コンテンツマーケティングを成功させるための6つのプロモーション手段

公開日:2019/12/10

最終更新日:2024/02/17

ブログ

品質の良いコンテンツの作成は、どのWebサイトにも必要であり、SEOに限った話ではありません。

しかし、作成したコンテンツをどう宣伝するか、力を入れているサイトは意外なほど少ないかもしれません。

今回は、作成したコンテンツを簡単に宣伝する方法を紹介した、ニール・パテル氏の記事を紹介します。

ブログ記事を書くことは簡単だ。

書き慣れていない人は、そう思わないだろう。しかし、こちらの記事の内容に従えば、ライティングも苦にならないはずだ。もしくは、こちらの動画を参照してほしい。

しかし、ブログ記事を書き終わった後、あなたは何をするだろうか。

多くの人が、コンテンツマーケティングにおける「マーケティング」を忘れているのだ。コンテンツを書く人は多くいる。しかし、プロモーションに力を入れる人は少ない。

そこで、私はコンテンツのプロモーションにおける、完璧な公式を作成した。

特に複雑な作業を強いるわけではない。30分とかからないだろう。それぞれを6つのステップに分けて紹介する。

だが、具体的な公式の説明に入る前に、その効果をまずはお伝えしたい。私の一番新しいブログ記事にこの公式を採用した結果は下記だ。

1週間で35,492の訪問を獲得した。これは、恥ずべき数字ではないだろう。この記事が特別優れた内容であったわけではない。ごくごく平均的な内容だ。

私はこの施策をずいぶん長く実践しているため、私と同じような結果をあなたは得られないかもしれない。

しかし、この施策を実践する前と比べて、あなたの記事のパフォーマンスはきっと良くなるはずだ。タイトルにあるとおり、私は35,492の訪問を獲得したが、少なくともその10%くらいは獲得できるだろう。

では、各公式の説明に移ろう。

No.1:タイトルを最適化する

10人中8人は、あなたの記事のタイトルを読んでくれる。しかし、そのタイトルをクリックし、残りの記事を読もうとする人は、10人中たったの2人である。

どれだけコンテンツの中身が素晴らしかろうが、タイトルが魅力的でなければ、プロモーションの効果は薄れてしまうだろう。

あなたはこのように考えていることだろう。「すでに記事を公開してしまっているため、変更するには遅すぎるのではないか」と。

いや、タイトルの変更はどのタイミングでもかまわない。ただし、一度公開した場合はURLを変更しないことだ。もし、URLの変更が必要ならば、301リダイレクトを使用しよう。

タイトルを有効活用するシンプルな方法がある。しかも、数分とかからないのだ。

Ubersuggestにアクセスし、そのコンテンツのメインとなるキーワードやフレーズを入力しよう。

下記のようなレポートが出力されるはずだ。

サイドバーにある「コンテンツ候補」をクリックしよう。

すると、次のレポートが出力されるはずだ。

このレポートは、あなたが入力したキーワードやフレーズをタイトルに含んでいる世界中のブログ記事を表示してくれる。そして、ソーシャルシェア、バックリンク、検索トラフィックのデータも併せて提供される。

このレポートの情報を参考にしよう。

「数千のソーシャルシェア(メジャーな業界でなければ数百でもかまわない)」、少なくとも「10の被リンク」「100以上の流入見込み」の3つを有するタイトルを探せれば理想だ。つまりは、以下のようなケースである。

