クラウドソーシングをマーケティング活用する際の6つの要点

最終更新日:2024/02/17

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米国はもちろん日本でもネットを活用したクラウドソーシングが普及し始めています。マーケティングの世界においても顧客やユーザーを巻き込んで調査や製品開発を行うクラウドソーシングの可能性は大きく注目されていますが、今回はクラウドソーシングをマーケティングに活用する際に気を付けるべきことを考えた記事をSocial Media Todayからお届けします。 — SEO Japan

マーケティングと広告の業界は、すでにソーシャルの流行にかなり影響を受け、従来の一方通行の大量配信ブロードキャストモデルは終わりを遂げつつある。クラウドの力はソーシャルウェブによって引き出され、マーケティングの世界は関与と対話に対する需要のペースについて行くのに苦労している。

今後のマーケティング部門は、これまで以上に極めて重要な本質的なビジネスの一部分になるだろう。もはや、事前に決定された製品またはサービスを単に押し出すだけではない。その新しい役割は、耳を傾け、群衆(クラウド)と一緒に製品とサービスを共同で作る手助けと監督をすることだ。結局のところ、あなたのマーケティングチームの中で一番重要な人物は、あなたの顧客なのだ。

クラウドソーシングをあなたのマーケティング戦略の中心部分として統合することが、コスト削減と成功の可能性を高める。ここではクラウドソーシングの要点を6つ述べる…

(私にはこれがかなりの量の投稿になると分かっているので、流し読みをしたい人のために、ポイントごとにキーとなる言葉を抜き出している。)

No.1 – 社内の賛同を得るための教育

キーポイント: 社内の信用なしに適切にクラウドソーシングを採用することはできない。教育のために社内ワークショップを設けることは、その信用を獲得するのに優れた方法である。意思決定者がキュレーターになる必要がある。

より詳細に:
社内の賛同を得ることが最も重要な最初のステップだ。ソーシャル上に存在するあなたのオーディエンスは、間違いなくクラウドソーシングに期待している。あなたのサービス/製品への評価と関心は広まっている。顧客に必要とされる教育はなく、彼らは参加し続け、興味を引かれたテーマについて声高に主張し、あなたが彼らとの会話に加わればそれはさらに強くなるだろう。

しかしながら、企業の内部での重要な変化が要求されることが多い。これは、大抵の場合、人々を安全地帯から離れさせるため、難しい売り込みになる。

プロセスと将来的なメリットについて教育するために全ての利害関係者とワークショップを開催することが道を開くのに有効な方法である。

欲求がそこにあることをオーディエンスで証明する。
– あなたの業界に特化したサイトでどれだけ対話が発生しているかを実証する。
– ソーシャルメディアのチャンネルですでに発生している重要な会話の断片を見せる。

従来のプランニングの手法に沿ってコスト削減を実証する。
– 調査を実行するより効率的な方法
– メディアリーチを獲得するより費用効率の高い方法
– より多くのリソースをできる限り利用する費用効率の高い方法

クラウドソーシングの保険的価値を実証する。
– 供給の前に需要を作る
– サポーターの大群を育てる
– これ以上サービスまたは製品のコールドローンチをしない
– 自分のアイディアの圧力テストは、最終的に購入する人達によって実施される

ケーススタディを使ってクラウドソーシングを生き生きと見せ、それが機能することを証明する。
– それは、他のブランドや企業で成功してきたという実証や例によって説明するのに役立つ。

役に立ついくつかの例…
https://mashable.com/2011/02/20/crowdsourcing-case-studies/
https://www.coca-cola.com/music/en_US/24hrsession/html/Coke24hrs_PostEvent.html
https://mystarbucksidea.force.com/
https://www.vaccinesvideo.com/
https://behindthemask.michaeljackson.com/
https://www.fiatmio.cc/en/discussoes/
https://www.kitcattnohr.com/news/articles/waitrose-reveals-its-first-ever-crowd-sourced-product
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_crowdsourcing_projects
https://designbyme.lego.com/en-us/default.aspx

No. 2 – 最終プランニングではなく、フレキシブルなプランニング

キーポイント: 戦略と構造を整備し、どの部分にクラウドソーシングを受け入れるかを決め、柔軟になる。それは、‘全部クラウド’か‘全くクラウドなし’かではなく、クラウドがあなたのチームに欠かせない場所はどこかという考え方である。

