最近の企業は、少なくとも検索エンジン最適化（SEO）の基本を理解して実施する必要性の認識を深めている。しかし、様々なブログやウェブサイトを読むと、“基本”を作り上げるものへの不透明感が多くあることにすぐに気が付くだろう。ハイレベルなコンサルティングを利用する機会がなく、どのSEOリソースが信頼がおけるのかを知っている多くの経験もないままに、SEO戦略と方策に関してたくさんの間違った情報があるのだ。
1. そのプロセスに献身する。SEOは一度限りのイベントではない。検索エンジンアルゴリズムは定期的に変更されるため、去年うまくいった方策が今年はうまくいかないかもしれない。SEOには長期的な物の見方と献身を要する。
2. 我慢強くあれ。SEOは簡単に満足を与えるものでない。結果を目にするには数か月かかることが多く、特にこれはあなたが小さければ小さいほど、そしてオンラインでのビジネスに関して新しければ新しいほど当てはまる。
3. SEO会社を採用する場合にはたくさんの質問をする。 その会社がどんな方策を使っているのかを知るのがあなたの仕事だ。具体的に聞くことだ。関連するリスクがあるかどうかも尋ねること。そして、自分自身でもオンラインで独自の調査をすることだ―この会社について、彼らが話していた方策について、などなど。
4. SEOの研究家になる。 もしあなたがDIYのルートを進んでいるなら、あなたはSEOの研究家になってできる限りたくさん学ばなければならないだろう。ラッキーなことに、優れたウェブリソース（Search Engine Landのように）はたくさんあるし、読むことができる素晴らしい本も何冊かある（もちろん、印刷された本物の本である！）。様々な記事、書籍、リソースに関しては、私たちのWhat Is SEOページを見よう。
5. 最初はウェブアナリティクスを設置する。 あなたは、自分のSEOの取り組みに対して明確に定義した目標を持つべきである。そして、何が機能し何がそうでないのかを追跡できるように、アナリティクスソフトウェアを設置する必要がある。
6. 優れたウェブサイトを作る。 あなたが結果の最初のページに登場したいと思っていることは分かっている。“私のサイトはこのトピックに関して、本当に世界でベスト10のサイトの1つなのだろうか？”と自分に問うのだ。正直になること。もし答えがそうでないなら、もっと良いものにするのだ。
7. サイトマップページを含める。 スパイダーはクロールできないページはインデックスしない。サイトマップは、スパイダーがあなたのサイト上の全ての重要なページを見つける手助けをし、スパイダーがあなたのサイトの階層を理解する手助けをする。これは特に、あなたのサイトがクロールするのが難しいナビゲーションメニューを持っている場合に役に立つ。もしあなたのサイトが大きいのであれば、サイトマップページをいくつか作ることだ。それぞれのページは100リンク以下にとどめておくこと。私は自分のクライアントには、最大75リンクが安全であると言っている。
8. SEOフレンドリーなURLを作る。 URL内にキーワードを使用し、yourdomain.com/red-widgets.htmlのように、URLとファイル名の中にキーワードを使用すること。しかし、やり過ぎないこと。3つ以上のハイフンが入っているファイルはスパムっぽく見えるため、ユーザーはそれをクリックするのを躊躇するかもしれない。関連アドバイス：URLとファイル名には、アンダーラインではなくハイフンを使用すること。ハイフンは、“スペース”として扱われるが、アンダーラインはそうではない。
9. プロジェクトの最初にキーワード調査をする。 予算が限られているなら、Keyword DiscoveryもしくはWordTrackerの無料版を使おう。どちらもパワフルな有料版もある。これらのツールが示す数字は無視し、重要なのはキーワードによっての相対量だ。別の優れた無料ツールは、AdWords Keyword Toolで、こちらは正確な数字は示さない。
10. PPCアカウントを開く。 GoogleのAdWordsにしろ、MicrosoftのadCenter、もしくは他の何かにしろ、これは自分のキーワードの実際の検索量を知るのに素晴らしい方法だ。確かに、お金はかかるが、もし予算があるなら投資する価値はある。先述した“我慢強くあれ”という提案が好きではなく、てっとり早い認知を求めている人のためのソリューションでもある。
11. 全てのページで、ユニークで関連性のあるタイトルとメタ・ディスクリプションを使用する。 ページタイトルは唯一最大のオンページSEOの要素だ。ページタイトルに入れずに主要用語（2～3語）で上位にランクされることはめったにない。メタ・ディスクリプション・タグは上位表示には役に立たないが、自分のリストの下にテキストの断片として表示されることが多いため、関連キーワードを含めるべきだし、検索者があなたのリストをクリックするのを後押しするように書かれるべきだ。関連アドバイス：キーワード・メタ・タグは、今日の主要な検索エンジンでは対応していないため、無視してよい。
