Googleの検索結果において、FAQや動画などのリッチリザルトが馴染んでしばらく経ちますが、それらが生むクリックはどれほどなのでしょうか。
今回はMileStone社がリッチリザルトについて調査したレポートをもとに、Search Engine Journalが内容を簡易にまとめたものとなります。
シンプルな記事ではありますが、検索結果の特徴を捉える良い機会となるはずです。
Googleの検索結果のクリック率を調査した結果、どのタイプのリッチリザルトが平均的に多くのクリックを発生させるかがわかった。
Googleの検索結果におけるすべてのリッチリザルトは、少なくともクリック率に関して言うと同じ結果を生むではないようだ。新しい調査がそれを示している。
Milestoneの調査部門であるMilestoneResearchは、450万を超えるクエリを分析した結果、リッチリザルトのクリック率は平均を上回る58%、それ以外の結果のクリック率は41%であることを示した。
ユーザーが通常の検索結果と比較してリッチな検索結果をクリックする可能性が高いことは驚くべきことではないだろう。
この研究で興味を持つべきは、リッチリザルトの種類によってクリック率がどの程度異なるかということだ。
リッチリザルトの種類によっては、クリック率が87%に跳ね上がる可能性がある。
この調査では、ブランド化された結果とブランド化されていない結果を比較し、クリック数が増えるケースを調査している。
この調査から読み取れることとして、マーケティング担当者がオーガニック検索結果からより多くのクリックを獲得するのに役立ついくつかのポイントを次に示す。
1ページ目の通常のリッチリザルトにおける平均クリック率は49.5%である。
つまり、総検索の約半分がオーガニック検索結果のクリックにつながるということだ。
残りの50.5%は、クリックなしの検索(ゼロクリック検索)・有料広告のクリック・音声検索で構成されている。
前述のように、リッチリザルトのクリック率は平均を58%上回り、リッチでない結果は平均を下回る41%となる。
ブランドクエリにおけるリッチリザルトは、クリック率が60%と、わずかに良くなる傾向が見られる。
今回の調査では、AMPとFAQの2種類のリザルトについて、個別に分析されている。
AMPは、調査に含まれる最高のクリック率と最低のクリック率の両方を同時に持っている。
リッチでないAMPのリザルトは、100回の検索あたり最大のクリック数を持ち、クリック率は92%である。
一方、AMP記事のクリック率はわずか15%と最も低くなっている。
AMPの記事は、AMPのリザルトよりも豊富な情報を持っている。したがって、トップストーリーのカルーセルと比較して、標準的な結果でAMP記事のインデックスを作成する方がはるかに有益といえる。
ブランドキーワードと非ブランドキーワードを含むFAQのリッチリザルトの平均CTRは、87%である。
Milestone Researchによると、これは調査されたリッチリザルトの中で最も高い。
ブランド化されたキーワードを方程式から外すと、FAQのクリック率は91%に上昇する。
調査によると、ビデオのサムネイルは検索結果の4分の1以上に表示されている。
ブランドキーワードと非ブランドキーワードを含む動画のリッチリザルトにおけるクリック率は62%であり、最もパフォーマンスの高いリッチリザルトの1つとなっている。
FAQのリッチリザルトとは対照的に、クエリにブランドキーワードがある場合、動画はGoogle検索でより多くのクリックを獲得する。
ブランドキーワードを使用した動画のリッチリザルトのクリック率は65%であるが、ブランドキーワードを使用しない結果のクリック率は50%である。
Milestone Researchは、Googleのサムネイルカルーセルの動画はおおむねYouTubeから提供されており、動画をアップロードする際に最も推奨されるプラットフォームであると述べている。
構造化データを実装し、その過程でリッチリザルトの表示を得る効果的な戦略は、自然検索結果におけるパフォーマンスを2倍にする可能性がある。
FAQ構造化データの実装方法、および一般的な構造化データの詳細については、以下の記事を参照してほしい(全英語)。
リッチリザルトのクリック率が高いことを改めて認識できる記事でした。
リッチリザルトは構造化マークアップを用いて実装しますが、その効果が不透明なことから実装に踏み切れていない方も多いのではないでしょうか。
まずはFAQのリッチリザルトから試して、結果が良ければ展開していくという方法が良さそうですね。
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