ツイッターを一度も使ったことがないなら、初めて利用するときは、おじけづいてしまうだろう。「Follow your interests」(関心事をフォローしよう)と呼びかけるメッセージ、そして、「友達、業界の専門家、好きなセレブ、そして、世界中で起きている出来事の瞬間的なアップデート」を約束するメッセージが掲載されたサイトのフロントページに迎えられる。
その後、登録プロセスを経て、「いまどうしてる?」と尋ねる空白のテキストボックスが目の前に現れる。この時点では、誰も友達を加えていないし、業界のエキスパートも好きなセレブもフォローしていない。世界の出来事に関するニュースもない。しかし、先日発表されたホワイトペーパーによると、英語以外の言語のツイートも目にするようだ。
ツイッターは、フォローして、交流する人達を検索し、見つける上で役に立つ手段を幾つか提供しており、複数の場所でフォローするべき人々を推奨している。しかし、「いまどうしてる?」と問いかけるボックスで何を言えばいいのか分からないことがある。これはそう簡単に解決することは出来ない。私は何を言えばいいのか分からず数日間悩んだことがある。
とりあえず、私は知り合いを加え、他の人達がどのように、そして、何をツイートしているのかを確認するプロセスから始めた。さて、私が興味深いと感じ、引き続き、関心を寄せられている要素がツイッターにはある。それは、誰かが英語以外の言葉で私にツイートを送信し、彼らの発言を理解するためにグーグル翻訳を利用しなければならない状況である。ツイッターでは、本当に「世界中の出来事」を発見することが可能である。
私は今朝、2011年の10月に行われた第20回ACM カンファレンス・オン・インフォメーション・アンド・ナレッジマネージメント(CIKM)で発表された興味深いホワイトペーパーを見つけた。それが、「すべての鳥のさえずりは同じですか?世界中のツイッターの特徴を明らかにする」である。
このホワイトペーパーは、スペインとチリの大学およびヤフー!リサーチの関係者: Barbara Poblete、Ruth Garcia、Marcelo Mendoza、そして、Alejandro Jaimesによって作成された。
作者達は、ツイッターのアクティビティが活発に行われている10ヶ国から数年に値するデータを集め、「アクティビティ、感情、言語の利用、そして、ネットワークの構造における違いと類似点」を理解し、報告する試みを行った。
このホワイトペーパーの要約は、冒頭でツイッター等の国際的なソーシャルネットワークが与える可能性のある影響と利用について説明している:
ソーシャルメディアサービスは、数年余りで世界中に広がった。情報の新しいソースになっただけでなく、世界中の社会にとって、組織する、そして、コミュニケーションを取るための新しいメカニズムに進化している。そのため、ソーシャルメディアは – 個人的なレベル、企業、そして、政治を含む様々な局面で非常に大きな影響力を持っている。
ソーシャルメディアは瞬く間に採用されているものの、様々な国々での利用、そして、行動パターンが国が違うと変化するかどうかに関してはあまり知られていない。
国ごとの違いを深く理解すると様々な面で役に立つ。例えば、ソーシャルメディアシステムのデザインを改善するため(この国にはこの機能が最適だ)、そして、マーケティングおよび政治キャンペーンに影響を与える上で活用することが出来るだろう。さらに、このタイプの分析は、社会の違いの仕組みに対する見解を得られる可能性もある。
ホワイトペーパーの作者達は、このリサーチは「マイクロブログのデータに関して史上最大規模の調査であり、異なる国々の違いを具体的に取り上げた初めて調査だと明言している。
それでは、彼らはどのようなデータに注目したのだろうか?どうやら、次のような要素の調査に彼らは関心を抱いていたようだ:
このリサーチの調査対象になったデータは、2010年の調査期間中にツイッターの利用が多かった上位の10ヶ国の473万6,629名のユーザーと52億7,060万9,213本のツイートである。ツイートの99.05%は69の言語に分類され、その中で最も利用者の多い言語は53%近くを占めていた英語であったようだ。
ツイートの内容に関して、面白い研究結果が提示されている。
インドネシアはツイートの本数では1位に輝き、その次に日本とブラジルが続いている。
インドネシアと韓国はメンション(註:リツイートやURL記述等、外部情報の紹介的なツイート全般)の確率が高く、日本は最も低い。
オランダは一人当たりのハッシュタグの利用が最も多い。
米国は一人当たりのURLのメンションが最も多い。
このホワイトペーパーは、ソーシャルネットワークの機能の仕組み、そして、ユーザーがソーシャルネットワークを異なる場所で異なる方法で利用する仕組み等、複数の分野で興味深い調査を行っている。今後、このタイプのデータを調べる研究者が増えてくれることを私は願う。
個人的には、ツイッターやグーグルプラス等のサービスに翻訳ツールに加えてもらい、異なる言語で綴られたメッセージを理解し、様々な国際的なコミュニティをまたぐコミュニケーションを改善したいと思っている。
この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Twitter Differences in Different Countries」を翻訳した内容です。
オランダ人がハッシュタグの利用率が高いのは謎ですが。。。アメリカ人がURLのメンション率が高いと聞くとだからアメリカであれだけFacebookがあれだけ人気で新興ソーシャルサイトも急激に拡がったりするのかなぁ、、と思ってしまいました。アメリカ人は日本人以上に友達とつながりたいのでしょうのか?それか単に自己主張が強いだけかもしれませんが。
と、眺めているだけで色々妄想してしまう内容でした。 — SEO Japan
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