昨日発表されたiPhone5、その内容を徹底解剖した記事をThe Next Webから。LTE採用や画面の大型化以外に余り大きな革新はないと報道もされているiPhone5ですが、さてその内容はいかに？ — SEO Japan
9月12日、サンフランシスコで行われた特別イベントで、アップルはスクリーンが4インチに伸びたiPhone 5の告知を行った。この新しいデバイスは、世界中の多くの国々で使える単一のチップを持ち、LTE接続にも対応する。
iPhone 5について、「まるで宝石のようだ。これは私達が今まで作ってきた製品の中で断トツに美しい。」とアップルのフィル・シラー氏は絶賛していた。
「私はiPhoneを変えることに本気である。新しいスマートフォンを作るだけでなく、遥かに優れたスマートフォンを作りたかった。」とイベントで上映されたプロモーションビデオでジョニー・アイヴ氏は持論を展開していた。「iPhone 5がその結果だ。私達は初めてディスプレイを大きくした。コンテンツをより多く見られるようになるものの、手で問題なく扱えるサイズである…ここまでのフィット感、そして、仕上がりを持つ製品はこれが初めてだ。」
iPhone 5には白と黒の2色が用意されている。黒バージョンのデバイスは背面が黒でアルマイト加工され、白バージョンでは、背面に未加工のアルミニウムが用いられ、気品溢れる仕上がりになっている。
iPhone 5の予約は9月14日に始まり、出荷は9ヶ国で9月21日、そして、22ヶ国で28日に始まる。
シラー氏は、「これは今までのiPhoneの中で最も薄く、そして、軽い」と述べている。iPhone 5の厚さは7.6mmであり、4Sよりも18%薄く、また、重さは112グラムで20%軽い。iPhone 5は、326 PPIのレティーナディスプレイを搭載している。新しいスクリーンは4インチであり、サイスは1136 x 640ピクセル、縦横比は16 x 9である。
スクリーンは縦に176ピクセル分長くなったため、アイコンは1列に4つではなく、5つ配置される。大きくなったスクリーンを強調するデモでは、CNNやオープンテーブル等の幾つかのアプリが表示されていた。スクリーン自体が30%薄く、その結果、電話機全体も薄くなった。
以下にiPhone 5とiPhone 4Sの厚さを比較するイメージを掲載する:
組み立ての工程で、iPhone 5のアルミニム製の筺体に対して、2台の高性能の29MPカメラによる撮影が行われる。その後、機械が725種類のインレイと照合して、正確なマッチングを特定する。
アップルのiLifeスイートの全てのアプリは、新しいスクリーンに合わせてアップデートされており、開発者達は変更を加えることなく、アプリを送ることが出来る。また、アプリは、開発者がアップデートして互換性の問題をクリアするまでは、スクリーンの中央に置かれ、横にレターボックスが付けられる。
スクリーンは以前のiPhoneよりも彩度が40%増し、sRGBの色空間規格に対応している。シラー氏は「業界で最も精密なデバイスだ。」とiPhone 5を評価していた。タッチセンサーは、「インセル」テクノロジーを用いて、完璧にディスプレイ内に搭載されており、デバイスを薄くする要因になった。
iPhone 5の無線通信装置はLTEを利用することが可能であり、HSPA+およびDC-HSDPA、そして、5Ghz WiFiにも対応する。カナダでは、6社の通信会社の回線が利用可能であり、アジアでは、KDDI、KT、SK テレコム等が、英国ではT-モバイル ジャーマニーとエブリシング・エブルウェアが、そして、言うまでもなくAT&T、ベライゾン、そして、スプリントが米国では利用可能である。
iPhone 5に搭載された最新のA6プロセッサは、CPUの処理速度が2倍速く、また、2倍の早さでグラフィックを処理する能力を秘めている。
シラー氏によると、iPhone 5のバッテリー寿命は機能強化の影響を受けないようだ。3Gの通話時間、3Gの閲覧またはLTEによる閲覧は8時間、そして、待ち受け時間は最長で225時間である。一方、iPhone 4Sは、通話時間は8時間、3Gは6時間、WiFiは9時間、そして、待機可能時間は200時間であった。
iPhone 5のカメラは、裏面照射型の8メガピクセルのセンサー、5エレメントの絞り値f2.4、そして、ハイブリッドIRフィルターが施されたレンズを内蔵している。
レンズカバーは、「サファイアクリスタル」であり、シラー氏曰く、画像の取り込みの品質および保護にプラスの効果をもたらすようだ。新しい画像加工チップは、空間ノイズ削減機能、そして、ノイズをアルゴリズムに応じて削減するスマートフィルターを装備している。画像の取り組みは、以前のカメラよりも40%高速化する。
また、このカメラはビルトインでパノラマモードを用意しており、継ぎ目のない28ピクセルの静止画を撮影することが出来る。ユーザーは、パノラマモードをタップして、カメラを向けるだけでよい。
動画機能もまた改善されており、安定性が増し、10人まで顔検出を行うことが出来るようになり、そして、撮影中に静止画像を撮ることも出来る。
前面のiSightカメラはHD 720p 品質にアップデートされており、フェイスタイムを3Gで実施することが出来る（通信会社が対応していることが条件）。
iPhone 5のオーディオ機能も改善されている。3つのマイクは雑音消去およびワイドバンドオーディオに対応している。
iPhone 5は、新たなビーム形成、そして、高品質のサウンドに対する指向性のマイクシステムの導入等、オーディオ機能を強化しており、また、セルラーワイドバンドにも対応している。その結果、明瞭性が高まり、自然に聞こえるようになる。ワイドバンドオーディオは、iPhone 5が発売される時点で、世界中で20社の通信回線が対応する。
iPhone 5を購入すると、EarPodが付いてくる。EarPodはフィット感および耐久性を増すためにデザインが調整されており、また、通常は高性能のイヤフォンの専売特許とされる高品質の音響も兼ね備えている。
