ECサイトをGoogleパンダアップデートから逃がす5つの方法

公開日:2012/11/05

最終更新日:2024/02/20

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パンダアップデートといえば、元々は米国で一時大流行していた低品質コンテンツファームを駆逐するための手段としてGoogleが導入したものですが、ECサイトでも被害をこうむったサイトがそれなりにあったようです。特に多商品型のECサイトの場合、サイト構造もシンプルで中身も薄く低品質コンテンツファーム的に見えなくもないわけですが、Googleから追放されることは真面目に頑張っているECサイトには死活問題な話。ということで、今回はあのSEO BookによるECサイトのためのパンダアップデート回避策についての記事を。 — SEO Japan

2011年2月25日、グーグルはパンダアップデートをリリースして、ウェブを大混乱に陥れた。パンダはコンテンツファームを取り締まるために導入されたようだが、多くの質の高いショッピングサイトも巻き添えを食らっていた。コンテンツファームとショッピングサイトには何か共通点があるのだろうか?ページが多いことだ。その多くはリンクがほとんどない。また、ショッピングサイトには大量の製品ページが用意されている。製品ページはコンテンツのが少なく、重複しているように見え、また、“浅い”とパンダの目には映る可能性があるため、大幅に格下げされてしまうリスクがあるのだ。

私のショッピングサイトもパンダに捕まり、トラフィックが一夜にして60%も減った。しかし、何度もコンテンツやデザインのテストや変更を繰り返した結果、パンダから逃れることに成功した。この投稿では、私達がどのようにパンダを撃退したのか、そして、捕まった場合の対策について説明したいと思う。

ショッピングサイトをパンダから逃がす上で、パンダに捕まったサイトへのガイドとしてグーグルが提供した記事に大きなヒントが隠されている:

その他にも、ウェブサイトの一部の質の低いコンテンツが、サイト全体のランキングに影響を与える可能性があるため、質の低いページを削除して、個別の浅いページをより有益なページにするために融合する取り組み、または改善する取り組み、あるいは質の低いページを別のドメインに移す取り組みは、質の高いコンテンツのランキングを最終的に改善する効果が見込めます。

パンダは、パンダ自身が“質の低い”と見なすページを嫌う。その中には“浅い”ページも含まれる。多くの大規模なショッピングサイト、そして、恐らくパンダに捕まった全てのサイトは、説明の一部が重複する、もしくは説明する文章が短い製品ページを多く抱えているはずであり、浅いページのラベルを張られてしまう。パンダによる格下げから逃れるためには、この問題を解決しなければならない。以下に幾つか考えられる解決策を挙げていく:

製品ページにコンテンツを加える

製品が比較的少ないなら、あるいは製品が他の製品とは大きく異なるため、全く異なる説明や情報を与えることが出来るなら、独自の有益な情報を用いてページを分厚くすることが出来るかもしれない。この目的を達成するために製品のレビューを用いる手もあるが、既にパンダに捕まっているなら、手に入るレビューは少なく、効果は期待できないかもしれない。また、製品のタイプによっては、顧客がレビューを残してくれない可能性も高い。

固有且つ有益な情報を各製品ページに加えることが出来るなら、パンダと顧客の双方を満足させるために、行動に移してもらいたい。まさに一石二鳥である。

バリエーションを用いて製品ページを減らす

一部のショッピングサイトは、ほとんどバリエーションのない製品ページを数多く抱えている。例えば、Tシャツを販売しており、1つのデザインを5サイズと10色で展開しているケースが考えられる。20個のデザインのTシャツを売っているなら、1000個の固有の製品を販売していることになる。しかし、1000個の固有な説明文を作成するのは不可能である。デザインごと、つまり合計で20点の説明文を作るのが限界である。ショッピングサイトで各製品のバリエーションが単一のページを持つように設定しているなら、パンダに嫌われてしまうだろう。1000ページ近くのページが重複しているように見えてしまうか、もしくは非常に浅く見えるページが1000ページ近くも存在することになるためだ。

多くのショッピングカートは、製品のバリエーションを認めており、上述した状況では、20点の製品ページを用意し、ユーザーがそれぞれのデザインでサイズと色を選ぶことが出来る。このような構造に切り換えると、パンダは去り、また、顧客も容易に買い物をすることが出来るようになると思われる。

低調なパフォーマンスの製品を削除する

コンテンツを加えるには、製品がその他の製品とあまりにも似ており、また、バリエーションを用意しても役に立たないなら、過去の実績を見て、売れていない製品を削除することを検討するべきだ。パンダはページが多過ぎるサイトを嫌う傾向が見られる。そのため、利益を得ていないページがあるなら、削除してしまおう。

