3,000万ユーザーを集客した結果わかった、SEOに関する30の教訓

公開日:2020/06/18

最終更新日:2024/03/01

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SEO Japanでもたびたび紹介しているNeilpatel.com。多数の有益な記事が記載されており、ニール・パテル氏自身の知名度も抜群です。大量のトラフィックを獲得していることは想像に難くないですが、その成功の秘訣はどこにあるのでしょうか。

今回は、氏が特に重要と考えているだろう30個のアドバイスを共有している記事を紹介します。

単にSEOの施策リストというわけではなく、ブログ運営で必要な姿勢や考え方、繰り返すべきでない失敗など、広範囲に渡り扱っています。

上記のスクリーンショットでお分かりの通り、私はSEOから私のWebサイトへ、3,000万のトラフィックを獲得している。

細かく言えば、その数はもっと増えるのだろうが、誰が正確にカウントすることができようか?

面白いことに、Googleが継続的にアルゴリズムのアップデートを行っているにもかかわらず、私は自身のサイトへのトラフィックをめったに確認しない。

あなたがSEO担当者であれば、私は矛盾しているように思えるかもしれない。なぜ、トラフィックに注目しないのかと。

なぜなら、私は過去数年間で大きな教訓を得たからだ。多くは、自身のミスに原因がある。

今回の記事では、私はそのことをお伝えしようと思う。私の失敗から、あなたが学ぶものがあるはずだ。

目次

1.固執するのはコンバージョンであり、ランキングではない

かつて、私は文字通り毎日、ランキングを確認していた。

さらに、Google Analyticsを日に4~5回訪れ、常にトラフィックを確認していた。

当時、私が気にしていたのはそれだけだった。自然検索からのトラフィックを増やすことだけに注力していたのだ。

しかし、このような状況に陥ってしまった。ランキングとトラフィックは時をかけて上昇していったが、収益はそれに比例してあがることはなかったのだ。

例えば、2017年の第1四半期では、SEOからの流入は39.52%上昇したが、収益の上昇はたったの4.29%だった。

私はそこで、トラフィックが全てではないことを学んだ。トラフィックを収益に変換できなければ、意味がないのだ。

コンバージョンを発生させる適切なキーワードに注力すること、コンバージョンのためにWebサイトを常に最適化し続けること、これらが必要であると学んだのだ。

あなたがまずすべきことは、Crazy Eggをインストールすることだ。そして、ヒートマップを確認し、ユーザーがクリックする箇所を探そう。そこからWebサイトのデザインやコピー文を、もっと売上に寄与するよう、調整していくのだ。

2.SEOからのトラフィックを上昇させる最も簡単な方法は、他国への展開である

このWebサイトがSEOからのトラフィックを多く獲得していることはご存知だろう。しかし、どの国からのトラフィックが最も多いか、ご存知だろうか?

