12月に入り2020年も残りわずかとなりましたが、この時期恒例の来年に向けたSEO記事です。
今回はSEMrushによる記事となっており、ツールを駆使しSEOにおける重要項目を10個にまとめて説明されています。
そのため、中~大規模サイト向けの内容とも思えますが、注視すべき項目としては、あらゆるWebサイトで共通の項目といえるのではないでしょうか。
日々、35億回以上の検索がGoogleで行われている中、潜在的な訪問者があなたのコンテンツに出会うに十分な位置まで順位を上昇させるために、Googleのルールに従う必要がある。
コンテンツの能力を十分に発揮させるために最適な方法の1つが、検索エンジン最適化(SEO)の改善だ。
今日のデータドリブンの世界において、自社のSEOを分析・解釈するための方法を企業は求めている。これを達成するため、73%のマーケターがSEOツールを活用し、コンテンツの改良を行い、Googleの評価を強化している。
Webサイトに掲載されているコンテンツへの僅かな修正によって、オーガニックの検索流入を改善できる可能性があるのだ。
この記事は、2021年により良いSEOを行っていくための方法や、Googleの検索順位の改善方法を説明している。新しい年に向けた、10個の戦術を紹介しよう。
目次
2021年に向けて、SEOを改善させるために取るべき最初のステップは、Google Analyticsを理解することだ。
Google AnalyticsはWebサイトの理解に役立つツールであり、データを基軸とした賢い判断を行うことができる。
順位状況についての理解を手助けするだけでなく、ユーザーの理解にも役立つため、コンテンツの編集に役立つ指標もある。
Google Analyticsはターゲットする顧客のより良い理解を行う上でも優れたツールだ。
下記は、あなたのWebサイトに訪れた人について学ぶことができる指標である。
Google Analyticsはユーザーが使用しているブラウザについての強力なデータを提供してくれる。これにより、最も使用されているブラウザのデザインに注力し、ユーザー体験の向上につなげることができる。
ブラウザについての情報と同様、ユーザーが使用しているデバイスについての情報も有益である。デスクトップよりもモバイルでのアクセスが多いサイトもあれば、その逆もありえる。
自身のWebサイトの指標を理解することで、最も多く使用されている画面サイズに適したコンテンツを作成することができ、ユーザー体験の向上につなげることができる。
Google AnalyticsはあなたのWebサイトに訪れたユーザーがどこから来たのか、それについてのデータを提供してくれる。
あなたのWebサイトに訪れたユーザーが、どのソーシャルメディアを使用しているかも把握できる。このデータは、ソーシャルメディアで広告を出稿する際、有益な情報となる。
Google Analyticsは、競合サイトのトラフィックについてのインサイトも提供してくれる。このデータはコンテンツを改善するための方法を決定し、競合サイトよりも上位に表示させる手助けとなるはずだ。
SEMrushはGoogle Search Console、Google Analyticsと連携することができ、1つの場所で分析とレポート作成が可能だ。
高順位を獲得するコンテンツマーケターに共通していることが1つある。
読者とのエンゲージメントを発生させるトピックを提供しているのだ。
成功しているコンテンツマーケターは常にトレンドや話題のトピックを追い、それらに沿ってコンテンツのアイデアを練り出している。
我々は、コンテンツ監査のツールを提供している。パフォーマンスの低いコンテンツの特定に役立つが、下記のデータポイントを確認している。
改善対象となるページを特定できたら、新しいターゲットキーワードについて考えてみよう。
我々のトピック調査ツールは、各コンテンツのアイデアと検索ボリュームを表示する「コンテンツカード」を提供している。
これにより、コンテンツ改善に費やす時間を削減することができ、効果的なトピックの決定に役立つだろう。
オーディエンスの興味に基づいた、効果的なコンテンツの作成計画を作ることで、オーディエンスのエンゲージメントの改善につながるはずだ。
コンテンツマーケティングの計画を作成する際、どのようなコンテンツであればユーザーに訴求できるのかを考えよう。また、そこから、どのようなトピックが見出しに最適か、どのようなサブトピックが考えられるか、なども検討する。
マインドマップの作成が効果的とするコンテンツマーケターもいる。
視覚的な表現を好む人にとって、マインドマップは潜在的なトピックのアイデアのすべてを表示することに役立つ。広範囲のトピックを作成し、そこから小さく、補足的なコンテンツに落とし込むことも可能だ。
