これからのウェブマーケティング、5つの機会と5つの課題

公開日:2012/09/11

最終更新日:2024/02/27

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変化を続けるウェブの世界、その変化に対応したマーケティングを実践していくことも大変です。今回は米国トップウェブマーケッターの一人であるハイディ・コーエン女史による、現在のウェブマーケティングが抱える機会と課題をそれぞれ5つまとめ説明した記事を。 — SEO Japan

マーケティングの学生が卒業して初めての仕事を始めると、彼らはビジネスに新鮮な見方をもたらしてくれる。同様に、マーケッターは、今後の機会と課題を分析して、休暇と予算のシーズンが始まる前にマーケティングの有効性を最大限にするために、同じアプローチを取ることができる。[ヒント:モバイル、ソーシャルメディア、コンテンツマーケティングがリストに入っている!]

これからのマーケティング機会

ビジネスを次のレベルへと連れていくのに役立つマーケティング機会は5つある。

  1. スマートフォンおよびタブレット上でビジネスを動かすもしも、まだモバイルに参入していないのなら、今すぐやること!スマートフォンとタブレットの市場浸透は、ターゲットオーディエンスがどのようにソーシャルメディアと関与し、コンテンツを消費し、幅広い製品を購入するのかを変化させている。あなたのビジネスは、消費者があなたと関わったりあなたから購入したりする準備が整った時に目に見えていなければならない。最低でも、行動的なモバイル体験のために能率化されたモバイルサイトを準備し、コンピュータ検索とは別のモバイル検索戦略を導入し、モバイルデバイスのために最適化されたEメールを配信すること。
  2. 自分のブランドに360の転換を与える。ソーシャルメディアの経験が豊富で人脈の広い今日の環境で利用できる顧客とのコミュニケーションとメディアの範囲と一体になって、あなたのブランドは、様々なフォーマット、オンライン、オフライン、現実世界にわたって有形および無形の特徴を基に一貫したイメージを届けなければならない。
  3. コンテンツマーケティングを拡大することによって自分の組織のパブリッシャーになる。コンテンツマーケティングを使って、取引の前、最中、後、プロセスの全てのステップでセールスをサポートする。ソーシャルメディアはコンテンツマーケティングを常食とするということを忘れないこと!オンライン、オフラインの両方で、プラットフォームを超えて幅広く考えるのだ。それには、オウンドメディア、ソーシャルメディア、サードパーティメディアが含まれる。360度のブランドをメディアフォーマットを超えてコンテンツに統合する。コンテンツを開発するのに役立てるために自分の組織内にいる他者に接触することができるということを心に留めておく。
  4. 売上を上げるためにソーシャルメディアに参加する。多くの企業は、ソーシャルメディアがリーチを拡大してブランド認知を向上するのに役立つことを知っているが、次のステップに進んで売上を上げる方法に関しては困惑していることが多い。それらの取り組みをサポートするために、関連のある行動喚起、最適化されたランディングページ、合理化された購入プロセスを組み込むのだ。[詳しいことは、ソーシャルメディア販売を獲得するための7つのステップをチェックしよう。
  5. 消費者がどこにいても取引をすることができるようにする。[人々はモバイルデバイスを介してどこで何を購入するかを知るためにこの調査をチェックしよう。] 見込み客は、最終的にどこで購入するかにかかわらず製品を分析するためにあなたの小売店を使用する。彼らは、このショッピング体験を、人々が印刷カタログを使用する行為と同じように見なす。さらに、あなたの店にいる間、彼らはスマートフォン上で価格と他のショッピング情報をチェックする。それ故に、あなたは、見込み客がどこでまたどのようにそれをしたいか決めた時点で取引をまとめる準備ができていなければならない。これは対面かもしれないし、携帯電話上かもしれないし、電話や、コンピュータや、モバイルデバイスを介しているかもしれない。さらには、取引をまとめるにはモバイルクーポンを提供する必要があるかもしれない。

これからのマーケティング課題

  1. 十分なコンテンツマーケティングを行う。様々なソースから利用できるコンテンツの量がますます増加しているにもかかわらず、マーケッターは継続して新しくフレッシュなコンテンツを必要とする。コンテンツはオーディエンスの心に響かなければならない。さらに言うと、それは検索のために最適化され、ソーシャルメディアで消費できるものでなければならない。
  2. 常にソーシャルメディアの実情を把握する。適切なソーシャルメディアプラットフォームに存在し、支持者を築く。全てのコメントややりとりに返答する必要はないが、いつどのようにして問題に返答すべきかを知る必要があるということは理解すること。さらに、あなたの返答はあなたのブランドを反映し、組織にわたる一貫性が要求されなければならない。それ故に、リアルタイムの返答の準備をし、スタッフを教育する必要がある。[PRの危機を避けるのに役立つことはこちら。]
  3. 見込み客をコンバートするために内部プラットフォームを最適化する。ウェブサイト、セールスチーム、カスタマーサービスなどのビジネスの機能性は、熱心なリードと見込み客を最低限の摩擦で支払いをする客に転換することができなければならない。これは、できる限り合理化した購入プロセスに近づけて調整したランディングページと製品へのリンクを意味する。余分なステップや長い読み込み時間が見込み客を離れさせてしまうことがあるということを頭に入れておくこと。
  4. 売上を含むすぐに実行可能なソーシャルメディアの効果測定指標を作って追跡する。マーケティングと収益を結びつける効果的なソーシャルメディアメトリクスは今も大部分のビジネスを回避する。戦略を作る時に自分の成功メトリクスを決めて、トラッキングシステムが自分の結果を捕えて分析できることを確認するのだ。
  5. 独自のデータベースを築く。顧客情報がソーシャルメディアサイトによって保有されているために、ソーシャルメディアプラットフォームの使用は、マーケッターが顧客のコンタクト情報が載った役に立つハウス・ファイルを作るのを妨げる。その結果、マーケッターは、見込み客の情報を集めるためには自分のサイトに彼らを誘導しなければならない。これは、多くの顧客がプライバシーやその他の関連したデータ問題について懸念しているという事実によってさらに複雑化する。2012年、ビッグデータとクラウドコンピューティングが、特に追跡可能なソーシャルメディア情報と共に、本領を発揮してきた中、マーケティングの課題は関連データを獲得して、それを洗浄し、それを役に立つビジネスインテリジェンスに転換することだ。

マーケティング戦略をこれらの機会や課題に導入することが、2012年以降も拡大していく中で、それらがあなたのビジネスを成功へと導くのに役立つだろう。

あなたはこのリストにどんな機会もしくは課題を追加したいだろうか?その理由は?

この記事は、Heidi Cohenに掲載された「2012 Marketing Checkup [Mobile, Social Media & Content Marketing Included]」を翻訳した内容です。

リスト記事ながら、現状のウェブマーケティングが持つ可能性と問題を整理し、各項目の解説も簡潔かつ的を得た流石の記事でした。特にソーシャルとどうつきあっていくべきか悩んでいる大企業の担当者には頭の整理になる内容だったのではないでしょうか。この記事を元に、自身・自社のこれからのウェブ戦略についてじっくり考えてみたいですね。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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