もし、アメリカからだろうと考えているのであれば、それは間違いだ。

ブラジルが私のWebサイトにおいて最も人気のある地域だ。インドがその後に続く。

インターナショナルSEOは、トラフィックの拡大と成長のための最も簡単な方法である。SEOをグローバルに展開する前に読んでおくべき記事を紹介しよう。
※注:全英語

3.キーワードは、とても、とても、とても、とても重要だ

かつて、私はコンテンツを執筆する際、その記事で使用すべきキーワードについて、それほど注意を払っていなかった。

私のチームは、それが間違っていることを証明した。

以前、私はコンテンツを人に対して書くことに注力しており、検索エンジンについてはそれほど気にしていなかった。反対に、私のチームはキーワードを非常に注力していた。

ブラジルからのトラフィックの成長を見てみても、正しいキーワードに注力した結果であると考えている。

コンテンツを書く前にUbersuggestに行き、使用する予定のあるキーワードをいくつか入力すること。これだけでも大きな助けとなる。

Ubersuggestでは上記のようなレポートが手に入る。また、左側にある「キーワード候補」をクリックして欲しい。

そこには、あなたのターゲットとなりうるキーワードのリストが表示されているはずだ。

「関連」、「疑問」、「比較」などのタブもご確認いただきたい。何百というキーワードが得られるだろう。

関連するキーワード、また、理想的にはCPCが高いキーワードを全てピックアップしよう。これらはトラフィックだけでなく、収益も発生させるキーワードなのだ。

私はブログ記事を書く際、常にこの作業を行っている。毎回だ。

4.AMPページはより多くのSEOトラフィックを発生させる

AMPページは非AMPページよりも、モバイルデバイスでの読み込みが速い。

AMPのフレームワークに馴染みがないのであれば、こちらを読んで欲しい。

AMPページについて、多くの人が伝えていない項目は下記である。

  • アメリカ、カナダ、イギリスなど、インターネットのインフラが整っている地域では、トラフィックの大きな上昇は見られない。
  • ブラジルなど、インターネットのインフラが整っていない地域では、AMPページを持つことで、モバイルの検索結果からのトラフィックは10~15%ほど上昇する。
  • AMPページでは、通常のレスポンシブデザインのページほど、訪問客を顧客へとコンバートしない。そのため、AMPページを採用する際は、コンバージョン率が上昇するか、テストを行うべきだ。

5.SEOはペイド広告ほどコンバージョンしない

SEOの取り組みを始めたばかりのころ、どの程度のトラフィックを得られるか、見込みを算出していた。

しかし、上位に表示されたとしても、目標の数字にはいつも届かなかった。

大きな原因はこうだ。自動車保険のようなキーワードを広告で入札した場合、多くの人々を下記のようなランディングページに連れてくることができるだろう。

しかし、自然検索で上位表示されるためには、コンテンツによってそれを叶えなくてはならない。そのため、そうしたページは下記のようになるはずで、コンバージョンは低くなるだろう。

SEOが悪いというわけではない。実際、長い目で見れば、ペイド広告よりも安くなり、ROIも良くなるだろう。

しかし、広告では100人の訪問客と3つの契約を獲得できたとしても、それと同じコンバージョン率を、SEOからのトラフィックで得られることはできない。

おそらく、SEOは広告と比べてコンバージョン率は2~3倍ほど低くなる可能性がある。しかし、SEOは広告より安く施策できるため、収益性は高いはずだ。

6.リマーケティングはSEOからのROIを発生させる、最善の方法の1つである

SEOからの流入が多く獲得できていれば、コンバージョンを増やすために実施する簡単な戦略がある。

Facebook、Google、YouTubeにいるユーザーへのリマーケティングだ。

あなたのサイトに訪れ、コンテンツを読み、あなたとブランドへの信頼を築いてくれるはずだ。

そして、彼らに対し、あなたの製品やサービスを宣伝する広告を提示しリマーケティングすることにより、彼らをランディングページに遷移させ、売上の上昇が見込める。

私は何年もこの方法を採用している。過去のリマーケティング用の広告を記載しよう。

私がリマーケティングを行った地域は、リードの内、46%を占めている。

7.過去のコンテンツのアップデートを怠らない

私は週に1度、新しいブログ記事を投稿している。時間があれば、投稿頻度を増やすよう努めている。しかし、今の所、週に1度としている。

私が日々、どのくらいの数のブログ記事をアップデートしているか、想像できるだろうか? 実質的には、0である(少なくとも、私にとっては)。

しかし、私のチームは毎日3つの過去のコンテンツをアップデートしている。1ヶ月で約90記事だ。

すでに数百ページのコンテンツがあるならば、過去のコンテンツのアップデートを怠らないでほしい。さもなければ、トラフィックが急激に落ちてしまうかもしれない。

Content Decayを使用すれば、どの記事をアップデートすべきかを示してくれる。

こうすることで、SEOからのトラフィックを継続的に伸ばすことに役立つ。停滞期に陥ることや、大規模な下落を防ぐことができるはずだ。

8.タイトルタグの最適化を怠らない

ランキングを上昇させる最も簡単な施策の1つは、タイトルタグの最適化である。

説得力のあるコピー文と多くのクリック数を得られれば、Google検索の順位もすぐに上昇するだろう。

我々は、アメリカ以上に、ブラジルに対し、この最適化作業のために多くの時間を費やしている。

ブラジルでのインプレッション数はアメリカでのインプレッション数と同程度であるが、タイトルタグの改善とテストに注力しているメンバーが多くいるため、ブラジルではSEOのトラフィックは95%も多い。

