コンテンツマーケティングは簡単ではない。
過去12か月にわたって、私たちは、コンテンツマーケティングを得意とする組織とただ試合に出ているだけの組織を分けるいくつかの違いについて言及してきた。
以下の概要(パート1)は、私がOnline Marketing Summit 2012で行ったプレゼンテーションから抜粋したものだ。このプレゼンテーションの素晴らしい要約をしてくれたTopRankの人たちにも大きなエールを送リたい。
コンテンツマーケティングは新しくない。それは何百年も存在している。企業のストーリーテリングの最初の例としては、John DeereのThe Furrow(註:米国で100年以上の歴史を持つ農家向けの情報誌)が評価されることが多い。John Deereは、John Deereの機材を売るためではなく、農家の人たちに新しい技術やどうすればもっと成功するビジネスオーナーになれるのかについて教育するために(つまり、コンテンツマーケティング)、The Furrowを活用した。コンテンツマーケティングの歴史に関するインフォグラフィック:
コーポレート・パブリッシングの門としてかつて存在していた参入の際の3つの主な障壁があった。それらはもはや存在しないが、詳しいことがGet Content Get Customersの中で議論されている。その障壁には以下が含まれる:
メディアカンパニーによって作られたコンテンツとIntelやJohn DeereやLEGOのようなブランドによって作られたコンテンツを分けるものはたった1つしかない:お金がどこからやって来るかだ。
メディアカンパニーにとっては、コンテンツは有料コンテンツ販売(コンテンツの直接購入)や広告販売(新聞や雑誌で見られるように、作られたコンテンツに誰かが資金を出す)を介したコンテンツの制作から直接お金を稼ぐために作られる。
非メディアカンパニーにとって、コンテンツは、コンテンツから直接利益を得るためではなく、顧客を引き付けて維持することによる非直接的な利益のために作られる。
他のあらゆる点において、両方のタイプの会社におけるコンテンツ制作活動は一般的には同じだ。あなたが自分のフィールドの通常の競合相手と張り合っているのと同じように、非メディアブランドは、アテンションとリテンションにおいて従来メディアと張り合っているということを認識することが重要だ。
上のグラフを見ると分かるように(コンテンツマーケティンツ調査の詳細はこちら)、民間企業が、かつては従来のパブリッシャーのみに委ねられていた戦術に携わり、確かにメディアカンパニーになっている。
コカ・コーラのような企業が、Content 2020構想を見せているように、今日、ストーリーテリングは新しいマーケティングの中心にある。
あなたのゴールが検索エンジン最適化に根差すこと(露出すること)にしろ、リード生成(コンバージョン)にしろ、ソーシャルメディアツールを活用することにしろ、説得力のあるストーリーテリングがなければそのどれもが効果的ではない。コンテンツ戦略は、いつだってソーシャルメディア戦略より前に来るのだ。
コンテンツマーケティングとストーリーテリングが一般的なマーケティング組織の大きな部分になるにつれて、私たちはマーケティング部門がパブリッシング部門に転換するという進化を目にしている。これは簡単な転換ではなく、痛みは始まったばかりではあるが、いくつかの大きなブランドが明らかにこの転換をした。例えば、Kelly Servicesは、コンテンツ制作と配信アクティビティにマーケティング予算の60%を費やしている。KellyのVPであるソートリーダーシップのTodd Wheatland(Content Marketing Worldのスピーカーでもある)が、Kellyは“10年以上コンテンツマーケティングを実施している”と言っているにもかかわらず、多くのブランドはコンテンツマーケティングを構築することに今も苦戦している。
参入の障壁が消え、価値があり説得力のあるコンテンツを作る機会が私たちみんなにあるとはいえ、民間企業の最大の課題は、人を引き付けるコンテンツの制作だ。下の表を見ると分かるように、実際に顧客と見込み客に関与するコンテンツを作ることが、一番のハードルだ。
全ての調査(量的および質的な)を通して、私たちはGoodなコンテンツマーケッターとGreatなコンテンツマーケッターを分ける6つの違いを発見した。私は、これらの結果を次の投稿で詳しく書くつもりでいる。その間に、下のプレゼンテーションを共有しよう。
この記事は、Content Marketing Institute – Joe Pulizzi’s Blogに掲載された「The History of Content Marketing ? How Brands Have Become Storytellers [Part 1]」を翻訳した内容です。
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