自社制作したコンテンツを他メディアに供給して収益を上げるバックフィル型のコンテンツビジネスモデルは過去5年以上もの間、非常に人気だった。しかし、Yahoo!がアソーシエイティド・コンテント(註:数十万人のコンテンツクリエイターをかかえる出版サイト)を買収したという発表により、大部分の人にとってこのモデルが終わりを告げる兆しに向かっていることを感じずにはいられない。
Yahoo!は未だに10%を超える検索のマーケットシェアを持っており、一方でマーケットへの新機能の大量配信を利用すると同時に、リアルタイムで新しく流行りのコンテンツのアイディアを示すことができる。素早いデータと瞬時の配信が彼らのビジネスモデルの価値を倍増させているのだろう。平均的なコンテンツでさえも信頼のあるブランドにリンクさせ、瞬時に大量配信すれば勝ちは決まったようなものだ。Yahoo!がインテグレーションの大きな役割を果たしていると仮定すれば、これは恐らく彼らにとって最良の買収の1つなのだろう。
1年ほど前、ある友人がYahoo!の株をいくらか買うと言った時には、私はなんてバカなヤツだと言ったのだが、もし私がこのコンテンツの優れたインテグレーションの兆しを見たら、彼らは会社の寿命を10年、もしくはそれ以上増加させたと思う。さらにこのモデルの優れている部分は、彼らがこのコンテンツをプレミアムコンテンツの代わりとしてではなく、の作成の支払いをするに十分な程の需要がない、ターゲットにしたいキーワードのバックフィルとして見ていることだ。賢い個人のウェブマスターの一部は、オンラインで利益を得るには、お金は失うが認知度を高める呼び込みのためのプレミアコンテンツと、獲得した認知度を活用した2番目のコンテンツを持ち収益源とする手法を長い間理解し実践してきた。前者はまさに“リンクベイト”という用語を生みだした語源でもあるのでだが、今日ではまさに同じことを大企業もしているのだ。
ここにAOLプロパティーのリストを紹介する。彼らは強い利益成長を見せればすぐに、さらにサイトを買うために彼らの株を使うことは間違いないだろう。
Expedia、BankRate、 Yahoo!サブドメイン、Monster.com、などなど、似たようなネットワークマップをあげることはいくらでもできる。
もしGoogleが次の数年も同様のアルゴリズムを保持し続けるのであれば(例:ドメイン全体のオーソリティ=関連性の解決策)、多くのオンラインカテゴリで何が起こるかは全く明らかである。これらの出版者が利益を2番目、3番目または5つ目のサイトを利益を生むカテゴリ内に作成することに再投資するため、Googleは検索による検索の効力を弱めることになるだろう。
もし多くの人々が同じアプローチを使っているなら、他のアプローチの機会を生みだすことになるだろう。平均的なウェブマスターにとっての良いニュースは、全てのアプローチ(ドメインオーソリティを基準にして)にフィットする万能なブランドのフリーサイズが勢いを増し、Googleが調整することを強制しそうなことだ。さらに、それによって人々が、良いサイトだと認めたサイトに忠実になる。そのようにして汎用性の広いサイトは成長し、それが少し洗練されていないように見え、アマチュアが趣味で作ったように見えるサイトに価値を加えるのだと思う。あなたはどう思うだろうか?
この記事は、SEO Bookに掲載された「And So The Margins Race Toward Zero」を翻訳した内容です。
とはいえ記事にもあるように、このモデルが成り立つのもGoogleの評価が高い大手メディアのドメイン下にこの種のコンテンツを置くだけで、検索上位に表示されやすくなる(=フリーのトラフィックを得られ広告収入を効率的に稼げる)現在のGoogleのアルゴリズムがあるからなのですが。この状況が良いとは到底思えないですし、いつか調整は入るのでしょうが。。。その意味ではGoogleのアルゴリズムの進化はもちろんですが、Facebookの「Like」ボタンやTwitterで直接フォロワーに質問するソーシャルな検索行為が、今後どれ位普及していくのか、、ということもまた気になります。
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— SEO Japan
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