クリック数を上昇させるためのアドバイスが必要であれば、「500万の検索結果を分析した結果、自然検索のクリック率についてわかった10の事実」を参照して欲しい。

他の方法として、Ubersuggestの「コンテンツ候補」のレポートを使用するという手もある。

このレポートの右側に、FacebookとPinterestの共有数が表示されている。左側には、その記事のタイトルが表示されている。

一般的に、ユーザーはタイトルが気に入れば、それをシェアする傾向が強くなる。そのため、多くのシェアを獲得しているタイトルを確認し、それらからアイデアを得て、自身のWebサイトのクリック数とランキング上昇のためにどう使用できるかを考えてみよう。

9.URLに日付は含めない

かつて、私は下記のようにURL内に日付を含めていた。

Neilpatel.com/2017/12/title-of-post/

こうすることで、そのコンテンツが特定の日付と関連していると、検索エンジンが想定してしまうことになる。その日付が古くなるにつれ、検索エンジンはあなたのコンテンツの関連性は低く、古いコンテンツであると想定してしまうだろう。

タイトルから日付を削除したタイミングで、SEOからのトラフィックは30日間で58%上昇した。

URL内に日付を含めているのであれば、コンテンツに変更を加えたタイミングで、古いコンテンツから新しいコンテンツへの301リダイレクトを設定しよう。さもなければ、ランキングが下落してしまうかもしれない。

10.ポップアップの使用を恐れない

ポップアップを嫌いだろうか? むしろ、嫌いではない人はいるだろうか?

しかし、ポップアップを使うWebサイトは多い。なぜなら、効果的だからだ。

上位表示されているページの多くが、ブログ関連のコンテンツだろう。

そして、ブログ記事はダイレクトのコンバージョンが少ない傾向がある。なぜなら、ユーザーはコンテンツを読むために来ているからだ。

SEOからのコンバージョンを最大化させるために、イグジット(出口)のポップアップの使用を検討しよう。そうすれば、より多くの訪問客を顧客へとコンバートできるはずだ。

私のサイトを離れる際、多くの場面で下記のポップアップを目にしているはずだ。

こちらのクイズにユーザーを遷移させることも、私にとっては、SEOからの訪問客を顧客へとコンバートすることになる。

Hello Barを使用すれば、すぐにこの施策を真似ることができる。B2B、ECサイト、また、リードジェネレーションのサイトにとっても、この施策は効果的だ。

11.ブランドクエリはランキングに影響する

ランキングの上昇のためにはリンクが必要であると、皆が口をそろえて言う。

しかし、ブランドクエリについて言及する人は僅かだ。

Googleの元CEOと元Webスパムチームのトップは、ブランドの重要性を強調している。

私のSEOの成長の大きな理由の1つが、私のブランドの成長である。私の名前を検索し、私のWebサイトを発見する人が多くなるにつれ、より多くのSEOからのトラフィックが発生するという、直接的な相関関係が確認できている。

私のブランドの成長の経過を見てみよう。

私の名前に関連したキーワードでのGoogle検索は、過去16ヶ月で190万を超えている。

12.有料リンクにお金を費やさない

私は16歳の頃からSEOを行っている。非常に長い時間だ・・・。

SEOを始めたばかりで、私がまだ若かった頃、私は有料リンクに手を出していた。そして、「オンラインカジノ」、「オンラインポーカー」、「ウェブホスティング」、「自動車保険」、「クレジットカード」、などのキーワードの上位表示を独占していた。

こうしたWebサイトからアフィリエイト収入を得ていたのである。

しかし、その全てが短命に終わった。

なぜだろうか?

