メディア業界のメンバーが綴る「データ・ドリブン・シンキング」は、メディアにおけるデジタル革命に関して新鮮なアイデアを提供するコラムである。
本日のコラムを担当したのは、McCann Worldgroup(マッキャン・ワールドグループ)で、パフォーマンス分析部門のグローバルディレクターを務めるエグゼクティブバイスプレジデントのマーク・シュワルツ氏である。
広告業界では、常に変化が重要視されている。特に最近は、進化するコミュニケーションテクノロジーがこの変化を引き起こしている。このような新しいテクノロジー(その大半はデジタル)は、今まで以上にデータを生みだしている。広告代理店では、この傾向によって、多くのデータからメリットを受けられる分野としてはほとんど期待されていない – 広告のプロセスに大きな機会をもたらしている。
この機会にとって重要なのは、現在のデータが、従来型の慣れ親しんだデータとは異なる点を理解することである。静的な情報ではなく、消費者の気持ちがリアルタイムで示唆される特徴がある。そのため、データを受け入れる取り組みは、マーケットのリサーチやその他の情報収集ツールを介して消費者を理解する取り組みと一致していると言えるだろう。
しかし、このような新しい情報ソースをさらに有効に活かすためには、「データ」イコール 技術に特化する情報と考える癖を直す必要がある。データは広告の敵ではない。適切に、そして、有意義に使えば、今まで広告代理店が消費者の情報を理解し、統合してきた仕組みをさらに拡大し – 新たな見解および広告の機会を生み出すポテンシャルを秘めている。
データを広告のソリューションにもたらすことで、より関連性の高い広告を作ることが出来る。なぜなら、消費者が生活を送る場所で出会えるからだ。現在、私達が手に入れるデータのタイプは、消費者のニーズに基づいて新たなレベルのカスタマイズを誘発する。データの利用に対するこの十分にターゲットが絞られたアプローチは、CRMのようなよりテクノロジーに依存したマーケティグのアプローチの増加に関係している。しかし、所謂“従来型”の広告もまた、統合的、総合的、そして、自然な広告のアプローチからメリットを得られる。
例えば、最新のIKEAのカタログは、付随するデジタル製品 – 地理および個人的にスキャンされた情報によってコンテンツが追加されるアプリを宣伝している。このアプリによって、一方通行のマーケティングとは反対に、消費者に会話に参加してもらい、消費者の反応によって拡大および進化させることが可能なエンゲージメントが生まれる。IKEにとっては、最初の広告は消費者とのエンゲージメントにおける数あるうちの一つ目の手に過ぎない。広告、テクノロジー、そして、データをつなぎ合わせる試みをIEKAは行い、顧客経験に継続的に価値を加える取り組みを実施している。
広告代理店の戦略の考案者は、データの力を認め、活用することが出来るようにクリエイターに伝える必要がある。現在の食い違いは、意図的ではなく、ただ単に右脳の考え方と左脳の考え方を合わせる難しさを反映しているだけである。消費者に対する関連性を高める広告ソリューションを提供すると言う共通の目標を私達は掲げている。従って、データの力によって価値を加えることが出来る点を証明することで、戦略と広告との間に橋を架ける必要があるのだ。ソリューションをつなげて、さらに効果的な結果をもたらせば、クリエイティブエージェンシーとブランドエージェンシーを新たなレベルに引き上げることが出来るようになるだろう。
そのためには、データの価値を新たな方法で伝える必要がある。情報量を増やすだけでなく、ソーシャルと言う面において、消費者として、人々がどのように考え、どのように行動を起こしているかに関する新たな見解が求められている。
成功を収めているエージェンシーは進歩を続けている。ラジオやテレビ等のマスメディアに適応した時、新しい広告の方式に適応するだけでなく、消費者が考え、反応し、そして、行動を起こす新たな仕組み、そして、新しい計測のアプローチにも適応しなければいけなかった。そして現在、サイロ、もしくはエージェンシーの特別な部門として見られてきた機能を異なる視点で見なければいけなくなっている。データと分析もその一つであり、こういった機能はバックオフィスではなくなり、技術的な計測や舞台裏の最適化に委ねられている。
通常の広告代理店では、いまでも2つの基礎的なタスクを抱えている: (1) 気づいてもらえる画期的な作品を作る (2) 共有する価値のある作品を作る。このような進化を続ける消費者およびブランドの構図では、新しい見方で世界を見なければこの2つのタスクを実施することは不可能である。優秀な広告担当 & 戦略担当にデータが与えられれば、広告をさらに改善するエネルギーになるだろう。
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この記事は、AdExchangerに掲載された「Data Does Not Kill Creativity」を翻訳した内容です。
データよりはクリエイティブよりな人がまだまだ多い広告業界、働く人々の脳が柔軟に対応していくべきかのか、働く人の種類が変わっていくべきなのか、、、そんな二極論ではないでしょうが、記事の最後にもあるように、消費者、そしてブランドも進化し続けているネット&ソーシャルな今日の時代。「新しい見方で世界を見なければ」本来あるべきエージェンシーの役割自体を遂行することさえ難しくなっていくかもしれませんし、エージェンシー自身の進化も求められている時代なのでしょう。 — SEO Japan [G+]
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