Google、見ているテレビ番組が検索結果に影響を与える「テレビランク」 を採用?

公開日:2014/09/18

最終更新日:2024/03/01

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コンテンツマーケティングワールドのレポート記事連投の真っ最中ですが、Googleがこの度、ユーザーのテレビ番組の視聴動向を検索結果に反映させる新たなアルゴリズム「TVランク」の特許を取得した、との気になるニュースが飛び込んできたので速報させていただきます。 — SEO Japan

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Googleは、ウェブ上のリンクのパターン、個人の位置情報、検索履歴等、様々なシグナルを使って、検索結果のランク付けを行っている。この要素に、テレビで視聴する番組が、加わろうとしている。

SEOの特許の神様こと、ビル・スラウスキが、ブログの中で、テレビで見ている番組が、検索結果に影響を与えるコンセプトを描いた特許が、Googleに付与されたと伝えていた。

2011年6月30日に申請された当該の特許「電子デバイスの近くにあるテレビで放映されている番組を特定して、ユーザーの検索結果を強化するシステムおよびメソッド」は、2014年9月16日にGoogleに付与された。

以下に、この特許の要約を掲載する:

テレビ番組に関連する検索クエリを利用するコンピュータに実装されたメソッド。サーバーは、電子デバイスからユーザーの検索クエリを受け取る。続いて、サーバーは、検索クエリ、および、特定の期間において、電子デバイスに関連する場所で視聴可能なテレビ番組に関する情報を基に、電子デバイスの近くでユーザーが視聴しているテレビ番組を特定する。尚、テレビ番組に関連する情報には、関連する場所で放映されているテレビ番組の本数に対する記述も含まれる。

この特許は、Googleが、- このプロセスの下 – 現在テレビで視聴している番組を記録することが出来る可能性があると示唆している。そして、ユーザーが検索を実行する際に、検索結果に影響を与えるため、視聴している番組をシグナルとして利用するべきかどうかを判断する。

この特許は、例として、ある特定の自動車に関するテレビ番組を見ているユーザーが、自動車に関する包括的なクエリで検索を行ったケースを紹介している。放映されている番組、そして、番組で言及されている特定の自動車を把握すると、Googleは、より具体的な結果を提供することが可能になる。以下に、特許の一部を抜粋する:

あるユーザーが、コーナーの一つで、ポルシェの特定のモデルを紹介するテレビ番組を見ており、当該のユーザーが、コーナーで取り上げられていた特定のモデルではなく、「ポルシェ」、あるいは、「スポーツカー」で検索をかけたと仮定する。

当該のポルシェのモデルが「911 Turbo」であり、ユーザーが入力した検索クエリが「ポルシェ」の場合、サーバーは、次のいずれか一つに関する情報、または複数に関する情報を返す可能性がある:

1) 「911 Turbo」モデルに関連する情報(「911 Turbo」に関連するPorsche.comのウェブサイトへのリンク)

2) 現在、このコーナーを放映しているテレビ番組に関連する情報

3) 現在放映中、もしくは、今後、放映される予定の同様の番組の提案

こうすることで、このシステムは、番組の視聴者に対して、見ている番組、もしくは、見たいと思うであろうテレビ番組の内容に関連する、改善された検索結果を提供する。

以下に、このプロセスを説明する図を掲載する:

google-tv-process-diagram

検索結果を受信 602

テレビ番組を視聴しているかどうかを特定 604

No -> 修正を加えずに、そのまま検索を実施 620

Yes -> サーバーは、電子デバイスからユーザーの検索クエリを受信する。続いて、サーバーは、検索クエリ、および、特定の期間において、電子デバイスに関連する場所で視聴可能なテレビ番組に関する情報を基に、電子デバイスの近くでユーザーが視聴しているテレビ番組を特定する。尚、テレビ番組に関連する情報には、関連する場所で放映されているテレビ番組の本数に対する記述も含まれる 606

スコアを生成する。受け取ったクエリの用語に関連するスコアを、考えられるテレビ番組のセットにおける各番組に対して生成する 608

検索クエリの用語に関連する最初のセットのカテゴリーを特定する 610

テレビ番組に関連する2番目の一連のカテゴリーを特定する 612

最初のセットのカテゴリーと2番目のセットのカテゴリーにマッチング機能を適用する 614

生成されたスコアに応じて考えられるテレビ番組のセットの順序を決める 618

特定したテレビ番組として最高のスコアを持つテレビ番組を選択する 616

以前も指摘したように、Googleがこの特許を所有しているからと言って、実際に検索結果のランク付けにこのプロセスを利用するとは限らない。

ただし、Googleは、既にこのタイプのプロセスを、ある程度、Google Nowの一環として実際に利用している。

Google Nowとは、Google版の知的パーソナルアシスタント機能であり、ユーザーが求める前に、情報を提供する。その中に、テレビカードも含まれる。このカードは、視聴している番組に関する情報を提供し、その上、今後の番組、そして、見ている番組を基に、ユーザーが見たいであろう番組をリマンドする。

テレビの音声を聞き、見ている番組を理解することで、このカードは表示される(この機能を有効にしている場合)。このシステムを試したいなら、既に活用が進んでいるGoogle Nowを利用すると良いだろう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「TV Rank: Google Gets Patent On Using What You’re Watching To Influence Search Results」を翻訳した内容です。

SEO by the Seaよりサーチエンジンランドの解説付きの記事の方がわかりやすかったので、後者を翻訳紹介させていただきました。実際の検索結果に現状反映されているかは微妙ですが、2011年時点でこういったアルゴリズムを考え特許申請していたという先見性は流石ですね。実際、様々なリサーチを見ても、テレビを見ている人の多くがインターネットにも同時にアクセスする「ながら視聴」を行っているようですし、テレビで気になったことをその場でネット検索という行為は普通にありますよね。スマホファーストの今日、こういったアルゴリズムがテレビはもちろん、様々なユーザー行動が検索結果に反映されていく時代になっていくのでしょう。Googleの進化はまだまだ続きます。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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