*記事内のリンク先は全て英語となっています。
多くのSEO関係者やWebサイトのオーナーが先週末にGoogleが検索アルゴリズムに変更を加えたと考えていることは間違いないだろう。Googleはアップデートを行ったことについての明言は避けているが、パンダアップデートやペンギンアップデートとは関係がないということは伝えている。
しかし、このまま無視できるほど、変動の規模が小さかったわけではない。今回の変動はいったい何だったのか。未だに気になっているのだ。
先週末から今日にかけて、今回のアップデートはEコマース関連のサイトが影響を受けていると、多くの人が発言していた。変動は現在も続いているため、Googleは何らかのテストを行っていると想定できるが、Search Metricsの私の友人が、彼らが保持するデータを公開してくれている。
Marcus Tober氏の記事によると、今回のアップデートの影響の大部分はブランドのEコマースに集中しているようだ。その中でも、ブランドキーワードのミススペル(打ち間違え)が大きく影響している、ということだ。Marcus氏の言葉を借りると、「Eコマースと大規模なCPCのあるキーワードに大部分が集中している」、ということになる。
該当の記事中に彼は大きく変動したキーワードを具体的に挙げている。”adiddas”、”ebbay”、”zapos”のような、ブランド名を打ち間違えたキーワードだ。しかし、打ち間違えのない、実際のブランド名(”nike”)なども影響を受けている。彼の言葉を以下に引用したい。
「Googleがブランド名の検索結果の整理を試みていることは明らかだと思われる。その結果、打ち間違えのキーワードの検索結果も大きく影響を受けているのだろう。今回の変更はまだ完了していないため、引き続き注視したいと思う。」
さらに、下記の内容も付け加えている。
「ブランドは今回の変動による恩恵を受けている一方、ファッション業界のサイトなどは、ランキングの大幅な下落を受けている。Googleはブランド名の検索を最適化しようとしているようだ。そして、打ち間違えのキーワードの検索結果が大幅に変更されている、という興味深い副作用が起きており、結果として、”正確な”検索結果に調整されている。」
Marcus氏はモバイルの検索結果についても言及しているが、何かを示すほど根拠のある情報ではないようだ。
週末にかけて、検索結果は大分落ち着いているようだが、今日また何か起こることを予期できる人はいるだろうか?
この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google’s E-Commerce Update: Was Last Week’s Search Tweak E-Commerce Focused?」を翻訳した内容です。
Googleは打ち間違えのキーワードの場合も検索者の”意図”を組み込み、通常の打ち間違えではない検索と同様の結果を提供しようとしていたと思われます。今回の変動が一時的なテストなのか、そもそもテスト内容の予測は正しいのか、結論を出すには時期尚早だと思われますが、引き続き注視したいところです。– SEO Japan [G+]
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