コンテンツの作成計画を視覚化することで、その全体像を把握することに役立つ。
コンテンツ作成のためにキーワードを調査することは、コンテンツのフレームワークの作成に役立つだけでなく、オーディエンスが読みたいと思うトピックについての理解にも役立つ。
ターゲットとするオーディエンスとコンテンツの種類にとって最適なキーワードを理解することは、SEOを上昇させるためのコンテンツ戦略の構築にも効果的だ。
Googleフレンドリーな文章は、キーワードと一般的に使用される言葉のバランスを取ることが肝要だ。
つまり、文章が自然に流れるように、コンテンツを書かなければならないということだ。キーワードはコンテンツ内に自然と含まれ、コンテンツの最後までキーワードを詰め込むということは避けるべきだ。
これを実現するための方法の1つが、主要キーワードに対し、セマンティックに関連するキーワードを特定することだ。
我々のキーワードマジックツールには、主要キーワードに関連するキーワードを調査する機能がある。それらのキーワードがどの程度関連しているか、また、それぞれの検索ボリュームも把握でき、コンテンツに追加すべきキーワードを特定する手助けとなるだろう。
また、主要キーワードに関連する質問を調査する機能も提供している。
多くのマーケターが質問形式のキーワードを使用することで成功を収めている。なぜなら、質問形式のキーワードは、人々による検索エンジンの使い方を模倣する傾向があるためだ。
今日、多くのユーザーが回答を得るため、音声検索の機能を使用し、質問を投げかけている。
そのため、「WebサイトのSEOを改善するためにはどうすればよいか?」と尋ね、このページが発見されることもあるかもしれない。
コンテンツマーケターは、SEOの効果を上昇させるため、質問形式のキーワードをターゲットとすることが効果的であることを発見している。
つまり、キーワードには、質問であることを示す、「誰が(who)」、「何を(what)」、「どこで(where)」、「いつ(when)」、「なぜ(why)」、「どのように(how)」などを含める場合もある。
そのため、こうした質問であることを示す語句が含まれたキーワードやフレーズをリスト化し、会話形式であるコンテンツを作成すべきと言えよう。
オンページのテクニカルSEOに関連したすべてのアドバイスに従ったとしても、それがGoogleの上位表示を約束するものではない。
バックリンクの数や、どこからリンクを得ているかも、SEOにおいて重要なのである。
バックリンクの多様化は2つの項目がベースとなる。
一般的に、バックリンクにはdofollowとnofollowがあるが、dofollowのリンクのほうが重要である。
例えば、コンテンツのプロモーションを行い、特定のメディアでコンテンツを掲載したいと考えているのであれば、あなたのコンテンツにリンクを戻してくれるWebサイトが、バックリンクのリンク元となる。
バックリンクのプロフィールを多様化することで、あなたのWebサイトが権威のあるソースであり、ブラックハットやスパム的な手法ではなく、自然な方法でリンクを獲得しているとGoogleに伝えることができる。
適切な被リンクを発見するための手助けが必要だろうか? バックリンク分析ツールを使用すれば、参照ドメインとトータルのバックリンク数を特定することができる。また、リンク獲得の機会を発見する目的で、4つのURLを上限に、比較することもできる。
バックリンクの獲得に有効な方法をいくつか紹介しよう。
あなたの業界内でリストを作成しているWebサイトを調査し、あなたがエキスパートであることを示すコンテンツを添えて、連絡を取ってみよう。
ソーシャルメディアでの共有は、バックリックを獲得する簡単な方法の1つである。そのため、作成したすべてのコンテンツが、複数のプラットフォームで簡単に共有できる状態にしよう。
成功するコンテンツ戦略には、ストーリーを伝えるデータドリブンなコンテンツの作成が必要だ。オリジナル調査、公式なデータ、自身のWebサイト内のデータなどを活用し、調査の結果を含んだコンテンツを作成し、サイト運営者に共有しよう。
トレンド性のあるトピックとうまく合致すれば、あなたが共有したデータをサイト運営者が活用してくれる可能性も高まるはずだ。その際は、被リンクも設置してくれるだろう。
コンテンツを作成する際、コンテンツの構成に気を配りたいはずだ。
全てのページは論理的に構成されており、最も重要な情報はページの上部に記載されるはずだ。
実際、80%の読者がページの最上部のコンテンツを見ることに多くの時間を割いているとする調査もある。
しかし、Googleはページの上部に書かれているコンテキストのみをインデックスしているわけではない。包括的に書かれているか、それを判断するためGoogleは記事全体を見ている。
これを念頭に置きつつ、ページをどのように構成するかを考えよう。