さらに、アップルはドックコネクタを初めてアップグレードしている。新しいシステムはライトニングと呼ばれている。ライトニングコネクタは、過去のコネクタよりも80%小さく、アップルは既にアクセサリの作成において、Bose、JBL、B & W、Bang&Olufsenと提携を結んでおり、今後もパートナーは増える見込みである。このコネクタは、完全にデジタル可しているだけでなく、8-シグナルのデザインを採用し、また、適応可能なインターフェースを搭載している。さらに、耐久性は改善され、リバーシブル仕様である。そのため、好きな方向に差し込むことが出来る。
また、過去のケーブルから新しいライトニングコネクタに変えるアダプタも用意されている。「アップルは、電話機内のスペースを慎重に管理する必要があった。そのため、新たなコネクタを作成した。」とハードウェア部門のSVPを務めるボブ・マンスフィールド氏は語っていた。
iPhone 5の価格は前回のiPhoneと同じであり、9ヶ国ではすぐに予約が始まり、28日はさらに多くの国々で販売される。
2年間の通信会社との契約ベースで、16GBは$199、32GBは$299、そして、64GBは$399で販売される。
9月21日にiPhone 5が発売される国は、米国、カナダ、フランス、英国、ドイツ、オーストラリア、日本、香港、そして、シンガポールである。その後、28日にオーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ハンガリー、アイルランド、イタリア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルグ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、そして、スイスの22ヶ国で発売される。
iPhone 4は無料になり、iPhone 4Sは$99に値下がりする。iPhone 3GSの販売は中止される。また、すべてのデバイスはiOS 6のアップデートの対象となる。
本日のイベントのライブブログは、GDGT、ザ・ヴァージ、エンガジェット、そして、マックワールドで提供されている。イメージは、クリエイティブコモンズのライセンスの下、ワイアードのイメージを利用した。
「それぞれの製品に注目すると、製品自体が業界をリードする素晴らしいイノベーションそのものだと言える。しかし、競合するメーカーからアップルを際立たせ、そして、リードしているのは、こういった製品が見事に連動する仕組みである。」とイベントで発表された新しいデバイスを振り返ってティム・クックCEOは述べた。
「これが出来るのはアップルだけである。アップルは今まで以上に強くなった。それは従業員のおかげだ。人生で最も重要な仕事に彼らは全力を尽くしてくれている。」
本日告知された最新のiPhoneは、いつも通り、テクノロジーメディアやテクノロジーの愛好家達が新しいモデルや機能についてあれこれと憶測する時期を経て行われた。背面のプレート、フロントガラスを含む部品、そして、多くの内部の部品に関するリークによって、今回のイベントに至る数週間で割と正確な全体像を大勢の人達が描き出すことに成功していた。iPhone 4のプロトタイプが完全にリークされて以来、ここまで詳細な合成のイメージが早い段階で出回ることはなかった。
大まかな見た目と機能の一部は、レネ・リッチー氏がiMoreに投稿したエントリで最近確認されていた。ちなみにリッチー氏のソースは、このイベントの日付を9月12日だといち早く見極めていた。皆さんもご存知のように、彼らの推測は正しかったことが判明している。
スクリーンが大きくなる点については、数ヶ月間に渡って激論が展開されていた。匿名の電話がザ・ヴァージのポッドキャストに寄せられ、アップルがスクリーンを実装する機材の内容が明かされた。この件は、その後、フォーラムで再現されている。
iPhoneは毎年アップルが告知する製品の中で最も重要な製品となった。iPhoneは毎年の同社の収益の60%以上を稼ぎ出しており、Macの事業を大幅に上回る成績を残している。さらに、最近、iPhoneの収益が、マイクロソフト全体の収益を上回っていることが判明していた。
iPhoneは初代が発売されて以来、毎年飛躍的に業績を伸ばしてきた。コムスコアの表の曲線には、iPhoneがアップルの成功にとって欠かせない要素になってきた経緯が現れている。
また、新しいiPhoneでは、バッテリーの寿命に関する複数のリーク、匿名のソース、そして、LTEに対応可能なクアルコムのコミュニケーションチップを含むPCB基盤に関するリークが最近あり、LTEを採用すると見られていた。
今後も、iPhoneに関するエントリを投稿していく。
写真: Dennis Goedegebuure 元々はDPictures.comのApple White Logo, color backgroundに投稿されていた。クリエティブコモンズのライセンス: 表示-継承 2.0 一般（CC BY-SA 2.0）の下、利用している。
この記事は、The Next Webに掲載された「Apple introduces iPhone 5, 4″ screen, 7.6mm thick, 112 grams, 4G LTE capable, A6 processor, Lightning dock connector」を翻訳した内容です。
私もiPhone4Sを買った1年にも満たないので今回はパスという感じですが、さて皆さんはいかがだったでしょうか。個人的にはiPhone4Sの値下げの方が逆に気になったりしてしまいました。この価格なら、iPhoneが高いからAndroidを買っている層にもアピールできるような？
ちなみに昨日のAppleの発表会、iPhone5以外にも多数の新製品の発表があったようなので、興味ある方はこちらからどうぞ。
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2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO（コンバージョン最適化）を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。
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