プロのフォトグラファー、アーティスト、あるいはイラストレーターなら、間違いなく自慢の作品を展示するオンラインのポートフォリオを持っているはずだ。しかし、キャリアを始めて間もなく、ドメイン名やウェブサイトを自分で運営する気はない人はどうすればいいのだろうか?
オンラインポートフォリオを容易に作る手段はたくさんある – 500pxやフリッカー等の無料の写真サービス、 もしくはワードプレスやタンブラ等の無料のブログサービスを使う手もある。そして、グーグルの最新の製品もまた、駆け出しのフォトグラファーやアーティストがオンラインのポートフォリオを作る上で必要な材料をすべて提供している – 基本的に写真をアップロードするだけでいい。
アバウトページには、好きなイメージを5枚展示するスペースがある。
プロフィールに表示されているように、アバウトページにアクセスし、Edit Profile(プロフィールを編集)ボタンを押す。
するとプロフィールの上部に好きなイメージを5枚加えることが出来る。
イメージを加え始めると、プロフィールにすぐに表示されていく。同時にスクラップブックと呼ばれるアルバムにも加えられていく。残念ながら、このアルバムの見栄えを編集することは出来ない。理想を言えば、少なくともアルバムの名前をショーケース等の名称に変更させてもらえると嬉しい。
プロフィールに表示されるイメージを更新したい場合は、プロフィールの編集時にバーから削除する必要がある。
混乱やイメージの重複を避けるため、アバウトページに表示したいイメージを選び、コンピュータからアップロードすることを勧める。また、既存のアルバムからも写真を加えることが可能だが、既にスクラップブックにアップロードしたイメージを選択することがないように注意しよう。結局全く同じ写真をアルバムに掲載することになるためだ。
さらに、フェイスブックで実践したように、写真をモザイク風の5枚のイメージに分け、整列すると全体のイメージが表示されるように工夫し、クリエイティブにスクラップブックのイメージをプロフィールに掲載することも出来る。
次に連絡先の情報、輝かしい記録、そして、クライアント候補が関心を寄せそうなその他のオンラインのプロフィールを加える。プロフィールを出来るだけシンプルにまとめ、自分の作品に焦点を絞りたいなら、動画、バズ、そして、+1のタブを削除することも出来る。プロフィールを編集する際は、それぞれのタブにアクセスし、「Show this tab on my profile」(このタブをプロフィールに表示する)のチェックを外す必要がある。
グーグル+のポスト(投稿)は非常に柔軟性があり、自分の思い通りの存在になってくれる。多くのフォトグラファーやアーティストはポートフォリオにブログを加えており、+のポストも全く同じ要領で利用することが出来る。ポストでは、写真に関する意見やアドバイス、自分が読んで興味深いと思った記事へのリンク、移動中に撮影した写真、または称賛する写真等を共有することが可能だ。
ここが最も重要なパートだ。プロフィール内のフォトのタブにアクセスし、「Upload New Photos」(新しい写真をアップロードする)ボタンをクリックして、グーグル+からイメージをアップロードしよう。
ここでは写真をドラッグ & ドロップし、アルバムの名前を選び、プロフィールにアップロードする。また、この方法で既存のアルバムにさらにイメージを追加することが出来る。
ピカサではなくグーグル+を使って写真をアップロードするべき理由
グーグル+のユーザーには、モバイルアプリのインスタントアップロード機能を利用している場合、複数の特権が与えられる。グーグル+のユーザーは無制限で写真をアップロードすることが出来る。しかし、2,048 x 2,048ピクセルを超える写真は自動的にサイズの調節が行われる。また、動画のアップロードにおいても動画が15分を超えない場合は無制限に行える。
当然だが、インスタントアップロード機能を有効にする前に幾つか考えておきたいことがある。撮影した写真や動画が全てグーグル+にアップロードされるため、データの負担になってしまう可能性がある。それでもこの機能を使いたいなら、アップロードする素材をすべて自動的に非公開に設定して、仲間に公開する写真を自分で選ぶようにしておきたい。