製品ページをすべて削除する

これは大胆な手法だが、私達は復帰するためにやむを得ずこの手法を採用した。 製品のほとんどはよく似ている。それぞれの製品自体がバリエーションの一つである。しかし、ショッピングカートには限界があり、そして、それぞれのバリエーショの製品の配送コストが異なり、その違いをバリエーションにプログラムさせることが出来ない場合、削除する以外に手はない。

その際は、サイトのデザインを変更して、カテゴリページで表示されるサイトをクリック不可能にして、すべての製品ページへのリンクを削除することになる。製品ページで表示されていた情報は、カテゴリページに移る。すると、サイトの大半を構成する製品ページがなくなる一方、新たなコンテンツがカテゴリページに加わる。そして、「カートに加える」や「今すぐ購入する」ボタンを製品ページに加えるのではなく、カテゴリページ内の製品のすぐ隣に統合される。

この取り組みを行った結果、私達は90%近くページ数を減らすことに成功した。また、カテゴリページは分厚くなり、浅いページはなくなった。さらにこのメソッドでは、購入するまでのクリックの回数が減ると言うメリットもある。顧客が1回の買い物で複数の製品を購入する傾向があるなら、カテゴリページから製品ページに進み、カテゴリページに戻り、再び製品ページに向かうような手間は省きたいはずである。この取り組みを行うことで、1回のクリックで複数の製品を購入することが可能になる。

製品ページのインデックスを無効にする

製品ページへのリンクを削除したものの、カートによってリンクが生成されているなら、リンクに「noindex, follow」タグを加えるべきである。このソリューションは、製品ページではなく、カテゴリページに全てのトラフィックが集まるショッピングサイトに効果的である。カテゴリページでターゲットにしているフレーズを顧客が検索している場合、尚且つ、販売している製品を具体的に検索しているわけではない場合、トラフィックを失わずに、すべての製品ページにnoindex処理を行うことが可能だ。

すべての製品を特定のフォルダーに集めているなら、robots.txtファイルでグーグルボットにこのフォルダーのインデックスを無効にさせて、確実にインデックスの対象から外すため、グーグルウェブマスターツールで削除リクエストを投稿しておくことを薦める。

その他の留意事項: ページネーション & 検索結果のページ

製品ページの問題に加え、ショッピングサイトは、重複するコンテンツの問題、あるいは、オンサイト検索やソート機能によってインデックス内に大量の同じページが存在する問題を抱えている可能性がある。グーグルボットは、検索フォームを補い、検索結果ページをインデックスする。その結果、多くの似ているページがインデックスに集結してしまう可能性がある。そのため、検索結果ページに「rel=”noindex, follow”」タグ、あるいは「rel=”canonical”」を加えて、この問題に対処する必要がある。同様に、製品ページが様々な並べ替えの選択肢を用意しているなら(価格、ベストセラー等)、カノニカルバージョンとしてデフォルトのページに「rel=”canonical”」タグを向ける必要がある。この作業を怠ると、各製品ページが、グーグルのインデックス内にそれぞれのバリエーションで存在してしまうことになる。


SEO BookのSEO コミュニティに長年メンバーとして在籍しているMaxmoritzは、2005年からフルタイムでSEOを実施している。Maxmoritzは、様々なサイトを運営しており、定期的にブログを投稿するHungry Piranhaもその一つである。


この記事は、SEO Bookに掲載された「How To Free Your E-Commerce Site From Google’s Panda」を翻訳した内容です。

正直、途中の「製品ページをすべて削除する」は意味が余り理解できなかったのですが 汗 、多分商品説明ページと購入ページが別々になっている場合に購入ページを削除して商品説明ページに購入ボタンを統合しろ、ということでしょうか。カタログ的な商品説明コンテンツと購買用の商品購入サイトがサイト内に同居はしつつも別々に用意されている(コンテンツはほぼ同じのまま)ケースはたまにありますし、考えてみると危険ではあります。

それも含めて記事の内容的にはとにかく重複コンテンツに見えるページはできる限り削除・最低でも非インデックス化させよう、ということですね。商品バリエーション毎に細かくページを細分化する手法は、一昔前であればロングテール狙いのSEO手法として普通に使われていた&効果もそこそこあった気もしますが、時代は全く変わってしまったようです。サイトによっては大変な作業なのは間違いありませんが、そもそもそれで上位表示できる現在のGoogleではありませんし、パンダに狙われてからでは遅いですからね。頑張れウェブマスター。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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