2012年を上位表示を狙うなら知っておくべきSEOの10トレンド

公開日:2012/01/04

最終更新日:2024/02/29

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年末年始に今年のSEOに関する記事を2本(2012年のSEOに必要なたった3つの冴えたやり方2012年のSEOに関する5つの真実)紹介して共に100リツイート超えと好評を博したので調子に乗って第三弾を。今回はCrazyEgg、KISSMetricsなど今をときめくウェブサービスを創業者として有名な筆者が、起業家としての視点から今年のSEOを10のトレンドで語ります。これまでとはまた違った視点で参考になる記事です。 — SEO Japan

SEOがシンプルだった時代は終わった。あなたの責任は、膨大な新しいSEOトレンドによって大幅にグレードアップされている。ではあなたはどのようについて行くのか?

もし高い順位を求めるなら、私の目から見てあなたが無視すべきではない10の重要な変更を伝えようと私は考えた…このペースの速いSEOの世界にあなたがついて行くことができるといいのだが。

1.パンダ/スクレイパー

Googleはそのアルゴリズムに多くの変更を加えるが、大部分の人はその変更に気が付かない。しかしながら、あなたは、Googleがパンダやスクレイパーアップデートを公開した時には、直ちにその変更に気が付いたことだろう。

実際、Googleは、パンダアップデートの変更がアメリカ国内の検索結果のおよそ12%に影響を与えるだろうと言った。それは質の低いページとコンテンツファームサイトにマイナスの影響を与え、質の高いコンテンツを提供するサイトに勝利を与えた。

例えば、アップデート前に33,875個のキーワードで上位表示されていた有名コンテンツファームのMahalo.comは、アップデート後には9,740個になった。それは70%以上の減少だ。そのキーワードは、New Zealand air、digg、tax checkのような人気キーワードだったことを知ることも大切だ。アップデート前、Mahalo.comはこれらのキーワードで検索結果のトップ10に入っていた。それがトップ100にまで落ちたのだ。

今年、その少し後に登場したスクレイパーアップデートは、第三社のコンテンツを勝手にかすめ取り自社サイトに利用するスクレイパーサイトがターゲットだった。Matt Cuttsは、“私達は、他人のコンテンツをコピーするサイトやオリジナルコンテンツよりも低いレベルのサイトに主に影響する変更を含む、スパムの度合いをさらに低くするのに役立つ複数の変更を診断している”と言った。

このアップデートは、何らかの方法で2%を少し超えるほどのクエリ変更でよりターゲットを絞ったものだったが、検索結果の0.5%だけが変更したため、人々は恐らく気が付かなかっただろう。この変更は、検索者にスクラップされたりコピーされたコンテンツよりもオリジナルコンテンツを見せることが意図されている。

2.Googleの新しい検索インデックス: Caffeine

CaffeineはSEOの変更を迫る。ウェブ検索で50%の新しい結果を可能にし、過去最大のウェブコンテンツのコレクションを提供することになるだろうとGoogleは言った。

これはアルゴリズムの変更ではなく、インデックスする方法の再構築だった。これが、それを説明するためにGoogleが使用した画像だ:

古いインデックスから新しいものに移行するということを示している。古いインデックスには複数の層があった。いくつかの層は他のものよりも早い速度でリフレッシュされていた。メインの層は数週間ごとにアップデートするが、古いインデックスの古い層は、Googleがウェブ全体を分析しなければならず、ページが発見された時とそれを検索者が利用できるようにする時に著しい遅れを導いていたことに関与していた。

今、Caffeineは、Googleが小さなバッチでウェブを分析し、定期的にアップデートすることを可能にしているため、新しいページはより早くインデックスに追加されるようになった。そのため、検索者は以前よりも早く新しい情報を見つけているのだ。

3.予想外のSERPの変更

Caffeineが取り入れた興味深い変更は、GoogleのSERPに表示されるコンテンツのより広い幅だった。Caffeineの前は、このように標準の青いリンクが10個表示されていた:

Caffeineの後は、こうなった:

何が面白いかというと、様々な方法で検索のフォーカスを変えることができるのだ。例えば、ロケーションを変えれば、異なる検索結果を得るだろう。そして、あなたが目にしないことは、私のソーシャルメディアサークルにいる人々から現れる結果だ。