アンドロイドの電話機を持っていなくても、ウェブにイメージをアップロードする際に、無制限の保存の特権を同じルールで利用することが出来る。
インスタントアップロードおよびグーグル+のアップロード以外では、ピカサは最大で1GBまでは無料でアップロードすることが出来る。そのため、ポートフォリオが大きい場合、または出来るだけ多くの作品を展示したいなら、グーグル+経由のアップロードを推奨する。
グーグル+はアルバムに美しいレイアウトを採用している。アルバムを開くと、写真が非対称の格子状(グリッド)で表示される。グリッドの上を通ると、若干その写真が拡大される。
また、グーグル+は洗練されたスライドショー機能を用意しており、写真をスクロールし、投稿されたコメントを確認することが出来る。
グーグル+はポートフォリオを作成するために作られたわけではないため、明らかに欠けている機能がある。まず、ビジターのスタッツを追跡する手段が用意されていない – 少なくとも現段階では。グーグルがその他の製品をグーグル+のサービスに織り込む可能性はあり、いつかグーグルアナリティクスがプロフィールで利用することが出来る日がやって来るかもしれない。
恐らく、フォトグラファーとして、誰よりも目立ちたいと望んでいるのではないだろうか?グーグル+がこの願いを必ずしも叶えてくれるとは限らない。なぜなら、そのポートフォリオは他のユーザーのポートフォリオと全く同じだからだ。グーグルが今後テーマを展開するのか、そして、ユーザーが自分でテーマをデザインすることが出来るのかに関しては、しばらくは様子を見る必要がありそうだ。
グーグル+は容易に自分の思い通りに変えることが出来る。このサービスを使ってポートフォリオを作成するアドバンテージが幾つかある。簡単であり、無料であり、そして、何よりも嬉しいのは完璧にグーグルの検索エンジンにつながっているため、ページを容易に見つけてもらえる点である。
さらにグーグル+のコミュニティには既にオーディエンスが控えている点も嬉しい。そして、何もしなくてもポートフォリオがモバイルデバイス用に最適化されるメリットもある。このサービスは単体でも、あるいは既存のポートフォリオと併用する場合においても、利用する価値はあるはずである。
グーグル+をまだ利用していないものの、利用している人を知っているなら、この方法を試して、このネットワークに加わろう。断続的にうまくいくため、すんなりと招待をしてもらえるとは限らない。
グーグル+を単なるソーシャルネットワーク以上のサービスとして利用する策が思い浮かんだなら、コメント欄で教えてもらいたい。
アップデート: グーグルアナリティクスを使ってピカサでビジターのスタッツを追跡することが出来るようだ。この機能は当初から用意されており、この手順を踏めば設定することが出来る。当然だが、グーグル+でのトラフィックもこのスタッツに反映されるだろう。
ソース: イメージ
アフリカ南部のレソトで生まれ育ったナンシー・メシエはエジプト人のライター兼フォトグラファーであり、エジプトのカイロを拠点に活動している。ツイッター、フリッカー、Diptychal.comでフォローするか、nancy@thenextweb.comで連絡を取ることが出来る。
この記事は、The Next Webに掲載された「How to turn Google+ into an online photography portfolio」を翻訳した内容です。
キャプチャーが英語版で恐縮ですが、内容は同じなので多分大丈夫かと。しかしベータリリース直後から使いこんでいる人が出てくるものですね。Googleがどこまで意図した用途なのかは分かりませんが、この記事は海外でもかなり人気のようですし、もしかするとポートフォリオとしての機能も拡充されていくかもしれません?SEO Japanではこの種のライフハック系の記事は余り配信してこなかったのですがThe Next Webは旬なサービスの活用方法を色々紹介しているようなので、今後も面白そうな記事があれば紹介していきたいと思います! — SEO Japan
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