Google画像検索を活用し、ECサイトのトラフィックと売上を増加させる方法

公開日:2019/08/26

最終更新日:2024/03/01

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Googleの検索エンジンでは、テキストだけでなく、画像や動画といったビジュアルコンテンツを検索することもできます。

しかし、いわゆる一般のSEOに比べ、Google画像検索結果における最適化の手法が注目される機会は少ないのではないでしょうか。

そこで、今回はECサイトなど、画像が重要となるサイトに役立つ「画像検索における最適化」について、Search Engine Journalの記事からご紹介します。

eMarketerの調査によると、アメリカのインターネットユーザーの75%が、商品の購入前に商品画像を検索するとのことだ。商品画像をまったく検索しないユーザーは、わずか3%。

オンラインショッピングにおいて、商品画像は潜在的な顧客に良い印象を与える。

多くの専門家によると、「商品に関する複数の高品質なイメージは、顧客の意思決定における不確実性を減らし、コンバージョン率と返品率を改善する効果がある」という。

JumpshotとMozの調査によれば、Google画像検索のシェアは検索市場全体の26%。

最適化された商品の画像は、ECサイトにおける新規顧客の獲得を促進する効果がある。画像などによって、最新かつ正確な商品の情報を提供することは、Google画像検索において顧客の体験(バイヤーエクスペリエンス)を成功させるためのカギとなる。

Googleの画像検索が、新規のトラフィックを獲得するための絶好の機会を提供する理由は、顧客の体験にある。

Google画像検索の変更点

GoogleはGetty Imagesと提携し、Google画像検索ユーザー向けの新たな検索体験を作り出した。

このパートナーシップを受けて、Googleは画像検索における2つの大きな変更を発表した。以下のとおりである。

  • Googleがインデックスされた画像を表示する方法
  • サイト運営者へのトラフィックの提供方法

Googleのダニー・サリバンはTwitterにて、以下のように述べた。

「Googleは今後、”画像を表示するメニュー”を削除し、”サイトにアクセスするメニュー”へと置き換える。理論的には、Googleの検索結果から他のサイトへとトラフィックを移すことになる」

ECマーケティングの専門家は、Google画像検索を介し、顧客を獲得するための新しいチャネル、または改善されたチャネルを設ける絶好の機会を待っている。

ここでは、商品画像を最適化し、Google検索においてそれらをインデックスに登録させ、購入意欲の高く、高品質なトラフィックを得るための方法を紹介する。

1.画像最適化の基本を把握する(ファイル名とalt属性)

わかりやすいファイル名は、商品イメージを見つけるためのカギとなる。

また、画像には最適化された代替テキストを追加することもできる。ECサイトにおいて、画像が読み込まれなかったときのために、画像にalt属性を指定しておくことは必須である。

また、Googleの検索エンジンはalt属性のテキストを使用して、その画像を理解する。

MVMT Watchesによる商品画像の命名は、すばらしく参考になるものだ。

MVMT Watchesでは、ファイル名と代替テキスト(alt属性)へと、商品名を適切に含めることで、以下のように、画像検索における”1位”を所有している。

画像最適化の基本に関しては、「14 Important Image SEO Tips You Need to Know」を見てほしい。

2.Schemaで画像をマークアップする

構造化マークアップを使用し、リッチな商品画像と商品属性を有効にすると、Googleで商品画像を検索している潜在的な顧客を引き付けることができる。

商品情報の正確さと新鮮さを維持し、顧客が探しているものに関連する最新のアイテムを見つけられるようにしよう。

構造化マークアップを使用し、Google画像検索の結果をショーウィンドウにしてしまおう。

ECブランド、または小売業者にとって必要なのは、構造化マークアップをWebサイトに追加し、Googleが商品画像と関連する属性を確実に理解できるようにすることだ。

Googleは、画像検索などの結果において、詳細な商品情報を提供できるよう、商品ページに構造化マークアップを施すことを推奨している。そうすることで、意欲の高い検索者は、検索結果に表示される商品の価格・在庫状況・レビューを確認できる。

