グーグルのマット・カッツ氏は、グーグルが“必要以上に最適化している”または“過剰にSEOを行っている”サイトに対して検索ランキングのペナルティを与える用意があると発表した。
カッツ氏は、サーチエンジンランの編集長のダニー・サリバン、そして、ビングのシニアプロダクトマネージャーを交えて行われたSXSWの「グーグル & ビングへ: 上位にランクインしたいのですが」と題されたパネルセッションの最中にこの発表を行った。このセッションのオーディオは配信されており、このオーディオを聞いて、グーグルがここ数ヶ月間で検索エンジンに対して過剰な最適化を行うサイトにターゲットを絞った新しいペナルティの策定に取り掛かってきたことを私は把握した。
マット・カッツ氏は、新しい過剰な最適化に対するペナルティは、来月、または、数週間以内に検索結果に導入されると述べている。「公平性を保つ」ことがこの取り組みの狙いのようだ。素晴らしいコンテンツを持つサイトに、コンテンツの質は高くはないもののSEOが優れたサイトよりもランキングで優遇するためである。
以下にオーディオクリップを掲載する。3分の1ほど進んだところでカッツ氏は、このペナルティについて話し始める。書き写す努力をしたが、完全にマッチしているわけではない点に注意してもらいたい。
以下にカッツ氏の発言を掲載する:
一生懸命に最適化を行い、大量のSEOを実施している人達について言いたいことがある。グーグルは通常事前の発表は行わないが、過去数ヶ月間、私達はある取り組みを行っており、今後の数ヶ月、または数週間以内にリリースしたいと願っている。グーグルは若干公平性を保つ試みを行っている。他に良い言い方が見つからないが、過剰に最適化を行っている、または過剰にSEOを行っている人達、そして、反対に優れたコンテンツおよび優れたサイトを作っている人達がいる。グーグルはグーグルボットをさらに賢くする取り組み、関連性を改善する取り組みを行っている。また、検索エンジンを乱用したり、大量のキーワードをページに配置したり、過剰な量のリンクを交換したり、通常考えるよりも遥かにうまくいっているサイトも探している。私のチームの数名のエンジニアがこの取り組みを現在実施している。
2009年、マット・カッツ氏は、過剰な最適化に対するペナルティに関する動画を投稿していたが、そのようなペナルティは存在しないと語っていた。以下に当該の動画を掲載しておく:
今回のペナルティは、過剰に多くの広告を“上半分”に掲載するページにペナルティを与える「ページレイアウトアルゴリズム」(日本語)をリリースして以来、ペナルティに関連するアルゴリズムとしては最も新しい。
私達はグーグルに接触し、新しい過剰な最適化に対するペナルティについて尋ねてみたが、現時点では特に何も言うことはないと言われた。しかし、6月にシアトルで行われる次回のSMX Advancedの「You & A – マット・カッツと共に」の中で、カッツ氏はこの点を詳しく説明する可能性はある。
PS: ロブ・シェル氏がこのセッション全体を書き写し、ブログに投稿している。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Too Much SEO? Google’s Working On An “Over-Optimization” Penalty For That」を翻訳した内容です。
「過剰なSEO」の定義が難しいわけですが、各SEO手法をこれ以上は無いという程やりつくしていると、1つ1つを見ると問題ないにも関わらず総合的に箇条SEOと判断されペナルティをくらう、、、なんてことが起こるのでしょうか。そんな事例が幾つも出てきそうで怖いですけどね。今後は「いかにSEOを意識しないページ、サイトを作るか」がSEOのテクニックに含まれてくるのかもしれません。
いずれにしても昔も今後も「やりすぎSEOには注意」には変わりはないわけですが、このニュースもそこまで大騒ぎする種類のものとも思いませんが、発動後、確実にこれまでは運よくフィルターをかいくぐってギリギリのSEOをやっていたサイトの幾つかはランキング下落の憂き目に合うことは間違いなさそうです。Xデーが今から楽しみ心配です。。。 — SEO Japan
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