12. まずはユーザーのために書く。 Google、Yahooなどはウェブをクロールするかなりパワフルなボットを持っているが、私の認識では、これらのボットがオンラインで何かを買ったり、ニュースレターを購読したり、あなたのサービスについて電話をかけることは決してない。こういったことをするのは人間である。だから、人間を頭に入れてページの文章を書くことだ。確かに、テキスト内にキーワードは必要だが、サンクスギビングのターキーのように詰め込みすぎないことだ。読みやすくすること。
13. 優れたユニークなコンテンツを作る。 これは全員に重要なことだが、特にオンライン小売店にとっての課題でもある。もしあなたが他の50の小売店が売っているのと同じウィジェットを売っていて、みんながメーカーからの決まり文句の説明を使っているなら、これは大きなチャンスだ。検索者が使用する実際の言葉をターゲットにするために先に実行した（No.9参照）キーワード調査を使って、独自の製品説明を書いて、競合相手を完全に負かすような製品ページを作るのだ。さらに、小売店であろうとなかろうと、優れたコンテンツはインバウンドリンクを獲得するのに良い方法だ。
14. 内部リンクの際はアンカーテキストとしてキーワードを使用する。 アンカーテキストは、スパイダーにリンク先のページが何について書かれているかを伝えるのに役立つ。“ここをクリック”と書かれているリンクは、検索エンジンの認知に対しては何の効果もない。
15. 知的にリンクを構築する。信頼のおけるディレクトリのように基礎的なリンクから始める（Yahoo やDMOZが例として挙げられることが多いが、DMOZ登録について心配することで時間を無駄にしないことだ。登録したら忘れてしまっていい）。自分の業界のオーソリティからのリンクを探し求める。もしローカル検索があなたにとって重要ならば（詳しくは後で）、自分の地域の信頼のおけるサイトからのリンクを探し求める―商工会議所、ローカルビジネスディレクトリなど。自分が獲得できるリンクを見つけるために競合相手のインバウンドリンクも分析する。常に優れたコンテンツを作り、認知度とリンクを築くためにソーシャルメディアを利用する。（ブログはこれに適している：下記参照）
16. プレスリリースを賢く利用する。 あなたの業界や地元地域を取り扱っているメディアとの関係を築くことが、露出の源になり得る。それには、信頼のおけるメディアのウェブサイトからのリンクを獲得することも含まれる。オンラインで発表を広めることは、効果的なリンク構築の方策で、ニュース検索サイトでの露出のドアを開けることにもなる。関連するアドバイス：報告する価値のあることがある時にのみ発表を流すこと。ジャーナリストの時間を無駄にしないことだ。
17. ブログを始め、他の関連ブログとともに参加する。 検索エンジン、特にGoogleは、新鮮なコンテンツと高度に構築されたデータが理由でブログを好む。その上、あなたの業界もしくは会社についてすでに発生している会話に参加するこの上ない方法なのだ。他のブログを読んだりコメントしたりすることは、あなたの露出を増やし、新しいリンクを獲得する助けとなる。関連するアドバイス：ブログをyourdomain.com/blog に置けば、メインのドメインがブログへのリンクの恩恵を得ることになる。もしそれが不可能なら、blog.yourdomain.comを使用することだ。
18. ソーシャルメディアマーケティングを賢く利用する。 もしあなたのビジネスがビジュアル要素を持っているなら、Flickrのふさわしいコミュニティに参加し、そこでハイクオリティな写真を投稿するのだ。サービス志向のビジネスなら、Small Business Search Marketingを利用しよう。@MattMcGeeのTwitterやGoogle Plusで見つかるかもしれない。Matt McGeeによる記事をもっと読もう。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「21 Essential SEO Tips & Techniques」を翻訳した内容です。
どれも当たり前といえば当たり前、でもきちんと全てやっていると言えるかと言うと自信を持って全てのYESと答えられるサイトの方が少ないかもしれません。単なるティップスの集約というよりは、普段のサイト運営にいかにSEO的な考え方や手法を取り込んでいくかということについて書かれた記事だったと思いますが、多少なりともSEOに取り組んでいるサイトであれば逆にヒントになるべき点も多かったのではないでしょうか。 — SEO Japan
2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO（コンバージョン最適化）を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。
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