実際、Googleはこのソーシャル面を多くの方法で検証してきた。その中には、ページ下部にGoogleが推奨するあなたの友人のアバターを表示することも含まれている。これらの変更は、ユーザーの行動やソーシャルサークルなどあなたの手が届かないことを結果の基にしているため、最適化したコンテンツで厳しくSEOを操作することをますます難しくしている。

4.メイデイ

2010年に登場したメイデイアップデートは、ランキングの変更ではなく、クロールとインデックスの変更だった。このアップデートは、恐らく、トラフィックの少ないサイトでもインデックスされることを意味するが、中には以前ほど上位にランクされないページもあるかもしれない。インタビューの中で、GoogleのMatt Cuttsはこの変更はロングテールトラフィックを追い求めていると言った。

この変更は、商品ページに入ってくるリンクが多くなく、トップページから数クリック先にあり、価値のあるコンテンツがたくさんない特にeコマースのサイトのような大規模サイトにプラスに影響した。

これらの商品ページは多くの外部リンクを獲得しておらず、そのコンテンツは通常データベースから引っ張って来られるため、この変更がこれらのページをロングテールクエリで上位に表示することに役立っているのだ。

5.Googleインスタント

ユーザーが入力している時に関連する検索結果を見ることを可能にしたこの変更は、2010年9月に遡る。もし自分が探している検索結果を見つければ、素早くそれをクリックすることができる。Googleインスタントのユーザー利益は、時間が節約されることだ。実際、Googleは平均的なユーザーが検索ごとに2~5秒を節約することを検証し発見した。

これがどのようにSEOに影響するのか? 結果が瞬時に変わるため、上位5位が検索者の目に入り、検索者は恐らく上位5位により価値を置くようになると思われる。しかし、人々は自分が求めているものを目にするまで入力し続けるため、ロングテール検索がより重要である。

HitWiseが出した最新データでは、実際に1語のクエリが増加したが5語~8語の長さの検索クエリが2%減少したことを示している。

私の経験では、Googleサジェストが変化するのを見て、自分が期待していなかったことを見つけてクリックするため、通常なら発見しないであろうページを発見する傾向がある。あなたの体験はどんな感じだろうか?

6.ランキングシグナルとしてのサイトスピード

Googleによるもう1つの変更は、Googleがサイトスピードをどのように評価するかに関することだ。検索者はスピードが理由でもっと多く検索できる時、満足する傾向がある。Googleは、検索結果ページがたった400ミリ秒遅くなることが、実際に検索数を-0.2%から-0.6%減らしたことを示す実験を行った。

サイトスピードは新しいシグナルではあるものの、ページの関連性ほどは影響力がないが、遅いパフォーマンスのコストは時間とともに増加する…だからお金を払ってサイトの読み込みを最小限にすることを主張するのだ…。あなたは、自分のサイトに欲しいその新しい機能が、ページ読み込みを遅くすることに値するかどうかを自問自答しなければならない。

あなたは、Googleが自ら提供する自分のサイトの読み込み速度を検証するためにPage Speedツールを使うことができるし、ベストプラクティスに基づいて変更をすることができる。以下はQuick SproutブログのPage Speedだ。

これにかかった時間は5分程だ。High PriorityからExperimentalにかけて私の推奨全てを赤枠で囲ったものに注目しよう。上の枠は、モバイルレポートに基づいた変更を勧めている。そして、下の枠内のリンクをクリックすると、以下のようなページが表示される:

どうやら私は身を粉にして働いたようである!

ウェブマスターツール内のサイトパフォーマンスページに行ってサイトのスピードを測定することも可能だ。それは、世界中で人々がそれをどう体験したかや、過去数カ月のトレンドや、ページの読み込みを早くするための提案に基づいてスピードを評価する。

7.Googleに追いつきつつあるBing

Googleが全ての検索の67%を占めているからといって、特にBingで駆動する検索は増えているのだからBingを無視すべきでない、と決まったわけではない…。

しかし、これらの変更はあなたのサイト上で起きることには影響しないことが多いため、自分の結果を基にサイトを最適化することに努力しながらこれらの開発から目を話さずにいることが重要だ。

例えば、私が知っているあるサイトは検索エンジントラフィックの93%をGoogleから獲得していて、Googleアナリティクスによると、Yahooのトラフィックアカウントはおよそ7.1%、Bingは5.7%、MSNは4.7%となっている。それは、Bingによるマーケットシェアの増加にも関わらず、ほとんど変わらなかった。

