グーグルは2005年にXMLサイトマップを導入したものの、今度はサイトのオーナーがコンテンツをウェブページ以外で投稿することが出来るようにするため、特殊なフォーマットを加えた。これまで、サイトのオーナーはそれぞれのコンテンツのタイプに個別のサイトマップを作成しなければならなかった:
これが変わったのだ。今後は、上述のコンテンツのタイプの組み合わせた、XML サイトマップを作ることが出来るようになる。グーグル・ウェブマスター・セントラルのエントリでは、ニュースのサイトマップについては触れられていないので、恐らくニュースのコンテンツはその他のタイプのコンテンツと組み合わせることは出来ない可能性がある。
サイトのオーナーにとっては朗報と言えるだろうか?恐らく。場合によっては単一のサイトマップを容易に作成および維持することが出来るようになるだろう。しかし、最も簡単に済ませたいなら、スクリプトを介して自動的にファイルを作成し、アップデートすればよい。こうすればアイテムを別個に追跡しやすくなる。
メトリクスの観点からみれば、コンテンツのタイプを分けて管理する利点はある。XMLサイトマップをグーグルのウェブマスターツールズに投稿すると、サイトマップ内のURLの総数、そして、インデクッスされたURLの総数のレポートを確認することが出来る。私は以前から異なるコンテンツおよびページのタイプには別のサイトマップを作成するよう勧めてきた。グーグルがそれぞれのタイプのページをインデックスしている割合を簡単に把握することが出来るからだ。(このレポートは、とても正確なスタッツを提供するが、サイトマップにカテゴリ別のURLの総合的且つカノニカルなリストが含まれていることが条件である。)
以前のURLおよび容量における限度(URL:5万、容量:10MB)は変わっていないため、1つのファイルにすべてをまとめることが出来ないサイトも多いはずだ。
今回のサービスに関して1つ尋ねたい疑問がある。それは、sitemaps.orgはどうなるのかと言う疑問だ。2006年、グーグル、マイクロソフト、そして、ヤフー!は提携を結び、ジョイントプロトコルを採用した。ウェブページ用の標準的なXMLサイトマップのプロトコルは、合同でサポートされているが、グーグルはこの提携の一環としてではなく、あくまでもグーグル独自で専門のサイトマップを立ち上げたのだ。もしサイトのオーナーがウェブのXMLサイトマップを修正し、新たに加わったフォーマットが必要とするマークアップを加えた場合でも、その他の検索エンジンは今まで通りファイルを解析することは出来るのだろうか?グーグルはサイトのオーナーに対して、標準から外れ、グーグルでしか利用することが出来ないXMLサイトマップのファイルを投稿するように呼び掛けているのだろうか?
グーグルはXMLサイトマップを進化させる際、sitemaps.org、そして、その後のrobots.txt内の自動検知の共同サポートの存在は、彼らの眼中にはなかったようだ。グーグルは他の検索エンジンにこの新しい複合型フォーマットを採用してもらいたいと望んでいるのかもしれないが、このフォーマットを開発する際にマイクロソフトにもヤフー!にも声をかけなかった事実は否定できない。また、他の検索エンジンが、この新しい複合型フォーマットに対処することが出来るように解析ツールを調節するための時間を与えず、予告なしでローンチした可能性が高い。
恐らく今回の動きは大きな問題には発展しないだろう。しかし、この提携のために大きな労力が費やされたはずであり、また、その目標は、1つの検索エンジンだけでなく、ウェブ全体において、コンテンツのオーナーが容易に作業を行えるようにすることだった。そのため、部分的ではあれ、この提携が崩壊してしまった点は少し残念である。
アップデート: 解析ツールが追加されたエレメントを考慮して開発されていなくても、特殊なエレメントが既存の解析ツールを破壊することはないようだ。しかし、既存の解析ツール(グーグルを除く)は、新たに加わったエレメントを用いてファイルを処理することを想定しているとは思えない。そのため、結局問題が発生する可能性は否定出来ないのではないだろうか。今回の取り組みには、検索エンジンは、このような拡張機能においては、協力する意思がないことが如実に表れている。彼らには協調性を持ち、「コンテンツのオーナーが検索エンジンを容易に利用することが出来るようにする」と言う当初の提携の目標を達成すべく前進してもらいたいものだ。
この記事は、Search Engine Landにに掲載された「Google XML Sitemaps Now Supports Multiple Types: Is the Sitemaps Alliance Over?」を翻訳した内容です。
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検索エンジン用にサイトマップを最適化している方にとっては、ちょっと気になる記事でした。 — SEO Japan
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