ターゲットキーワードを最大限活かすため、ページの上部に飛ぶリンクの設置を検討しよう。
ユーザー体験の向上だけではなく、Googleの協調スニペットに採用されるため、よりクリエイティブな方法でヘッダータグを使用することができる。
「ボードのブランド トップ10(top 10 boat brands)」というキーワードを考えてみよう。
検索結果には、ユーザーがすぐに閲覧できるリストが表示され、より多くの情報を知りたいユーザーのために、Webサイトへのリンクも表示される。
強調スニペットに採用されている記事のソースコードを見てみると、全てのボートのブランドの全てが、単純な箇条書きのリストではなく、H2タグ内にネストされている(入れ子にされている)ことがわかる。
戦略的に見出しタグを使用することで、検索エンジンがコンテンツの内容をより良く理解する手助けをすることができる。
コンテンツ作成において、見出しを特定することは、検索エンジンがあなたのコンテンツを分析する際の手助けとなる。
となり、見出しにキーワードを含めていれば、さらなる手助けとなるだろう。
また、見出しは読者がコンテンツを読みやすくする手助けとなり、エンゲージメントの発生も期待できる。
コンテンツを分割するための優れた方法であり、サイト全体のユーザー体験の向上にもつながる。
テキストで埋め尽くされたWebサイトは訴求力が低く、多くの読者を困惑させてしまう。
多くの読者がすぐにWebサイトから去ってしまうと、そのサイトのSEOは困難なものとなるだろう。
しばしば、画像の最適化は見過ごされがちである。しかし、適切に行われれば、多くのトラフィックをもたらしてくれるはずだ。
視覚的なコンテンツを作成することは、下記のように、多くのメリットがある。
文章で書かれたコンテンツのように、ビジュアルコンテンツもSEOに良い影響を与える。
画像の最適化を行うことで、Googleの画像検索での上位表示に貢献するだけでなく、Webサイトのビジビリティの改善にもつながる。
しかし、画像検索の際、気を付けなければならない事項も存在する。
例えば、画像の最適化が施されていない場合、Webページの読み込み速度は遅いはずであり、順位も良くないはずだ。最終的には、問題は画像やそれに伴うalt属性ではないかもしれない。読み込み速度の遅さは、全体的な評価に十分に影響するだろう。
SEOを改善させる最高の方法の1つに、alt属性の最適化が挙げられる。
alt属性の最適化に取り組む最善の方法は、深く考えすぎないことだ。その画像の内容について考えるべきなのである。
優れたalt属性とは、その画像が示すものを説明することができる内容であることだ。
alt属性を作成する場合は、下記のルールを考慮しよう。
全てのalt属性の内容は、可能な限り、その画像についての詳細であるべきだ。その情報は画像自体を説明しており、コンテンツとの関連性を表すコンテキストであるべきだ。各画像に特有の詳細情報を付与すれば、Googleの画像検索での順位改善に役立つだろう。
順守すべき重要なルールの1つとして、そのページ内の全ての画像に、コンテンツのキーワードを使用しないということが挙げられる。alt属性は画像のコンテンツを説明すべきであり、画像とコンテンツの関係性を示さなければならない。ページ全体のコンテンツを繰り返すべきではないのだ。
キーワードと同様、alt属性も慎重に使用されるべきだ。つまり、画像を説明するものとして使用し、コンテンツとの関連性を示すようにしよう。
Googleの検索の60%がモバイルデバイスで行われているという調査がある。
この理由から、あなたのWebサイトがモバイルに最適化されていることは、非常に重要なのである。Googleはモバイルに最適化されているWebサイトに報酬を与えるのだ。
デスクトップでの最適化と同様、モバイルのSEOの最適化に集中したいだろう。
今日においては、モバイルとデスクトップのキーワードを別々に調査、比較することができる。
SEOツールを活用すれば、モバイルでの分析における有益なインサイトを発見する手助けとなる。これは、どのコンテンツにどのようなオーディエンスをターゲットとすべきか、どのようなキーワードを含めるべきか、それらを決定する手助けとなる。
モバイルファーストのアプローチでWebサイトを作成することは、最終的に、デスクトップのアカウントの手助けとなるとする意見もある。
これは、モバイルのインターフェースから着手することにより、Webサイト内の重要でない側面を削除することができるためである。
このアプローチを採ることで、コンテンツの優先度をつけることができ、開始当初から高品質なコンテンツを提供することを可能とする。
モバイルに最適化されたコンテンツを作成する際、下記の項目を考慮にいれよう。