なぜなら、私はリンクを購入していたからだ。そして、ついにGoogleは私の全てのサイトにペナルティを与えた。

もし、私がリンクを全く購入していなければ、こうしたサイトが上位表示されるまでに、より多くの時間がかかってしまっていたはずだ。しかし、今日でも上位表示されており、そこからの収益も得られていたはずだ。

リンクは購入してはいけない。悪習であり、近視眼的な考えだ。

13.ゲスト投稿は、リンクの構築ではなく、ブランド構築のために行う

ブランディングの重要性については、すでに述べた。

そして、ブランド構築のための優れた方法であり、間接的にSEOからのトラフィックを獲得する手段として、ゲスト投稿が挙げられる。

しかし、ゲスト投稿をリンク構築の手段として使用すべきではない。

ゲスト投稿のオファーを出すサイトの殆どは、そのリンクをnofollowにしており(そうすべきだ)、また、Googleはそれがゲスト投稿であると十分に理解しているため、Forbesのようなサイトからでも、ゲスト投稿へのリンクを無視するようになっている。

人間にとっても、アルゴリズムにとっても、それがゲスト投稿であると理解することはたやすい。

しかし、ゲスト投稿をブランド構築の手段として使用するのは、優れた考えだ。注力するのはリンクではなく、コンテンツの品質である。

14.内部リンクを忘れるべからず

私のWebサイトで最も順位の高いページは何か、ご存知だろうか?

内部リンクが設置されているページである。

内部リンクの効果が見られるまでに6ヶ月から1年ほどかかるが、それでもなお、この施策は効果的である。

コンテンツを作成する際、それが意味を成す場合は常に、過去に作成した記事へ発リンクを設置している。

しかし、私は大きな失敗をしていた。過去に作成したコンテンツから、新しく作成したコンテンツへのリンクの設置はしていなかったのだ。

この変化は私にとって非常に大きかった。その影響が出るまでには時間がかかるが、非常に効果的なのだ。

私の記事は「Eメールマーケティング」のような競合性の高いキーワードでも上位表示されているが、この施策がその原動力となっている。

15.Googleが唯一の検索エンジンではない

Googleは最も知名度の高い検索エンジンではあるが、あなたが注力すべきたった1つの検索エンジンというわけではない。

YouTubeが2番目に巨大な検索エンジンであるということをご存知だろうか。

また、Bingからも多くのトラフィックが見込める。

Bingでの上位表示を目指すのであれば、こちらの記事を読んでいただきたい。

もしくは、下記の動画をご視聴いただきたい。

YouTubeについては、【2020年版】YouTubeチャンネルを伸ばすための厳選された17のテクニックが詳しい。ここで説明されている施策はとても効果的だ。私のYouTube SEOのトラフィックを見て欲しい。

28日間で、429,501のビューをYouTube SEOから獲得している。

16.スピードは正義

サーバーが速く、Webサイトが最適化されているほど、より多くのトラフィックを獲得できる。

数年前、知人のオティス氏は、GoodReadsという彼のWebサイトのサーバーを追加した。

その後1ヶ月以内で、SEOからのトラフィックは20%以上アップした。

スピードの評価は、Googleのアルゴリズムに組み込まれている。デスクトップとモバイルの両方で最適化しよう。

自身のWebサイトのスピードを計測する簡単な方法は、SEOアナライザーにURLを入力することだ。

モバイルとデスクトップの両方のロードタイムに分割され、改善箇所も記載されたレポートが手に入る。

17.質は量を凌駕する

かつて、SEOは質よりも量が重要だった。

現在は、このような状況ではない。何百万のブログの中から、Googleは公平に選ぶようになっている。

About.comの例を見てみよう。彼らは最終的にDotdashと名前を変え、その戦略も変更した。

彼らはAbout.comで掲載されていたコンテンツを、6つのバーティカルなサイトに移動させ、900,000の低品質な記事を削除した。

この施策によりトラフィックが回復し、収益は140%も増加した。
※参考:「SEOは死んだのか?」、データから考えるSEOの滅亡論

高品質なコンテンツの作成に注力しよう。これが、記事数を抑え、素晴らしい内容を作成しようと、私が努めている理由である。

18.コンテンツマーケティング以上にツールは効果的

かつて、私はコンテンツマーケティングに全ての労力を注いでいた。多くのリンクとトラフィックをもたらしてくれるからである。

しかし、時間がたつにつれ、無料ツールが最も多くの自然リンクを獲得することに気がついたのである。

Ubersuggestを例に挙げよう。作成に数年を費やしたが、獲得したリンク数を見て欲しい。

30,603本のバックリンクだ。非常に大きな数字と言えよう。

私のようにツールを作成するリソースが無いのであれば、Code Canyonから$10~$20でホワイトレーベルのツールが購入できる。文字通り、あらゆる業界のツールが揃っている。

