観光庁は、最近の地震・津波・原爆問題を受けて、日本の観光業界が観光客を取り戻すことにソーシャルメディアが役立つ可能性に注目している。
その企画案では、日本が安全で、休暇を過ごすための旅行先として最高であると宣伝し、オンラインで噂を生むことを手助けするためにソーシャルメディアユーザー10,000人に無料の往復航空券を与えるのだ。
選ばれた旅行者は、無料航空券を手に入れるが、宿泊費や食事などその他の費用は自分で出す必要がある。全ての旅行者には、Facebook、Twitter、ブログ、またはその他のソーシャルネットワークを使って自らの旅行を文字で記録する義務がある。
“私達は、影響力の大きなブロガーや、日本が旅行先として安全であることを広めることができる人を獲得することを期待している”と、観光庁の佐藤氏は言っている。
もしこの企画が通れば、この旅行を希望する者は、ウェブサイトを訪問して自分の計画した旅となぜ自分が日本を訪問することを許可されるべきだと思うのかを説明することによって、自分の関心を裏付けることになる。
日本の観光業界は、20,000人の死亡者に加え放射能の懸念によって退去を余儀なくされた80,000人を出した今年始めの3重の災害の後、大きな打撃を受けている。
Yahooによると、日本への観光客数は、日本円の強さがこの国への訪問者を思いとどまらせる別の要因になっていることもあって、この大惨事の直後3ヶ月間で50%減少した。
この観光庁の企画はユニークなアプローチではあるが、観光にソーシャルメディアの可能性を取り入れたのは日本が初めてではない。
タイ国政府観光庁は、今年始めにメディカルツーリズムを宣伝するためにブロガーのコンテンストを実施した。マレーシア観光庁もブロガーコンテンストを開催している。最も有名な例の1つは、ほぼ間違いなく、Best Job In The Worldのコンテストだろう。オーストラリアのクイーンズランド州によって実施されたこのコンテストは、ハミルトン島の管理人としての1年間の地位を得る勝者を見つけ出すために、ソーシャルメディアを大いに活用している。
しかしながら、勝者にだけ無料旅行が与えられるこれらの例とは違って、日本の企画は10,000人の観光客がこの国に来て体験談をオンラインで記録するというもっとずっと手広いものなのだ。
この企画が認められるかどうかは今の時点ではまだ分からない。観光庁は、このプロジェクトへの資金に1億円を求めており、スタートは早くても2012年4月になる予定だ。
(以下、記事に対するコメント欄の内容)
日本の観光業界を盛り上げるには素晴らしいアイデアだろう。日本は僕が最も行ってみたい国の一つだ。 – Paul Santos
イタリアに13年住んでいてアメリカとイギリスのビザも持っているけど。。。2012年の行き先は決まりだね。日本の観光ビザならすぐに取れるし、無料チケットを俺にくれ! – ムスケール ムスケール
放射能については話さない方が良いだろうね。。。なかったふりをして。それが日本政府のやっていることだし。 – Steve
良いんじゃない? – Tholithemba B Ntsele
表面的には良いアイデアに聞こえるが。。。無料の航空券を配るだけで大量のブログやウェブサイトに日本や日本のホテルや食べ物、その他様々なことにについて書かれることになるわけだし。
しかし円を賢く使うなら、チケットを配る相手は選んだ方が良いと思うが。1万人はちょっと多すぎる気がするし、内容の薄い日本に関する記事だけがネットを飛び交う結果になる可能性尾がある。
品質管理も気になる。彼らが本当に書いてほしいことはなんだろうか?日本のナイトシーンがかなりraunchy(下品、みだら、わいせつの意味)なことを知っている人も多いだろう。その話題ばかりが書かれる可能性だってある。
アイデア自体はニュースのヘッドラインとしては最高だが、僕だったら50人か100人位のライターを様々なメディアから選んで1年日本に滞在してもらうね。
ものごとにはゆっくり進めた方が良いこともある。
– Stuart McDonald
上のSteveの意見は質と量の興味深い議論だね。このプロジェクトが実際に稼働すれば、とても興味深いソーシャルウェブの実験になるだろう。 – Jon Russell
これほしいなぁ。。 – Trey Copeland
どうやって参加出来るか分かったらまた教えてほしい!情報ありがとう。 – MiscRamblings
この記事は、The Next Webに掲載された「Japan considers giving 10,000 flights to social media users to promote tourism」を翻訳した内容です。
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