫したデータを数百あるローカル検索エンジンやディレクトリサービスに提供しよう。

こうした管理を手動で行うことはとても時間がかかり、退屈な作業となってしまう。また、ローカル検索のエコシステムに対し、不正確な情報を提供してしまうことになるだろう。

備考:ECサイトの場合、Googleの新しい機能であるSWIS(See What is in your Stores)を活用してみるといい。

これは、Googleマイビジネスに在庫の現況を伝えることで可能となる。

日々、あなたの商品やサービスを探している顧客に対し、画像、Googele Shopping、GoogleマップなどのGoogleのプロパティで、商品リストに在庫状況を表示させることができる。

これに対応するプラットフォームの数は限られているが、無料である今のうちに試してみる価値はあるだろう。

構造化データの活用

Googleによるコンテンツの理解において、構造化データは非常に重要である。また、クリック数、表示回数、コンバージョン数の増加も期待できる。

この原則は、ローカル検索にもあてはまる

そのため、「local business」、「geocoordinates」、「postal address」、「reviews」などの構造化データを実装することは非常に重要であり、パフォーマンス向上の手助けとなる。

Googleマイビジネスの最適化

Googleマイビジネスを活用し、最適化していないのであれば、あなたの商品やサービスが重要な場所で表示される機会を逃していることを意味する。

Googleマイビジネスの最適化には、写真、メニュー、説明、サービス内容など、可能な限りの情報を入力することが含まれる。

適切なカテゴリに自身のビジネスを掲載していないブランドは多く存在する。

例えば、ピザ屋の場合、レストランとダイニングの両方に掲載することが可能だ。

これは、ローカル検索の最適化における、最重要項目の1つだ。メニューや説明などの情報をしっかりと記載するための時間を作ろう。

加えて、情報は常に最新の状態を保つことが重要だ。

例えば、「近くのタイ料理」と検索し、レビューが高く、営業時間内のレストランを探したとしよう。しかし、実際に車で行ってみたところ、一時的に閉店していた。このような場合、ユーザー体験は悪いものとなってしまうだろう。

このレストランが営業を再開したとしても、もう一度行こうという気が起きないかもしれない。

このように、店舗側がローカル検索の情報を更新し、一時的に休業していることを潜在顧客に明確に伝えることは、とても重要なのである。

テイクアウトに対応している場合は、ローカル検索を活用し、ダイニングルームは閉まっているがキッチンは営業している旨を顧客に伝えることができる。

加えて、Googleは店舗の営業状況をGoogleマップ上に表示することを開始している。

1店舗に複数の部門がある大規模な小売店の場合、下記のようにGoogleマイビジネスを活用し、それぞれの営業時間を表示させることができる。

必要に応じ、この機能を活用して情報を更新しよう。

  • 営業時間
  • 高齢者向けの営業時間
  • ドライブスルーの営業時間
  • デリバリーの時間
  • テイクアウトの時間
  • 訪問時間
  • 受け取りの時間

また、Googleマイビジネス内のQ&Aにもタイムリーな情報を更新しよう。

  • 休業や営業時間の変更
  • イベントの中止、チケットの払い戻しや交換
  • 電話やメールの件数と予測される遅延
  • 予約時の手続きの変更
  • 健康や安全対策の強化について
  • 提供するサービスの変更内容

イベントステータスの更新

イベントを開催する場合は、eventの構造化データを付与しよう。EventStatusは新しいスキーマのタイプであり、予定されているイベントの現在の状況をユーザーに伝えることができる。

属性は下記の通りだ。

  • EventCancelled:イベントはキャンセルされた。
  • EventMovedOnline:イベントはオンラインに移行された。
  • EventPostponed:イベントは延期され、新しい日程は未定。
  • EventRescheduled:イベントは延期され、新しい日付に更新された。
  • EventScheduled:イベントは予定通り開始される。

イベントの情報は、Webサイトでのマークアップや、Facebookイベント、Eventbrite、Meetupなどの外部ソースを通じて、あなたのビジネスのプロフィールに取り込むことができる。

リスティングの編集

常にリスティングの内容を確認し、特に以下の項目を注意しよう。

  • 営業状況の自動更新(「一時的に閉鎖」など)
  • 営業時間の変更が予定されている場合
  • 属性の変更が予定されている場合
  • ビジネスの詳細の変更が予定されている場合
  • その他、変更が予定されている場合
  • 無効なリスティング

評判の管理

ポジティブなレビューと良いユーザー体験を与えることが、ローカルのマップパックでの上位表示において重要である。ネガティブなレビューでも、ポジティブなレビューであっても、返答をしていないケースが多く見られる。

塗装業者を選んでいる場合、4つ星のレビューが20件、2つ星のレビューが5件あったとしたら、その業者に依頼することをためらうかもしれない。

ユーザーはレビューを信用している。また、ネガティブなレビューを放置しておくと、状況はさらに悪化していまう。

返信をしていれば、その返信が他のユーザーの信頼を高めることにつながり、別のビジネスチャンスが生まれるかもしれない。

備考:ポジティブなレビューも、ネガティブなレビューも、常に内容を確認し、対応しよう。また、自然なレビューを獲得することに注力しよう。加えて、ファーストパーティーのレビューをWebサイトに掲載しよう。