より詳細に:
従来のマーケティングのプランニングは、細かいことを全てまとめてから公に本格展開することだった。しかし、実はこのモデルはリスキーなモデルである。それはあなたの本能的直感が全て正しいことを前提としているのだ。研究段階ではそれは正しいフィードバックを得るのに十分‘正しい’ものだった。1つ確かなことは、従来のアプローチは、1つのバスケットの中に全ての卵が入った(そのバスケットを落としてしまうと全ての卵が割れてしまう)モデルであるということだ。

さらに、クラウドソーシングは単にプランニング全体の卸売りやクラウドへのクリエイティブなプロセスを意味するのではないことに言及する価値もある。もちろん、私達にテレビ広告を作らせるDorritosのような分かりやすい例もたくさんある。そして、私達にフレーバーを作らせるWalkersのような優れた商品開発の例も。Pizza ExpressやDunkin Donutsもそうだ。

それは、単に‘全部クラウド’か‘全くクラウドなし’かの問題ではない。あなたが‘クラウド’をチームのメンバーにすることを検討する時には、あなたはもっと選択的になり、そのプランの適切な局面または部分を見つけることができるのだ。

– キャンペーンの方向性を決定するのに役立つFacebookへの一連の投稿
– ソーシャルメディア内のリアルなオーディエンスでキャンペーンアイディアの圧力テストをすること
– アイディア投票を実施し、提案されたアイディアからコンテンツを生成すること
– 製品に名前を付けること
– キャンペーンの中で触れるキーとなる製品を決めるのに役立つFacebook上の投票
– キーとなるインフルエンサーを選び、さらに初期テスト段階の選抜メンバーを絞り込む
– ユーザー生成のアイディアまたはコンテンツのためのオープンな参加型プロジェクト

プランニングに柔軟性を保ち、クラウドからのインスピレーションとアイディアの提供を許すこと。構造を作ることが重要だ。基礎構造がなければ、猫の群れを一カ所に集めるようなもので、気まぐれな選択肢や提案が多すぎることになる。自分の戦略のために方向性と構造を持つことが必要不可欠であるが、関与と細部のズレの全てがどこにあるのか特定することによって、本当にあなたはクラウドのサポートから恩恵を得ることができるのだ。

No. 3 – クラウドに耳を傾け、信頼する

キーポイント: 自分のオーディエンスに耳を傾け信頼していることを誓う。‘供給より前に需要のモデル’を適用。

より詳細に:
当たり前のことのようだが、あなたが全ての決定を下すことに慣れている時にはそんなに簡単なことではないのだ。あなたは、クラウドに導かれるマーケティングのモデルがどれくらいパワフルなのかを知るためにThreadless(註:クラウドソーシングで大人気のTシャツ販売サイト)を見る必要があるだけだ。またしても客を自分のマーケティングチームの最も重要なパートであると考えるのは常に素晴らしいことだ。尋ね、集め、監督し、投票し、すでに需要のあるアイディアや製品を供給する。

プロセスの中でクラウドに関与する主なメリットの1つは、プロジェクトがローンチする前にその噂や関心を築き始めることができることだ。あなたが最終製品に達する頃には、サポーターの大群を作っている。

No. 4 – 率直に話す

キーポイント: コピーライティングの代わりに率直さを身に付けること。正直になり、コピーライターのセールスピッチではなく自分の言葉で人々に話すこと。

ソーシャルやクラウドをソースとするマーケティングは従来のマーケティングとは異なる方法で扱うことが重要だ。しかし、それはあなたが学ぶ必要がある新しいことではない。簡単なことだ。あなたであればいいのだ。正直になり、通常の会話をしているかのように書くのだ。

No. 5 – 賢いメディアバイイング

キーポイント: インフルエンサーを見つけ、会話をあなたの媒体購入の新たな要素にする。

より詳細に:
従来のデジタルメディアバイイングはリーチとフリークエンシーが全てで、理想的なシナリオは、常に最良のデモグラフィックを持ち製品にフィットするサイトを見つけて広告メッセージを大々的に打つことだった。

消費者の78%がソーシャル仲間の推薦を信用する。広告を信用するのはたったの14%。

しかし、最近の全ての調査は、人々は選択をする際には広告よりもはるかに推薦に頼るという昔からの事実を指摘しているのだ。

FacebookとTwitterは、より少ない予算で無料のインプレッションと口コミで広がるチャンスがあることから、今やオンラインキャンペーン活動の標準チャンネルになっている。最近かなり面白くなってきたことは、注文仕立てのメディア投資の代案としてインフルエンサーと彼らのフォロワーにシフトする流れがあることだ。Kloutのようなインフルエンサーのネットワークが出現し、ブランドが‘最も関連性があり影響力のある’人物を探して、製品を無料で提供することで彼らと繋がり、結果としてソーシャルメディアにおける興味を持った発言や会話を生む助けとなっている。最近Audiは、新作A8の発売周辺にTwitter上で最も影響力のあるAudiファンに関与するために、Kloutと共にキャンペーンを実施した。