19.SEOに依存しすぎない

私がSEOに着手し始めた頃、私が考えうる物事はSEOのみであった。

私にとっては、それが最善のマーケティング・チャネルだったのだ。大企業とも競争できる可能性があったためである。

今日でも、私は他のあらゆるマーケティング・チャネルよりも、SEOが好きである。

しかし、他のマーケティング・チャネルをないがしろにしているわけではない。

数年前であれば、1つのマーケティング・チャネルにより、ビジネスを行うことは可能であった。

YelpはSEOで、Dropboxはソーシャルメディアで、FacebookはEメールの招待で。

こうした日々はかつての存在となっている。たった1つのチャネルからトラフィックを構築することはもはや不可能だ。

SEOは行うべきだが、同時に、ペイド広告、ソーシャルメディアマーケティング、Eメールマーケティング、プッシュ通知など、他のチャネルも活用すべきだろう。

トラフィックのソースを分散させ、SEOに依存することはやめよう。

20.人々はデータにリンクすることを好む

独自のデータ構築のためにお金と時間を費やすことは、リンク構築のおける簡易な方法である。

私が作成した、コンテンツマーケティングのトレンドと、ソーシャルメディアのトレンドの記事を見て欲しい。

これらの記事には、多くのデータ、統計、チャートなどを記載している。

結果はどうだったか? 多くの被リンクを獲得できた。

コンテンツマーケティングのトレンドの記事は447本以上のリンクを獲得している。

独自のデータを収集する時間がないのであれば、手助けしてくれる人をUpworkで探すことができる。

21.インフォグラフィックの存在を忘れてはならない

今日でも効果を発揮するSEO戦略の中で、私が好きなものとして、インフォグラフィックが挙げられる。

NeilPatel.comのブログ記事に多くインフォグラフィックを掲載している。

インフォグラフィックはこのブログから始めたわけではない。過去のブログである、Quick SproutKISSmetricsでも掲載していた。

KISSmetricsに掲載したインフォグラフィックが上位表示されていた際の、興味深い統計がある。

2010年から2912年の間で、47のインフォグラフィックが2,512,596の訪問と、3,741のユニークなドメインからの41,142本の被リンクを獲得している。また、41,359のツイートと20,859のいいねも獲得している。