上記3つの条件が当てはまるタイトルの内容を参考にすれば、あなたのコンテンツもより多くのトラフィックを獲得することが見込まれるだろう。

No.2:3本の内部リンクを追加する

新しいコンテンツが愛されるために必要な最も簡単な方法は、リンクを構築することである。

もちろん、リンクの構築はとても困難だ。しかし、内部リンクの構築は困難ではない上、効果的でもあるのだ。

私の記事は、「デジタルマーケティング」という競合性の高いキーワードで上位表示されている。

内部リンクが大きく貢献していると言えるだろう。サイドバーや各ブログ記事に、デジタルマーケティングのメインとなるページへ、リンクを設置している。

新しい記事を作成する度に、その記事と関連した過去の記事を探し、新しい記事へのリンクを貼るのだ。古い記事から少なくとも3本のリンクを設置しよう。

この作業がインデックスの助けとなり、検索結果での上位表示にも影響するのである。

No.3:コンテンツをソーシャルで注意深く共有しよう

ソーシャルメディアマーケティングにおける問題は、FacebookやLinkedInといったサイトに、半ば自動的に、ただ共有してしまうということだ。

このままではうまくいかない。なぜなら、何十億というURLがすでに共有されてしまっているからだ。

言い換えると、我々は普段、共有されたURLの多くを無視しているのだ。

しかし、ソーシャルメディア上で目立ち、数千もの訪問を獲得する単純な方法がある。

どのような方法か。

ヒントを与えよう。LinkedInでの私の最新の投稿を見てみてほしい。

2020年、マーケティングは変化を遂げるだろう。しかし、あなたが考えているようにはならない。

誰も語っていないことが起ころうとしている。

そして、これがFacebookでの投稿だ。

これまでに、GoogleがBERTと呼ばれるアルゴリズムのアップデートを行ったことを耳にしているだろう。

検索全体の10分の1において影響のある、大きなアップデートだ。

SEOを行うものとして、あなたは何をすべきなのだろうか。多くのトラフィックを得るために、どのようにしてBERTを活用できるのだろうか。

ここでは、BERTに愛されるよう、コンテンツマーケティングを行う方法を解説する。

パターンにお気づきいただけただろうか。

私は、好奇心を起こさせることを念頭においている。言い換えれば、私はあなたの興味を惹こうとしている。もし、あなたがその「解決策」を知りたければ、私のサイトへ訪れるだろう。

LinkedInの投稿では、「マーケティングの状況は来年大きく変化する」と伝えている。また、「誰もまだ語っていない」という表現を用いている。

マーケティングの状況が変化することは誰もが知っているため、このような表現を用いている。「誰もまだ語っていない」と表現することで好奇心を駆り立てているのだ。

もし、「どのように変化するのか」ということに興味を持てば、私のサイトを訪れ、記事の残りの箇所を読む以外、選択の余地はなくなるだろう。

Facebookの投稿でも、好奇心を駆り立てるようにしている。この投稿ではGoogleのアルゴリズム更新について触れているが、「Googleの最新のアルゴリズム更新をどのように活かすべきか、その答えを私は知っている」という表現を用いている。

そして、その内容を知りたければ、私のサイトを訪れるほか、取るべき行動はないはずだ。

自身のサイトへユーザーを導きたいのであれば、ソーシャルで投稿する際、好奇心を引き立てるようにしよう。

最も簡単な方法は、ソーシャルメディアで記事を共有する際、人々の興味を引くようなセンテンスを追加することである。

No.4:発リンク先へメッセージを送る

ブログ記事内で他サイトへのリンクを設置することがよくある。

競合サイトへリンクを貼ることもあるだろう。

他サイトへのリンクを設置していないのであれば、あなたは大きな間違いを犯していることになる。発リンクは、権威性と信頼性の助けとなるからだ。

記事内で何らかの統計やデータを用いる場合、そのソースについて言及するだろう。そうすることで、信頼性が増し、あなたのブランドに専門性が備わるだろう。

これは、Googleのメディック・アップデートの助けにもなり得る。

他サイトへのリンクを設置した場合、そのサイトのEメールアドレスを探しだそう。通常、サイト上にEメールアドレスは記載されているはずだ。

Eメールアドレスが見つからない場合は、コンタクトページを探そう。コンタクトページのフォームから連絡を取ることも可能だ。

Eメールアドレスやコンタクトページが発見できれば、下記のようなメッセージを、発リンク先の全てのページに送信しよう。

こんにちは。【サイトオーナーの名前】

まず、伝えさせてください。私はあなたのコンテンツを非常に気に入っております。【発リンク先のページのタイトル】の記事は特に。

私の最新のブログ記事である【あなたのブログ記事のタイトル】から、こちらの記事へのリンクを設置しています。ご確認いただき、もしお気に召せば、あなたのお気に入りのソーシャル・ネットワークでご共有いただけますと、大変ありがたいです。

よろしくお願いいたします。

【あなたの名前】

私の場合、こうしたメッセージを送付すれば、50%~60%の人が返信してくれ、私の記事を共有してくれる。

しかし、私のブログは知名度があるため、私にとってはこうした結果を出すことは難しいことではない。ただし、最初から簡単であったわけではなく、今の状態に至るまで、この施策を長期間行ってきたのだ。