自分の常設チームの一部としてソーシャルアドバイザー/インフルエンサーのグループを採用することもより多く取り入れられている戦術である。Vogueは、最近、影響力のあるネットワークをローンチした。ファッションとソーシャルメディアで影響力の大きい1000人の女性達である。このグループは、フィードバックをすること、コメントをすること、新製品とブランドを自分達自身のネットワークで共有することを求められる。それに選ばれたという名誉以外に報酬はない。

メディアモデルがブロードキャストから対話にシフトし始めているのが見られるのは心強い。ソーシャルウェブはマーケティングを変えているだけでなく、デジタルメディアバイイングの未来を新しい形にし始めているのだ。

プロフェッショナルなクラウドソーシングネットワークに関するメモ―代理店手数料に代わるもの?
プロフェッショナルなマーケティングソリューションのためのクラウドをソースとするネットワークは大幅に増加している。Red Bullやその他多くのブランドに採用された5000ドルでアイディアを募るというクラウドピッチングモデルのIdea Bountyのような昔からのプレイヤーから、クリエイティブなサービス交換をするBlurのような比較的新しいネットワークまで数多くある。しかし、これらはこの記事の焦点ではない。私が本当に興味のあることは、ソーシャルチャンネルを使って、耳を傾け意見を交わし、アイディアやサービスや製品を一緒に作るという方向への考え方の変化なのだ。

No. 6 – 迅速にスタートする

キーポイント: クラウドソーシングは、従来のマーケティングプロセスよりも迅速な開発プロセスに近い。色々なことを試すのだ―変化は‘悪いこと’ではない、‘これだ、というものに行き着くこと’なのだ。

より詳細に:
私はいつも、迅速な開発メソッド、特にウェブサービスまたはツールの開発に感銘を受ける。その迅速なプロセスは、優先順位リストによって定義され、できるだけ早くプロジェクトの簡易版を動かすことを目的として、主とする成果物に焦点を合わせて駆け抜ける。継続してゴールに向かって開発をするが、変更とフィードバックに適応するのに十分柔軟で、プロジェクト関係者間の定期的なキャッチアップにおいて、リストの優先順位付けをし直したり新しい項目を追加したりすることがよくある。

私は新しいプロセスを分かりやすく説明することが好きで、クラウドソーシングを使ってこれをするのが簡単だ。従来のマーケティング戦略は、詳細な情報を得た上での決断を介して考案され、多くの場合は調査が実施される。その後で戦略/製品/アイディアが本格展開される。

クラウドをソースとしたアプローチは、同じ原則に基づくが、デジタルチャンネルの中であなたの実際のオーディエンスによって下された包括的な決断と共に生き生きと展開される。それは、たくさんのインフルエンサーによって展開されサポートされている戦略/製品/アイディアが最後に付いてくるダイナミックな調査プロセスである。もちろんそれには、説得力があって注意深いコミュニティ管理を要するが、それを進めることが出来た時の恩恵は大きい。

これはマーケティングに対する考え方の変化だ。トレンドは、閉じたドアの向こうにいる‘専門家オンリー’から、誰が持っているとしても良いアイディアは良いアイディアであるというオープンソースのマーケティングアプローチにシフトしている。意思決定者はキュレーターになる必要がある。

マーケティングは永遠に変化していく。あなたも自分のマーケティング部門の将来性を考えよう。それとも、もしかするとすでに不可欠なものを手にしているのだろうか?

画像クレジット: yellow umbrella by solidether Faces of the Tea Party Movement 12 By theqspeaks Pierre LaScott Running Sucks By Alain Limoges


この記事は、Social Media Todayに掲載された「Six Crowd Sourcing Essentials – Shaping Your Future Marketing Department」を翻訳した内容です。

論点が良く整理され、クラウドソーシングをマーケティングに活用したいと思っている方(私もですが)には参考になる点が多い記事だったのではないでしょうか。日本でも既に独自のコミュニティを運用し、マーケティングに活用している企業もあると思いますが、数としてはまだまだ少数派ですよね。運用、活用方法共にチャレンジングとは思いますが、顧客の声を聞くだけでなく対話していくことは今後のソーシャル時代を企業が生き残っていくためにも益々必要な要素になってますし、もっと多くの企業がクラウドソーシングを実践していくと顧客や消費者にとっても楽しくなりそうですね。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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