Googleがそのコンテンツが何について書かれているかを理解する手助けとなるため、URLとメタディスクリプションは重要な要素となる。
ランキングを改善させるための単一のルールは存在しないが、ターゲットキーワードを含めつつ、それぞれが可能な限り簡潔で、明確な内容とすべきことが目標となる。
URLとメタディスクリプションを可能な限りきれいに保つためのベストプラクティスを紹介しよう。
Webサイト内の特定の領域におけるコンテンツの作成であろうが、類似のコンテンツの作成であろうが、関連するコンテンツの場合、URLとメタディスクリプションは幾分似ているものを使用すべきだ。
URL・メタディスクリプションにおいて、余分な言葉は避けよう。短く、的確な内容とすべきだ。
繰り返しになるが、URLとメタディスクリプションには、あなたがターゲットとするキーワードを含めるようにしよう。
読み込み速度が遅いことは、直帰率が高くなる主要の原因の1つである。
Googleによると、「速度は、すなわち、収益である」とのことだ。つまり、読み込み速度が遅いサイトは、ユーザーが離脱する可能性が高くなってしまうということだ。
この理由により、SEOのランキングは、Webサイトのスピードに関わると言える。
監査ツールを使用すれば、自身のWebサイトのスピードを理解するための価値のあるデータが得られる。
ページスピードの監査ツールを使用することで、どの要素があなたのWebサイトを遅くさせる要因となっているかが理解でき、また、その対策についての理解も得られるだろう。
また、よくあるSEOのミスも発見することができ、順位上昇のためのコンテンツ改善につながることもある。
Webサイトのパフォーマンスを測定することで、何があなたのオーディエンスにとって効果的であり、何がそうでないかを理解することができる。
こうすることで、ユーザーが好むものと好まないものを念頭に置いたうえで、コンテンツを作成することができる。
あなたが注視すべき指標とその改善方法は複数存在する。
下記に、あなたが検討すべき一般的な指標を紹介する。
ページ上でユーザーが過ごす時間を見ることで、ユーザーの閲覧習慣についての価値あるインサイトを得ることができる。例えば、他のWebサイトよりも、ユーザーがページで過ごす時間が短い場合、どのようなコンテンツが好かれているかを知ることができる。
この割合は、Webサイト内の他のページに訪れることなく、そのページを去っていったユーザーがどのくらいいるかを指し示している。直帰率が高いことは、そのページが改善されるべきであることを示す紛れもない指標となる。読み込み速度が遅い場合や、コール・トゥ・アクションがないことが、直帰率が高い要因となる場合もある。
どのソースがあなたのWebサイトにトラフィックを運んでくれたかを知ることは、非常に価値のあることだ。この指標は、どの要素に取り組むことが最も効果を出すかを示してくれる。例えば、Instagramからのトラフィックが最も多い場合、オーディエンスの何らかの特徴や、ブランドの種類が原因であるかもしれない。
我々は、オンページSEOのチェック機能を提供しており、この記事で紹介した多くの要素を測定する手助けとなり、アクション可能なソリューションも提供する。
その他、下記の項目も提供している。
特に、どのキーワードをターゲットとすべきか、また、その順位を改善させる方法について
強調スニペットに採用させる見込みがあるかどうか
上位10個のページに基づいたコンテンツ作成のための提案
そのコンテンツがターゲットとすべきセマンティックに関連したキーワード
バックリンクを獲得したいと思う特定のドメイン
重複コンテンツの存在や、効果的なメタタグの使用などを含めたテクニカルなSEOの課題
訪問客の体験を改善させるための方法
急速にコンテンツの作成と公開が行われている中、検索エンジンは何十億ものWebサイトをランク付けするため、膨大な作業を行っている。
一夜にして劇的に状況を改善することはできないかもしれないが、徐々に改善していくための小さな調整を積み重ねることはできる。
読み込み速度、コンテンツの課題、メタタグ、リンク、クローラビリティなどの主要な要素を見るためにツールを活用することで、SEOを改善させ、Googleの検索結果で上位に表示されるようになるだろう。
SEMrushとの関連が多く含まれた記事ではありましたが、非常に納得感のある内容でした。
各項目を最適化するにはそれぞれ工数がかかりますが、ツールを導入することでこうした工数が削減できることは非常に魅力的ですね。
2020年は多くの事が起こり、ユーザー行動も大きく変化したと思いますが、2021年もユーザーの動向を注視し、それに合わせたWebサイトの運用を行っていきましょう。
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