8.YahooとBingの合併

この合併はしばらく前に完了したが、少なくとも私の本の中では、SEOはBingとGoogleの両方で同じままである。私は、両方の検索エンジンが好むような、ターゲットを絞った関連キーワードを使ってオリジナルのコンテンツを作っている。

BingはGoogleのように外部リンクを重要視しているように思えるが、Bingがあなたのサイトをインデックスするのを妨げる可能性があるコードエラーを持たないようにすることが重要であることに私は気が付いた。

さらにBingに関しては、ドメイン名の中にキーワードを入れるべきだとの報告がされている。加えて、相応しいキーワードの入ったタイトルタグとキーワード濃度が高いコンテンツと最適化された内部リンクが同様に重要である。

9.検索のソーシャル化

私は以前にソーシャルメディアがあなたのSEOに以下に影響を与えるかについて話したことがあるが、Googleはユーザーの行動とソーシャルサークルに基づいて変更を続けているため、あなたのソーシャルリーチとそれらのネットワークであなたが行う共有が、あなたの検索トラフィックに大きな影響力を持つようになるだろう。

私の言っていることが信じられないって?およそ132人のSEOとソーシャルメディアの専門家が、ページレベルでのソーシャルシグナルとドメインレベルでのソーシャルシグナルが、従来のSEO要因よりも検索エンジンのランキングにより大きな影響を与えると予測している。これがSEOmozのグラフだ:

しかし、それはTwitterやFacebookで共有されたリンクを持つことだけの問題ではない。それは大きなソーシャルリーチが競争力のあるSEOの取り組みの鍵になるという証拠になっている。つまり、もしあなたがSEO担当者なら、ソーシャルメディアや、自分自身や自分のクライアントのためにソーシャルメディアサークルを育てる方法にもっと注意を払うべきだということだ。

10.ブランドリンクの重要性

検索数がブランドリンクに影響力を持ち始めているようである。ブランドリンクとは何か?NikeやAppleといった企業のためのリンクである。“tablets(タブレット)”で通常検索をすると、こんな結果を目にする:

もしあなたが自分のブランドで高い検索数を持っているなら、あなたがその赤いボックス内に登場する可能性は高い。ブランドに馴染みのないユーザーがそれに気付く手助けをしようとしているのだとGoogleは言った。彼らはユーザーに人気ブランドを見つけることができるようになって欲しかったのだ。

ブランドリンクのためにサイトを最適化することはできるのか?それをこの段階で言うことは難しいが、ブランドと関連したヘッドの用語にGoogleは注目しているのだろうと示唆した人もいる。例えば、もしGoogleが“タブレット”や“Kindle Fire”は検索数の多いキーワードであるとみなせば、ブランドリンクに影響する可能性があるのだ。

これがブランドリンクに影響を与える唯一の要因ではないかもしれない。ニュース内での言及も同じ影響力を持つ可能性がある。もしあなたのブランドが多くのソーシャルで話題になっていれば、あなたがブランドリンクの位置に行きつくかもしれない。

最後に

去年だけでもSEOの景観に大きな変更がいくつもあった。それについて行くことは本当に難しいことだが、あなたが何に注意を払うべきかいくらかのアイディアを私が提供できていれば光栄だ。

ところで、これらの10個のトレンドは重要な順に並んでいるわけではないが、上から始めて、これらのトレンドを順番に進めて自分のサイトがどこに位置するのか測定することができる。そしてそれらの結果を基に自分の優先事項を決定するのだ。

あなたが重要だと考えるSEOトレンドで私が見逃しているものは何だろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「10 SEO Trends You Can’t Ignore If You Want High Rankings」を翻訳した内容です。

流石に起業家視点というか、ウェブサービスを自ら運営するだけあり、幅広い話題を包括的にまとめられたウェブサイト運営者には最適な内容になっていたのではないでしょうか。先に紹介した2本の記事に加えてこの記事を読めばSEO視点からサイト向上に具体的に取り組むべきの個所も色々と見えてきますね。真面目に読んでいるとやることが膨大にありそうな気がして不安になってくるかもしれませんが、最後は地道に日々努力し続けたものが勝つ!と、信じて頑張るしかない。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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