人が多いのと大半がSEO会社なので名前は特定する意味がありそうな場合だけ書きます。
Q: nofollowを使う必要はあるのか?
A: ログインページや登録ページへのリンクには使っても良いのでは。
A: nofollowを使うとリンクジュースが完全に消えるという前提だったが実験する限りそれはないと思う。
A: nofollowをSEOのために使うことはスタッフに推奨していない(サーチエンジンランド)。
Q: GoogleのSSL通信についてはどう思うか?
A: 余り気にしていない。デフォルトにはならないだろう。
Q: メイデイアップデートで何か特別な対策を行ったか?
A: ロングテールコンテンツをターゲットにした対策だと思うが、特定のキーワードを意識したロングテールコンテンツより、内容が特化されていない直帰率の高そうなページの上位表示効果が薄れている気がする(ブルースクレイ)。
A: 内部リンクが少ないページは落ちている。
A: 外部リンクが少ないページ、これまでホームページからのリンクだけで上位表示されていたページは落ちている。
Q: ロングテールの細かいサイトのリンク分析をするのに良いツールは?
A: Majestic SEOやウェブマスターツールズ。
Q: マット・カッツは直帰率は上位表示のアルゴリズムに使っていないといっているが、、本当か?
A: マット・カッツの目の動きでほんとかウソか分かる。
A: 私はマットを信じてるけど。
A: 直接の直帰率じゃなくとも、検索結果ページのクリックと滞在時間の関係などで同様の解析を行っている可能性はある。
Q: 大型のニュースサイトへのSEOでは何が課題か?
A: ユーザー行動をトラッキングして正しく解析するのはチャレンジ。ジャーナリストにウェブライティングを教えることもチャレンジ。特にSEOを意識した見出しの書き方。教え方も上手に教えないとジャーナリストの反感を買ってしまうので気をつけてやっている(ウォールストリートジャーナル)。
A: CNNは毎月100万の新着記事がある。後からSEOをかけることは現実的に難しいのでコンテンツを作る時点でSEOがある程度できるようなアドバイスを年に何回かしている。具体的にいえばキーワードの使い方など(ブルースクレイ)。
A: ニューヨークタイムスはリソースページを作ってそこから記事にリンクを張ったり、新着記事からリソースページにリンクを張ったりしている。検索結果に上位表示もされているし、効果的なトラフィックを集め方だと思う。
Q: クローラーキャップについて話せる?
A: 大型サイトの場合、クローラーに適切なリソースを全てクローリングしてもらうことは重要。カノニカルタグなどもあるが、より多くのページをクロールさせるにはサーバースピードがかなり重要だと思う。304を使うことも重要。
A: Googleのサイトスピードをアルゴリズムに考慮するようになったことを気にする人が増えているが、ユーザー体験を意識すべき。サーバーをアップグレードした方が良いかという人もいるがウェブマスターツールのPage SpeedやYahoo!のY!Slowで改善できることも多い。
Q: Googleの site: 検索は毎日表示数が大幅に変わることがあるが、何故こんなことが起きるのか?
A: その表示数は重要ではない。例えば site: 検索とブランド名やサイト名検索を同時にすればより正確な数字が出てくる。ウェブマスターツールで確認するのが一番良いが。
Q: リンク獲得キャンペーンを地道におこなうことには意味があるのか?特に大型サイトで。
A: 例えば旅行業界はそもそもページ数が多いサイトが多いし、情報を集約したアグリゲーションコンテンツを作ってページ数は増えしているケースもあるがそのままでは上位表示されない。内部ページにリンクを集めることで上位表示の確立を高めることはできる。
A: 大型サイトの場合は個別のSEO対策をするよりは、普段のコンテンツアップのワークフロー自体にSEOを取りこむ必要がある(ウォールストリートジャーナル)。
A: リンクを得ることはSEOのためだけではない。ブログのゲスト投稿やコンテンツフィードはそれ字体が新しいトラフィックにつながるし、Googleにもコンテンツを評価すべきというシグナルを送る。
Q: 有料リンクを買ってペナルティを受けた場合、どうすれば良い?
A: リンクを全部削除して、Googleに謝って再登録を依頼するしかない。クライアントに有料リンクを買っているか?と聞いても中々教えてくれないことも多い。Googleに再申請する前に必ず有料リンクが全部外れているか確認すべき。
A: 有料リンクだけでなくグレーな怪しいリンクは全部削除するべき。
A: 複数のサイトで過度の相互リンクを行っている場合などは全体にリスクがある可能性がある。
A: 1つの行為だけでペナルティをくらうというよりは、色々なことをやった結果としてくらう場合が多い。
A: ペナルティを解除された後で有料リンクを買いたくとも最低半年は買わないべき。
A: 有料リンクが成り立てば、検索結果の1ページ目は全て資金がある会社のサイトで埋め尽くされてしまう。Googleが色々対策をしようとしているのは当然だろう。Google Japanも有料リンクを買ってペナライズされた事実もある。Googleの有料リンク認識ソフトは相当進化してようだし(ブルース・クレイ)。
Q: ソーシャルグラフでSEOは変わるのか?FacebookはGoogleを殺すか?
A: 常に検索するニーズはある。Facebookでどれだけ時間を過ごそうが、検索は別にするだろう。
Q: Facebookからのリンクは効果があるのか?nofollowだけど。
A: リンクしているというデータは取っているのではないか。個人的な意見だが。
A: nofollowでリンクジュースの効果はなくなるかもしれないが、1つのリンクを通してある程度のアクションがある以上は何らかのシグナルになる可能性は常にある。
A: ツイッターも同様だ。
A: トリクルダウン効果も重要だ。誰かがソーシャルメディアでリンクした後にそれを誰かが再びどこかでリンクをしてくれる可能性はある。
Q: ユニバーサル検索でGoogleのトップページにランクインさせるのに有効な手法は?
A: キーワードやジャンルによるが、ユニバーサル検索経由で来訪するユーザーのランディングページのバリエーションは通常のウェブ検索より多い。そこまで意識すべきだろう。
A: ローカル検索であれば、まずは正しい企業・店舗情報を登録することからだろう。
1つの質問に複数の人が答えるのでかなり抜粋した内容になってしまいましたが、興味深いQ&Aは大体網羅していると思います。とはいえ特に驚くような内容があるわけではないですが、アメリカの最前線のSEO会社の人たちの意見が聞けて新鮮でした。「有料リンクを買ってペナルティを受ける」ことが当然のように語られていたことも今後の日本のSEO市場にどのような影響を与えるのか気になりましたし、カノニカルを使ったクローラーの最適化対策など、高度というか奥深いサイト内SEOに皆がしっかり取り組んでいる所に感心しました。今回のSMX Advanced、2日間のみだったので、あっという間に終わったという印象です。まとめ記事を書くまでもないといえばないのですが、後で一度整理して書いてみたいと思います。
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