また、私はこの施策をニッチな市場においても実践している。そうした市場では、私の名前を伝えることはないが、成功率は20%ほどある。

注意点として、メッセージを送る際、あなたのサイトへのリンクの設置を求めないことだ。成功率はとたんに下がってしまうだろう。

No.5:Eメールの徹底送信

残り2つの施策は私が獲得した結果の大部分を占める。非常に基本的なことと思われるかもしれないが、決して侮ってはならない。

Eメールの送信をしていない場合、まずは、ユーザーのEメールアドレスを集めることから始めよう。Hello Barなどの無料のツールを使い、ポップアップやスライダーを作成しよう。

Hello Barは、あなたが現在使用しているどのEメールプロバイダーにも接続できるだろう。

環境構築が完了すれば、新しいブログ記事を投稿するたび、Eメールを送付しよう。

下記に、私が送信したEメールの一例を挙げる。

このメールから13,544クリックを獲得した。非常に効果的だ。

下記の項目を押さえていれば、Eメールの送信により、多くのトラフィックを獲得できるはずだ。

1.リストを磨き上げる

あなたが送信したEメールを30~60日間開いていないユーザーはリストから削除しよう。アクティブなユーザーでない可能性があるからだ。

2.テキストベースのEメールを送付しよう

上記の例のように、私はEメールを常に簡潔な内容にしている。画像も装飾もなく、テキスト文章と私のサイトへのリンクを記載しているだけだ。このくらいシンプルにしよう。

3.好奇心を駆り立てる

ソーシャルメディアの投稿のセクションで説明したように、好奇心を駆り立てる内容でなければ、Eメール戦略も成功しないだろう。

コンテンツを書けば書くほど多くのトラフィックを得られる。それは、Eメールリストをより大きなものにしてくれる。そして、より多くのEメールリストが、さらに多くのトラフィック獲得へとつながるのだ。

No.6:プッシュ通知を送る

プッシュ通知を活用するサイトが非常に少ないことは大きな驚きだ。2020年現在、私は、プッシュ通知はEメールマーケティングよりも多くのトラフィックを生み出してくれると考えている。

とある調査結果をお伝えしよう。マーケティング領域での競合他社を分析していた際、19サイトのうち、たったの3サイトしかプッシュ通知を使用していなかったことを発見した。

他の業界ではその割合はさらに低くなるだろう。つまり、大きな機会があると言えるのだ。

では、プッシュ通知の仕組みを説明しよう。

あなたのサイトを訪れたユーザーのブラウザ上に、「定期購読を希望するかどうか」というメッセージが表示される。

何人かは、「希望する」をクリックしてくれるだろう。NeilPatel.comでは、だいたい5.4%の訪問客が「希望する」をクリックしてくれる。

Subscribers.comのような無料のツールを使えば、プッシュ通知の送信と定期購読希望者を集めることができるだろう。

新しい記事を書く度にSubscribers.comにログインし、「通知を作成する(Create Notification)」ボタンをクリックしよう。この画面で、該当の記事のタイトルと説明文を入力することができる。

上記の画像の通り、私は、「アイコン(icon)」を使用し、画像サイズを「大(large)」にし、「カスタムボタン(custome buttons)」を表示させている。

これら3つの項目を使用することが、プッシュ通知から多くのトラフィックを得るための鍵となる。Subscribersを使用したデータの一部を公開しよう。

各プッシュ通知から、だいたい6,000ほどの訪問客を獲得している。悪くない数字だ。

プッシュ通知がどのように表示されるかは、私が送付している下記の画像を確認してほしい。

プッシュ通知の優れている点は、ユーザーがどのサイトを訪れていたとしても、上記のメッセージが表示される点だ。このメッセージにより、あなたのサイトに戻ってきてくれるユーザーもいるはずだ。

プッシュ通知を送信した際にオンラインでなくとも、次にブラウザを開いたときに、メッセージは表示される。

結論

コンテンツのプロモーションはそれほど大変な作業ではない。

「上級」のテクニックや、創造性に溢れたアイデアも必要としない。基本的な作業が効果的であり、私はこの記事で紹介した施策を何年も実施している。

今回の記事で紹介した施策以外にも、やれることはあるだろう。しかし、現実的に考えてみてほしい。我々が使える時間は限られている。

今回の記事で紹介した施策が、最もコストに見合った成果をあげてくれると確信している。

この記事は、NEIL PATELに掲載された「My 6-Step Content Marketing Formula That Drives 3,549 Visitors」を翻訳した内容です。

作成したコンテンツのパフォーマンスが悪い場合、品質の問題ではなく、宣伝の方法に問題があるかもしれません。

もちろん、全ての記事に対し、全力で宣伝を行うことは難しいと思いますが、今記事で紹介されたシンプルな方法から試してみてはいかがでしょうか。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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