CSS・JavaScript警告文の対処について。アクセスブロックを解除する方法、Googleが確認している事項、メッセージが送付された数。

公開日:2015/07/30

最終更新日:2024/03/01

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昨日、GoogleからJavaScriptとCSSファイルへのクロールについての警告文が多くのWebマスターに送付されました。こちらは日本のみならず、米国でも大量に送付されているようです。Googleは近年、レンダリング機能の向上をアピールしており、今までもガイドラインの変更やカンファレンスでの発言などでWebマスターに通達していました。今回の通知方法がSearch Consoleを通じて、ということだと思いますが、対処方法についての追加情報を発信しています。今回の警告文を受け取った方は、ぜひ、参考にしてみてください。– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語記事となっています。

昨日、GoogleはJavaScriptとCSSをブロックしているサイトに対し、警告文を大量に送付した。もしも、このことを知らないのであれば、こちらの記事を先に読むことをお勧めする。

メッセージが送付されてから、ブロックを解除する方法についての質問が多く寄せられた。私は、CSSとJavaScriptファイルのブロックを解除し、Fetch and Renderツールを使い問題を確認し、より詳細な情報はGoogleからのメッセージを確認することを薦めていた。

そんな中、Googleがより多くの情報を共有している。

JavaScriptとCSSファイルのブロックを解除する簡単な方法。

Googleのゲイリー・イリーズ氏がStack Overflowに、JavaScriptとCSSファイルへのクロールのブロックを解除する簡単な方法を載せている。ゲイリー氏によると、”JavaScriptとCSSファイルへのクローリングを許可する簡単な記述”、をrobots.txtファイルに追加することだと述べている。

User-Agent: Googlebot
Allow: .js
Allow: .css

上記のコードを追加することで、Googleボットへ、クロールを許可する通知を出すことになる。

Googleはホームページ(TOPページ)とモバイルでの表示を確認している。

CSSとJavaScriptファイルへのクロールがブロックされていた場合、基本的に、Googleは該当のサイトを深く確認しない。こうした場合は、大体において、ホームページのみを確認し、その後、モバイルでの表示を確認している。

上記内容は、Googleのジョン・ミュラー氏がGoogle+でコメントを出している。ジョン氏の発言は、”我々は基本的にサイトのホームページを確認し、該当のページのスマートフォンでの表示も確認している。”、といったものだ。

Googleはサードパーティの埋め込み要素は確認していない。

ジョン・ミュラー氏はさらに次のように述べている。「JavaScriptやCSSファイルをブロックしているサードパーティ製の要素(広告用のコードやソーシャル系の埋め込み要素など)を使用している場合は、今回の警告文を受け取っていないはずだ。Search Consoleにて、警告文を確認できるが、サードパーティ製の要素が該当している場合は、今回の警告文は送付されていない。」

ジョン氏のGoogle+での発言を以下に引用する。

我々はクロールをブロックされているJavaScriptとCSSのローカルのファイルを確認している。つまり、あなたがrobots.txtファイルでクロールを許可できる場合ということだ。他者が作成したサイトの何かを見ているわけではない。(他者のサイトでのブロックされたコンテンツが問題を引き起こす場合もある。例えば、ブロックされたURLをホストしているJavaScriptのフレームワークを使用している場合など。)

どのくらいのWebマスターが今回の警告文を受け取ったのか?

私はゲイリー氏に、今回の警告文を受け取ったWebマスターの数を尋ねてみた。彼は答えてくれないだろうと思っていたが、しっかりと返信してくれた。

ゲイリー氏はTwitterで、モバイルユーザビリティの警告文を送った数の18.7%の数を送付したと述べている。あなたは、今回のJavaScriptとCSSについての警告文は、非常に多くの人に送られたと考えるだろうか?モバイルユーザビリティの警告文は全体の85%以上のWebマスターに送られている。

この件については以下のリンク先でも議論されている。Stack OverflowGoogle+Twitter


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「How To Quickly Unblock Google From CSS & JavaScript, What Google Looks At & Number Notified」を翻訳した内容です。

警告文と表記していますが、もちろん、ガイドライン違反のペナルティではありません。Googleはユーザーに最適な検索結果を表示することを目的としており、そのためにはサイトを正確に読み込む必要があると考えています。今回の警告文はそんなGoogleの目標達成の一環と考えることができますね。自身では管理できないサードパーティ製の要素については、もちろん、除外していますので、自身での変更が可能な範囲にとどまっています。今回の対応をすることで順位が急激にあがったり、放置することで順位が急激に下がることはないと考えますが、可能な限りしっかりと対応したいところです。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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