SEO対象ページの正しい選び方

公開日:2012/09/24

最終更新日:2024/02/18

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キーワード選定をした後にSEOで迷うことの一つが「どのページをどのキーワードで上げる?」という決断。理想は1キーワード1ページなのかもしれませんが、上げたいキーワードを考えていくと、とてもじゃないけどページが足りないことの方が多いでしょう。キーワードに対応したページを新たに作る手法もありますが、ドアページや重複・低品質コンテンツに対する評価が厳しくなっている今日のGoogleでは、気軽に採用できるオプションではなくなりつつあります。今回は、そんなキーワードとページ選定について考えてみた記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

今回のコラムでは、あるSEOの推奨事項があるウェブサイトには完璧であっても、別のウェブサイトにとっては物足りない、もしくは役に立たないケースを取り上げる。皆さんには戦略的な意思決定について検討してもらいたい。

strategic SEO assets

インターネットマーケティングの世界にはSEO以外にも色々なメソッドがあることも、そして、様々な選択肢が用意されていることも、私は重々承知している。それでは、CMSの機能、デザイン、そして、テクノロジーとSEOの知識をどのように組み合わせればいいのだろうか?

じっくり考えてみよう。

例えば、独自のスタイルのカットオフジーンズショーツを複数の色で展開しているケースを仮定してもらいたい。この場合、オーソリティを一つの製品ページに集中させる方がいいのだろうか、それとも、それぞれの色に対して別々にURLを作成する方がいいのだろうか?

オーソリティの高いドメインは、検索エンジンに、クエリカットオフジーンズショーツで単一のページを提示する力を持っているが、オーソリティが低い場合、青 カットオフジーンズショーツ、紫 カットオフジーンズ、緑 カットオフジーンズ等、別のページを用いて提供した方が良い結果が期待できるかもしれない。

  • サイトが大きなブランドであり、一流の外部リンクプロフィールを持っているなら、1つのURLに絞る選択肢が最善だと思える。

Strategic SEO Assets

  • 製品ページが多くの外部リンクを獲得しているなら、1つのURLで様々な色のオプションを表示することで、リンクのオーソリティを組み合わせることが出来る。この組み合わせられたオーソリティによって、具体的な色を指定する検索で上位にランクインする可能性は高まるだろう(複数のキーワードや色に対して適切に最適化を行っていることが前提)。

Strategic SEO Assets

  • 製品のプロモーションキャンペーンを企画しているなら、もしくは、強力なソーシャルメディアのプレゼンスを確保しているなら、単一のURLを利用することで、全てのリンクとオーソリティが同じページに確実に集まるようになる。
  • 代わりに、上述したオーソリティのアドバンテージを持っていないなら、それぞれのページとURLを各色に対して最適化する方が理に適っていると思われる。それぞれのページの当該の色に対する関連性が高まるためだ。

優先するのはオーソリティ?それとも関連性?

単一のURLを選択したなら、オーソリティを合わせてプレゼンスを高めることが出来る。繰り返すが、その場合も複数の色やキーワードに対して元々のコンテンツを最適化する必要はある。単一の色を見せる代わりに、個別のイメージとデスクリプションを用いて全ての色を表示することが出来る。

個別のURLを作成する利点は、関連性に焦点を絞り、強化することが出来るようになる点である。例えば、タイトルとH1タグに色を加えることが出来る。製品のデスクリプションを各色に対してカスタマイズすることも出来る。そのため、オーソリティで競合者に遅れを取っているなら、関連性を高めてページを分ける方が得策かもしれない

しかし、自信がない場合はどうすればいいのだろうか?双方の選択肢を検討しているものの、どちらを選べばいいのか分からない場合はどうすればいいのだろうか?

そのような場合は、似ている2つの製品を選び、テストする手が考えられる。まず、ある製品に対して単一のURLを利用し、別の製品に対して複数のURLを利用する。そして、どちらのメソッドが良い結果をもたらすのか確認するのだ。

一連の検索クエリやキーワードに対して、ただ闇雲に最適化を行うべきではない。ウェブサイトの運用に参加するべきである。コンテンツを提示するクリエイティブなメソッド、 – つまり、ウェブサイトのアセットと能力をフル活用するメソッドを求めてもらいたい。

メジャーなブランドのジーンズメーカーに所属するSEOチームなら、外部リンクとオーソリティが強力なアセットになる方法を選ぶだろう。彼らはオーソリティを使って、ランキング、トラフィック、そして、売り上げを高める新しい方法を提案するだろう。そして、テストを考案し、結果から見解を得るだろう。そもそも、ショッピングカートの既定の設定をそのまま受け入れたりはしないだろう。

皆さんの会社はどのようなアドバンテージを持っているだろうか?どのような変更を加えることが出来るだろうか?その強みをどのように発展させ、どのように活用していくのだろうか?

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Are You A Strategic SEO Thinker?」を翻訳した内容です。

オーソリティと関連性を軸にページ選定を考えた記事でした。オーソリティがないなら個別にページ作成、、、と簡単に言い切っていますが、冒頭にも書いたように、従来型のロングテールキーワードに対応させた大量ドアページ作成手法は、Googleのアルゴリズム進化と共に効かなくなっているばかりか、サイト自体が低品質コンテンツの多いサイトと見なされ過小評価される可能性もありますから気をつけたいところです。

経験則でいえば、記事にもあるような同一製品の色などバリエーション別のページを用意する場合は、サイト内で意味あるページとして適切にリンクが張られており、SEOのためだけでなく、ユーザーにも利用されるようなページであることが重要かとは思います。その上で、そのページ数とまではいいませんが、適度にレビュー、ニュースなどのオリジナルコンテンツが含まれていることが、低品質・重複コンテンツ中心のサイトとして検索エンジンに評価されないためにも必要になってきそうです。そこまで独自に行うのは大変ですし、うまくユーザー生成コンテンツを活用できるかどうかがカギになってくるかとは思いますが・・・その意味では、結局サイトのオーソリティも高めていかないと、というか高まるようなサイトにしないと意味がないんですけどね。

と、最初から諦めの境地に入った発言になってしまいましたが、B2Bや一部のB2Cなど競合が少ない分野では、キーワード毎に特化したページを作成する手法はまだまだ効果的とも思いますし、状況に応じて使い分けたいですね。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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