ローカルコンテンツの活用

SEOは、あらゆるデバイスやプラットフォームにおいて、ポジティブな体験を提供することで、エンドユーザーが情報を得る手助けをすることだ。

各地域に適応した、独自の高品質なコンテンツを掲載しよう。ローカルに特化したコンテンツは、近隣の潜在顧客に対する認知度の向上に役立つはずだ。

また、オンページの最適化として、地域固有の用語を含めるようにしよう。こうした情報を記載する対象は、見出し、タイトル、メタデータ、画像のaltテキスト、テキスト情報などが含まれる。

また、コロナウイルスに関連するコンテンツは常に用意しておこう。

エンドユーザーからの信頼を得ることにつながり、素晴らしいレビューの獲得も期待できる。

適切な予防措置をとっていることを伝えることで、顧客が食べ物をピックアップしに来たり、店内で買い物をする場合、より多くの商品やサービスを販売することができるかもしれない。

メッセージを活用した顧客との接点

Googleマイビジネスのアプリをダウンロードし、メッセージ機能をオンにしておき、顧客があなたに連絡が取れる状況にしよう。

電話での対応ができない場合、また、営業時間外の場合、メッセージ機能を活用することで、顧客は必要なサポートを受けることができる。

備考:自動のウェルカムメッセージを用意し、顧客に営業状況を伝えるようにしよう。

トレンドの把握

Googleトレンドをよく確認し、自身のブランドや業界に関連するキーワードやトピックに対し、検索における関心や行動の変化を把握しよう。

自身のビジネスにとって最重要であるキーワードを分析し、それらのキーワードに対し、検索がどのように推移しているかを確認しよう。

そして、Webサイトのパフォーマンスを計測し、ユーザーがコンバージョンするタイミングや、コロナウイルスの影響を考慮に入れ、予測を立て、レポートを作成しよう。

備考:ExplodingTopics.comでは、Googleトレンドのデータをもとに、「爆発的」なトレンドのあるトピックを表示している。市場調査や新規ビジネスの発見に役立つだろう。

音声検索とモバイルへの最適化

ユーザーは常に質問をしている。ユーザーが質問する相手がデジタルアシスタントであっても、あなたのブランドが答えを提供する必要がある。

また、Webサイトに最適化を施し、自身の商品やサービスに関する一般的な質問への回答を提供する必要もある。

掲載する内容のヒントを得るために、サイト内検索のデータやGoogle Analyticsのデータを確認し、ユーザーがどのような質問をしているか、確認しよう。

また、サードパーティー製のツールや、GoogleのPeople Also Askの機能も活用しよう。

さらに、ローカル検索の多くはモバイル端末で行われるため、高品質な画像、コンテンツ、素早いロード時間など、モバイル端末への最適化も怠らないようにしよう。

順位測定とランディングページの作成

ランキングが全て、というわけではない。しかし、ローカル検索の施策に対する効果測定の指標として、有益である。

良いユーザー体験を提供するためのランディングページを用意しよう。そのランディングページは、レスポンシブ対応、ロード時間の短縮、最新のスキーマコード、コールトゥアクション、デザイン要素などに対応すべきだ。

これらの全てが、あなたのブランドの上位表示とコンバージョンの向上に寄与する。

備考:多くのローカルプラットフォームでは、最適化されたランディングページがすでに用意されている。社内で新たにテンプレートを構築する必要がなく、すぐにページを作成することができる。また、ページのホスティングも行ってくれるため、社内のリソースをほとんど必要としないだろう。

リンクが依然として重要であることを忘れべからず

ローカルや一般的なサイト、ブログなどを常に調査し、質の高いリンクを獲得する機会を探そう。

良いコンテンツを保持し、ユーザーからの評価も高いコンテンツからのリンクを獲得することができれば、信頼と信用を得ることにつながる。

ローカルをターゲットとしたリスティング広告やブログからの掲載も検討しよう。

これは、あなたのWebサイトの露出を高めるために、今でも非常に重要な要素である。

ローカルでの存在感を強めることは、競争が激化している現在の状況において、今までにないほど重要となっている。

ユーザーはあなたのブランドに関連する商品やサービスを探している。彼らに対し、あなたの存在を訴求しよう。

今回の記事で紹介したアドバイスに従うことで、検索結果の上位に表示され、ローカル検索を支配することができるだろう。

ローカル検索の領域においては、Googleも次々と新しい機能や表示方法を提供しており、これらの情報は常にキャッチアップしておきたいものです。こうした、新しい機能を実装することで新たな露出を獲得できるかもしれません。また、機能は同一であっても、伝える内容などは時流に即したものにしていきたいです。多少の手間はかかってしまうかもしれませんが、それに対するリターンを考えれば、対応の時間を割くことは無駄ではないと思いました。


この記事は、Search Engine Journal に掲載された「12 Proven Local SEO Tips to Dominate the SERPs and Map Pack」を翻訳した内容です。


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編集者情報

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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