デザイナーを雇う余裕が無いのであれば、InfogramCanvaを利用すれば、独自の作成も可能だろう。

22.Googleは重複コンテンツにペナルティを与えない

多くの重複したコンテンツをWebサイトに掲載したくはないだろう。ユーザー体験としてベストではないからだ。

しかし、「重複したコンテンツを理由にGoogleがペナルティを与えることはない」ということは覚えておくべきだ。

ただし、Googleは重複したコンテンツを上位に表示させない。

そのため、時間を費やして作成した、素晴らしく、ユニークなコンテンツは、自身のWebサイトで最初に公開すべきだろう。

数時間後、もしくは、安全策を取る場合は数日後、FacebookやLinkedInなど、あなたのコンテンツを受け入れてくれるあらゆる場所で公開すればいい。

文字通り、作成した全ての言葉を、ソーシャルメディアに投稿するのだ。こうすることで、認知とブランディングに貢献してくれるだろう。

また、自身のWebサイトで公開したコンテンツがすでにGoogleにインデックスされている状態にしよう。

そうすれば、GoogleはそのコンテンツがあなたのWebサイトで最初に公開されたものであると理解できる。

それでも、LinkedInで公開したコンテンツが上位に表示されることを懸念するかもしれない。それでも、ブランディングとしては優れているのだ。

言い換えれば、重複コンテンツという状況を作るとしても、コンテンツの再利用について、心配することはない。

例えば、まさにこの記事を見て欲しい。私は、このコンテンツを4つのシリーズにわけたポッドキャストで再利用している。

23.車輪の再発明はしない

私は週に数時間、キーワード調査のために時間を割いている。新しいキーワードで順位がついているか、把握するためだ。

そして、私は新しいコンテンツのトピックや使用すべきキーワードを発見するための簡単でより良い方法を思いついた。

Ubersuggestに行き、競合サイトのドメイン名を入力し、検索しよう。

左側のナビゲーションで、「トップページ」をクリックしよう。

競合サイトの中で人気のあるページの全てが記載されたレポートが表示される。このリストから、あなたのWebサイトで作成すべき種類のページのアイデアを得られる。

また、「流入見込み」の下の「全て見る」をクリックしよう。すると、そのページへのトラフィックを発生させている全てのキーワードが表示される。

今後作成すべきトピックと、そのトピックに対するキーワードが得られるのだ。

24.一般的なドメイン名は使用しない

No.11で、ブランドクエリがランキング上昇の手助けになるという解説をした。

これを学んだ後、私はドメイン名がキーワードとなる完全一致のドメインの購入を決断した。

その結果、大きな努力もなく、ブランドクエリを大量に獲得することができた。

しかし、問題もあった。たとえ上位に表示されたとしても、多くの場合、クリック率が非常に低かった。

クリック率が低いという状況は、Googleに対し、「あなたのブランドが強力ではなく、人々が好んでいない」ということを伝えることになる。その結果、ランキングに悪影響を与えるだろう。

そのため、Hotels.comのようなブランディングに費やすお金がない限り、完全一致のドメインに注力するのではなく、人々の記憶に残るようなブランド戦略に注力しよう。

https://youtu.be/B8hGqJzMKoA

ユニークで、書きやすく、覚えやすいものを考えてみよう。

25.ブラックハットSEOから学ぶものもあるが、ダークサイドに足を踏み入れてはならない

ブラックハットSEOも興味深いデータと実験を提供してくれる。

多くの場合、長くは続かない施策だ。しかし、興味深い施策ではある。

ブラックハットSEOの施策を行うことは推奨しないが、彼らの動向を追うことは、強く推奨する。

彼らの動向を追う最も簡単な方法は、Blackhat Worldを閲覧することだ。

ここでは、多くの人々が自身の見解を共有している。大規模なGoogleのアップデートがあるタイミングは特に。

繰り返すが、彼らの手法を実践することを、私はおすすめしない。

しかし、彼らの動向を追うことで、順位上昇に寄与する「ホワイトハット」のテクニックを発見する手助けとなるかもしれない。

彼らが行う全てが、悪い行為というわけではない。彼らの多くが、効果的な施策を行ってもいるのだ。

26.短いURLは長いURLよりも上位に表示される

かつて、私は記事のタイトルをURLに使用していた。

例えば、下記のようなURLを使用していたのだ。

Neilpatel.com/blog/30-lessons-after-30-million-seo-visitors/

その後、私はURLを短くすることにした。

Googleは短いURLの方を好む。私自身、それを実感している。短いURLを使用しているのも、そのためだ。
※参考:1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

1位に表示されているURLの文字数の平均は、10位に表示されているURLの文字数の平均よりも、9.2文字短い。短いURLの使用を心がけよう。

27.リストのパワー

Googleの検索結果の上位に表示されたいのであれば、あなたのコンテンツがより多くの人に読まれる必要がある。

ソーシャル経由であれ、プッシュ通知であれ、Eメールのお知らせであれ、より多くの人々があなたのコンテンツを読めば、より多くのエンゲージメントが発生し、より多くのリンクが集まる。

