あなたのサイトを”フィーチャード・スニペット”の引用元にする方法。

公開日:2015/07/22

最終更新日:2024/02/16

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Googleが検索結果に直接クエリに対する答えを掲載する場合が多々あります。”ダイレクトアンサー”や”リッチアンサー”とも呼ばれていますが、Googleは”フィーチャード・スニペット”と呼んでいるようです。今回の記事は、先日行われたSMX Advancedでも紹介されましたが、”フィーチャード・スニペット”に引用される方法を実験した内容になっています。”フィーチャード・スニペット”に対しては賛否両論あると思いますが、自身のサイトが引用された場合は大きなメリットがありそうです。– SEO Japan

Googleは様々な検索クエリに対しての答えを検索結果に直接表示しているが、多くの人が、自身のコンテンツを答えとして利用される方法を求めていることだろう。幸運にも、我々のコラムニストのエリック・エンジ氏がそのプロセスを紹介してくれている。

多くの人がフィーチャード・スニペット(リッチアンサー、もしくは、ダイレクトアンサーとも呼ばれる)に自身のサイトが引用され、検索結果に表示されることのメリットについて議論している。中には、Googleが検索結果に答えを表示してしまうことで、それに関連するサイトへのトラフィックが減少することを主張している者もいる。私はこの議論に対して、実際のトラフィックデータを元に、一つの提言を投げたいと思う。

ケース1:Confluent Formsの例

Confluent Forms(ドメインオーソリティが47のサイト)のデイビッド氏が、自身のサイト内のページがフィーチャード・スニペットに使用された例を共有してくれた。検索クエリは、「what is a rfp(rfpとは何か)」である。

この例で興味深いところは、スニペットを生成しているページが、検索結果ではWikipediaに次ぐ2位でありながら、スニペットに引用されているという点である。下記に、引用された箇所の実際のページを記載する。

【画像内和訳】
見積依頼書(RFP)とは、ビジネス上の目的を通して製品やサービスを獲得するために、組織が今後取引をする可能性のあるベンダーから入札金額を引き出すために作成された提案資料である。RFPの作成は、購買決定をする上で、取引の構造と透明性を明らかにする一方、要求と議論すべき内容を公にすることでリスクを減らす目的も存在する。

質問に対する回答が、明確で、直接的で、シンプルに記載されていることが確認できるだろう。これはユーザー体験として非常に優れており、確実にGoogleが好む内容と言えよう。それでは、この例におけるトラフィックはどうなっているのだろうか?下記にグラフを記載しよう。

私にとっては明確な勝利に見える。しかし、たった一つの例で結論付けるのは、なんとも心もとない。もう一つの例を見てみよう。

ケース2:Steady Demandの例

次の例はSteady Demandのベン・フィッシャー氏によって共有されたものだ。ちなみに、このWebサイトのドメインオーソリティは38である。また、今回の例の検索クエリは、「how to get more followers on google plus(Google+でより多くのフォロワーを得る方法)」である。

このスニペットに引用されたコンテンツを下記に記載しよう。

【画像内和訳】
下記に記載する方法を行えば、Google+でより多くのエンゲージメントと対象のフォロワーを獲得することができるでしょう。
1.自身のプロフィールを埋め、獲得したいフォロワーを幾つかのタイプに分類し、書き出す。
2.Circloscopeに登録する。これにより、Google+のサークルを容易に管理できるツールを獲得したことになる。
3.あなたがシェアしたコンテンツに興味のあるコミュニティ、ユーザー、Google+の投稿を探し、彼らをサークルに追加する。
4.あなたがサークルに追加した人のエンゲージメントを測定する。また、エンゲージメントが見られるメンバー(もしくは、あなたが消費したいと思う優れたコンテンツを作成したメンバー)をより永続的なサークルに移動させる。
5.定期的にサークルのメンバーを整理する。

Confluent Formsの例と同様に、明確で、直接的で、シンプルに答えが提供されていることがわかるだろう。それでは、このページヘのトラフィックの状況を見てみよう。

今回もトラフィックが増加していることがグラフから読み取れる。上記2つのサイトは、フィーチャード・スニペットに引用されてから、ページヘのトラフィックが増加したのである。

もちろん、2つの例のみでは統計的に十分とは言えないだろう。そのため、あなたのサイトが引用されたとしても、上記の2サイトのようにトラフィックが確実に増加するという証拠はどこにもない。しかし、これらの例は、フィーチャード・スニペットをSEOの1つの手法として取り組むべき可能性を十分に秘めていると言えるのではないか?

フィーチャード・スニペットの作成方法

Googleの検索結果に答えとして表示されるためには、どうすればいいのか?我々がStone Temple Consulting社で行った様々なテストの結果、その過程を以下の4つにまとめてみた。

  1. あなたの業界に関してのシンプルで、共通した疑問(質問)を特定する。
  2. その質問に対して明確で、直接的な答えを提供する。
  3. 上記答えに加え、付加価値のある情報を加える。
  4. ユーザー(そしてGoogle)にとって発見しやすいようにする。

上記4つの項目が、我々が実際のフィーチャード・スニペットに引用されたサイトを数多く研究した結果、得ることができた共通項である。フィーチャード・スニペットに関する我々の研究対象は100,000例を超えている。非常に多くのサイトを見てきたのだ。

それでは次に、上記の方法が実際に上手くいくか試してみよう。

ケーススタディ

我々の研究は非常に興味深いものであったが、実際に上手くいくのだろうか?それを証明するために、SEO業界における5つのよくある疑問を選び、それらに回答するコンテンツを作成してみた。コンテンツには動画を含め、その動画の書き起こしも記載し、5月20日に公開した。

先に記載した項目でも述べたが、我々は単純な答えに加え、より有益な情報も付加している。上記の記事は、NoFollowを使用すべき場面と、NoFollowとは何かを説明している。こうした内容はフィーチャード・スニペットの引用にとって非常に重要であるため、絶対に取り除くべきではない。

状況をより加速させるため、我々は該当記事のURLをGoogle+でシェアし、サーチコンソールに提出した。そして、たった3日後、5つのテストページの内2つがフィーチャード・スニペットに引用された。

40%の成功率はそれほど悪くない数字だろう。

まとめ

個人的には、あなたのサイトの重要なページがフィーチャード・スニペットに引用されることは非常に喜ばしいことだと考えている。ビジネス上の価値は、その業界に関連する、潜在的な消費者からの質問を特定することで決定される。また、あなたのビジネスに関連性のない項目でフィーチャード・スニペットに引用されることはない。

そのため、フィーチャード・スニペットに引用されることは好ましい状況といえるだろう。さらに言えば、ユーザーを念頭においたページデザインが求められているのだ。シンプルで、明確で、直接的な答えを提供するというコンセプトは、ユーザーに多くの価値を与える。また、それによって、Googleが行うべき仕事をより容易にすることとつながることになるのだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Get Featured Snippets For Your Site」を翻訳した内容です。

Googleは様々な分野を実験しながら(廃止されるものも多いですが。。。)、ユーザー体験の向上に務めています。”フィーチャード・スニペット”に関して言えば、今後のモバイルやウェアラブルデバイスの普及にともなって拡大していく可能性は十分にあります。今後の可能性を考え、今のうちに準備しておくことも重要かもしれません。-SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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