Googleは、構造化マークアップを使用して商品情報に詳細を付与するECサイトに対し、サーチコンソール上で「商品」の新しいレポートを有効にした。

この新しいレポートでは、企業やSEM担当者は、サイトのマークアップに関して保留中の問題を確認できる。問題を修正した後、レポートを通じて、保留中のページを再クロールさせることで、問題が解決できたかどうかを検証できる。

詳細はGoogleの「リッチリザルトのステータスレポート」を確認してほしい。

3.Google検索とGoogle画像検索上に商品情報を表示する

小売業者、またはECサイトのマーケティング担当者にとって、必要なことがもうひとつある。

それは、Google検索とGoogle画像検索結果に表示される商品に関し、正確な情報を取得することだ。

最近、Googleの商品フィードに加えられた変更がある。商品情報をリアルタイムで更新し、購買意欲の高い検索者や、関連するクエリに一致させることができるようになった。

このGoogle商品フィードの新機能は、リアルタイムで適切な商品情報を表示したいと考えている小売業者やマーケティング担当者にとっては朗報であろう。

四半期ごとに商品の在庫を調整するファストファッションブランドや、Google上で限定商品を提供する企業を想像してほしい。

マーケティング担当者は、商品フィードと画像をGoogleのMerchant Centerに簡単にアップロードでき、Google検索とGoogle画像検索の結果へとすぐに表示できるようになった。

画像などの商品情報は、検索クエリとの関連性に基づきランク付けされる上、何より無料で使用できる。この機能はアメリカの企業のみが利用できるが、近いうちに、いくつかの他の国でも公開される予定だ。

4.ナレッジパネルに商品画像を表示する

2019年、メーカーはブランド自身の情報や商品の情報をより詳細に管理できるようになった。

自社商品を製造している企業、OEM、BtoB企業にとって、Googleで商品画像を正確に表示することは、ブランド全体の認知度を高めるために必要不可欠である。

最近、GoogleはGoogle Manufacturer Centerを介して、画像などの商品の情報を更新できることを発表した。

これにより、商品の説明やバリエーションのナレッジパネルに表示できる、画像や動画といったリッチコンテンツを更新できるようになった。

5.顧客にリアルな画像を提供する

UGC(口コミやレビュー)の力を活用して、信頼度とコンバージョン率を高めよう。そのためには、ECサイト全体にユーザーによる画像を追加することだ。

FacebookやInstagramといったプラットフォームに商品を含む画像を投稿するようユーザーに促し、そのコンテンツを商品ページやカートページ(チェックアウトページ)で利用しよう。

Vanity Planet(※)のようなブランドリーダーの行動も参考にしよう。彼らはユーザーのエンゲージメントを促進し、購買客に向けてUGCを共有している。
※海外のコスメブランド

6.画像を圧縮する

最後になるが、画像の読み込みは速いか、速度が最適化されているかどうかを確認しよう。

Webサイトの画像を圧縮するには、TinyPNGなど、多くの役立つツールがある。

また、ほとんどのホスティングプラットフォームは、高速配信のためにCDNサービスを提供している。ファイルサイズを最適化することで、Google画像検索においてインデックスされる確率が向上する。

  1. ファイル名とalt属性を最適化する
  2. Schema.orgで構造化マークアップを行う
  3. Google検索結果上に画像を表示する
  4. ナレッジパネルに商品情報を表示する
  5. 商品が実際に使われている様子を提供する
  6. 画像のサイズを圧縮する

これらの6つの画像検索における戦術を適切に実行することで、ECサイトにおけるトラフィックと売上を向上させることができるだろう。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「The Hidden Opportunity for Ecommerce Websites in Google Images」を翻訳した内容です。

画像検索における最適化の方法について、わかりやすくまとめられた記事でした。

主にECサイト運営者向けの記事ではありましたが、それ以外の方にも決して無関係ではない記事であったように思います。

SEMを考える上では、画像検索やGoogleマイビジネス、リスティング広告など、ユーザーニーズを捉え、より効果的なアプローチを選択していく必要があります。

実務において、同時にすべての施策を走らせることは難しいため、各アプローチの概要を把握した上で、優先順位をつけて取り組んでいきましょう。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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