かつて、私はコンテンツを作成するたびに、手作業でこれを行っていた。また、そのコンテンツへのリンクを設置するよう、皆に依頼していた。

効果はあった。しかし、時間はかかるし、作業も大変だ。

今日では、私はより良い方法を採用している。コンテンツを新しく作成するたびに、多くのEメールを送付しているのだ。

今では、20,000から50,000のクリックを、Eメールから獲得している。

もちろん、あなたもすぐにその数のクリックを獲得できるわけではないだろう。この数に至るまで、私もEメールのリストの作成に数年かかっている。

しかし、Eメールアドレスの収集は、今日から開始することができる。Hello Barを使用すれば、それも容易いだろう。

そして、リストが増えるにつれ、あなたの記事へのクリックとリンクの数も増え、結果的に、ランキングの上昇へとつながるはずだ。

28.足元をすくわれるな

これは、私が学んできた中でも、最も厳しい教訓だ。

ブログを書き続け、自身のSEOを行うことは、本当に骨が折れる。時には、休憩も必要だろう。

私の昔のブログであるQuick Sproutでは、私は月に12個のブログ記事を公開していた。それを、3年間続けたのだ。

ある日、私は1ヶ月間、ブログの更新をストップすることにした。30日間の休憩だ。

トラフィックはどう変化しただろうか? 32%も減少したのだ。

その後、私はブログを再開した。トラフィックはどう変化しただろうか?

以前の水準にすぐに戻すことはできなかった。

かつて獲得していたトラフィック数を再び獲得するまでに、3ヶ月間かかった。

物事がうまくいっている間は、その速度を緩めるべきではない。疲れていたとしても、公開し続けよう。あなたが止まってしまった瞬間、下落が始まってしまう。

そして、以前いた場所に戻ってくるまでに、多くの労力が必要となってしまう。

29.最高のSEOのアドバイスはカンファレンスで得られる

ここ数年で私が学んだSEOの最高のアドバイスは、カンファレンスで得ることができた。

ただし、各セッションに座り、聴講するだけで良いというわけではない。もちろん、それでも多くの学びを得られるが。

最高のSEOのアドバイスは、ネットワーキングで得られるのだ。カンファレンスに赴けば、数千ではないにしろ、数百人のSEO担当者と交流できる。セッション後にバーに行き、参加者と交流すれば、様々な話しが聞けるだろう。

そうしたアドバイスの中には、驚くべきものもあるはずだ。これが、私が今までSEOの戦術を学んできた方法であり、それは今日においても有効である。

30.学ぶ姿勢を止めない

明らかだと思われるかもしれないが、人々はうまくいっている間、自己満足をしてしまう。

Googleは平均して毎年3,234回のアップデートを行っており、時が経つにつれ、その数は増えている。

少し考えてみて欲しい。1日で約9回もアルゴリズムは更新されているのだ。

その変化はとても速いため、あなたの知識が最新の状態でなければ、生き残ることは難しいだろう。

もちろん、理想としては、ユーザーや訪問者にとって長期的な目線で最善となる施策を行うことだ。GoogleはそうしたWebサイトを上位表示するだろう。

しかし、だからといって、この業界で起こっていることを無視していいわけではない。

SEOについてのあらゆるブログを読む、(前述の通り)カンファレンスに参加する、テストサイトで実験を行う。自身をより良くしていくべきである。

常に改善し、常に学ぶ姿勢が、私を大きく支えてきた。何年もの間、私が順位を上昇させ続けることができた理由の1つである。

まとめ

ランキングが上昇するにつれ、SEOに費やす時間が増えるにつれ、学ぶことは増えていくだろう。

しかし、願わくば、あなたに無駄な時間を費やしてほしくないし、私が犯したミスを繰り返さないで欲しい。これらの学びを、苦しい方法で得る必要はないだろう。

これが、今回の記事を作成しようと決意した理由である。あなたの時間を節約し、目標とするトラフィック数にいち早く到達できるよう、願っている。

この記事で紹介したどのレッスンがお気に召しただろうか?

この記事は、NEILPATELに掲載された「30 Lessons After 30 Million SEO Visitors」を翻訳した内容です。

今回の記事を読み、思うところは、やはり「SEOは複数の小さな施策の積み重ねだ」といったところです。多くの有益なアドバイスが共有されていましたが、この中の数個を行えばすぐにランキングが上昇するわけではないでしょう。

ついついサボってしまいがちな施策や気遣いが、結果として大きな違いを生むのだろうと感じました。SEO Japanもニール・パテル氏の姿勢を見習い、長期的に愛されるブログを目指していきたいと思います。

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編集者情報

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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