過去6年間で私は9つの.comの会社を立ち上げた。そのほとんどは無残に失敗し、そのせいで100万ドルは失ったのだが、幸運にもその中のいくつかの会社はその損失を埋め合わせる位にはうまくいっている。私がベンチャーに失敗し続けた主な理由は、私がいくつかの大きな過ちを犯したからだ。あなたは幸運にも私の失敗から学び、同じことをしないようにすることができる。
たくさんの良いチャンスがあなたのところにやって来れば、あなたは本能的にその全てをやろうとするだろうが、それをしてはいけないのだ。私はこの間違いをして、結局何が起こったかと言えば、ビジネス全てが苦しくなったのだ、うまくいっていたものさえも。私が色々なことに手を広げ過ぎてから3~6カ月以内に、全てのビジネスが苦しくなった。私には手助けしてくれる従業員もビジネスパートナーもいたのだが、それでも私自身がそれぞれに十分な時間をかけることができなかったのが理由だ。覚えておくべきことは、ビジネスの大小は関係なく、あなたの時間をそれに費やさなければいけないということだ。
合併はあなたのビジネスにとって重要なことだが、正しい種類の合併をすることも重要だ。会社を始めた時には大切なことには見えないかもしれないが、利益が出るようになるとこれが重大な事になるのだ。例えば、私の会計士はこう教えてくれた。もしあなたの会社が年間で200,000ドル以下を稼ぐのなら、税制優遇の点から言ってC社が良いでしょう。もしそれよりも多くを稼ぐのならば、S社か有限責任会社を検討した方がいいでしょう。
私はこのことを痛い目にあってやっと分かったのだ。私の会社が年に7ケタの利益を出し始めた時、私は間違った合併をしてしまったのだ。結局、会社は利益に基づいた税金を払い、私個人も会社から得た配当金に基づいて税金を払うという二重に税金が課せられることになったのだ。
私は数人のデベロッパーとエンジニアと3カ月間一緒に仕事をしていたことがあり、ある日彼らがビジネスの提案を私のところに持ってきたのである。最初の3カ月間、彼らとの仕事はとてもうまくいっていたため、私は彼らの声を聞き入れることにした。彼らが提示したビジネスチャンスはホスティング業界に革命を起こすはずだったのだが、問題は、彼らは無一文だったこと。それを聞いた私は、彼らに生活費を渡し、住む家を買い与え、その会社に毎週3、4桁のお金を投げ捨てていたのだ。
長い話を短くすると、彼らは私からお金を絞り取り、会社から物を盗み、私が買った家を汚したのだ。どんなにあなたがその人のことを良く知っているとしても、用心することだ。誰があなたを騙そうとしているのか分からないのだから。1つのバカな過ちによって何千ドルも失ってしまうのである。
もし本当にあなたが会社を大きくしたいのならば、従業員が必要になってくる。従業員を探すために求人広告を出すかもしれないし、誰かいい人はいないか数人の友人に聞いてみるかもしれない。どんな方法で志願者を見つけるにせよ、それぞれの人物を入念に調べることだ。友達が推薦したからと言って、それが良い雇用だという意味にはならない。私は友達が勧めたデベロッパーやデザイナーや営業マンを雇い、何度となくこの過ちを繰り返した。前の仕事でよくやっていた人だからと言って、あなたの所でいい仕事をするとは限らないのだ。
もしあなたが従業員に対して厳しくなかったら、しばらくすると彼らはサボり始めるだろう。さらに、もしあなたが私のように頻繁に出張をする場合、彼らはあなたがいない時にいい加減なことをし始めるだろう。新しい従業員が来た初日からあなたは彼らに厳しくする必要がある。なぜなら、従業員に悪い癖をやめさせるのは簡単なことではないからだ。
起業家になってからの最初の数年は、私はどの従業員にも責任を課していなかった。彼らが私に何か言う度に、私はその言葉を信じていた。その上、30分遅刻した人に対しても厳しくしなかったため、しばらくするとそれが日常の習慣になってしまったのだ。
これを解決するために、私はLiquid Plannerのようなプロジェクトマネージメントのソフトを使用し、各従業員に毎日の終わりに今日成し遂げたことをアップさせるようにした。この方法で、各従業員がしたことを記録につけることができたのだ。
さらに、私は全員に出社と退社の時間を記録させた。これによって、誰が時間通りに来て誰が来なかったのかということを把握できるようになった。最初は何人かの従業員が毎日30分遅れることを大したこととは思っていなかったのだが、1年という長い期間が過ぎれば3週間にもなるのである。
お金を稼ぐことは難しいことのように思えるかもしれないが、人からお金を集めることの方がもっと難しいものだ。2008年に私は8つの会社で働いたのだが、結局どこも私に支払いをすることはなかった。これは数ドルの話ではなく、いくつかの会社は未だに私に100,000ドルの借金があるのだ。残念ながら、彼らが最終的に私にそれを支払うとは思っていない。
ビジネスでは、あなたから何かを与える前にお金を集めることだ。どんなに大きな企業でも、倒産することもあるのだ。その会社がお金を持っていなければ、契約書や借金取りなどあまり役に立たない。
何らかの理由で誰かがあなたにお金を借りている場合、返してもらうまで泣きごとを言おう。もしあなたがお金など必要でないかのような態度を取れば、二度とお金は返ってこない。しかし、あなたが泣きごとを言い、財政難にあるかのように振舞えば、うまくいけば相手は申し訳なく思って返してくれるだろう。
特にあなたにとってこれが初めての会社の場合、全てを完璧にしたいと思うだろう。現実は、常に問題が存在し、完璧なものなどありえない。だから、全てを完璧にしようとするのではなく、誰かに先を越される前にとりあえず会社を立ち上げることだ。
私の初のソフトウェア会社に関して言えば、私は立ちあげる前にソフトウェアを完璧にしたかった。ソフトウェアを完璧にするためにとても長い時間がかかり、私がそれを終える前にGoogleに競合製品を出されてしまったのだ。そして、Googleの製品は無料で、私のものはそうではなかったため、そこに成功のチャンスはなかったのだ。
いずれにせよ、人生に失敗はつきものだ。たとえ私が自分のした失敗を全てあなたに伝えたとしても、あなたはそれ以上の失敗をすることになるだろう。成功したいのならば、とにかくあきらめないことだ!!そうすれば遅かれ速かれうまくいくだろう。しかし価値のあることは、時間がかかるものなのだ。
この記事は、QuickSproutに掲載された「7 Business Mistakes That Nearly Broke Me… Literally」を翻訳した内容です。
起業や会社経営の経験がある方には少なからず経験した内容も多く含まれているのではないでしょうか。これから起業するという方には反面教師的アドバイスとして参考になる点もあると思います。とはいえ、まぁ、失敗しながら学んでいくものですし、もちろんどんどん失敗しろとはいいませんが、失敗は不可避と考えてあせらずやることも大事と思います。失敗もせず成功した場合は、逆に失敗していない経験が怖い気もしますし。成功するには失敗しない必要はなく、この記事でも最後に書いているように「あきらめないこと」が成功する秘訣だと思います。「そうすれば遅かれ速かれうまくいくだろう。しかし価値のあることは、時間がかかるものなのだ。」この言葉を胸に、がんばっていきたいものです! — SEO Japan
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