SEOが話題に上がると、軽くキーワードリサーチを行い、リンクをサイトに呼び込めば…ほら簡単… トラフィックが増加すると言う自称SEOの達人は多い。
しかし、基本を網羅するだけでは優れたSEO戦略とは言えない。初めの一歩から工夫する必要があるのだ。
SEOに関する多くのアドバイスがネット上に溢れているが、その多くは、これから私が紹介するステップを挙げていない。
目次
サイトに変更を加える前に、現状を把握しなければならない。検索エンジンにサイトをインデックスし、サイトを検索結果にリストアップしてもらいたいなら、コンテンツが検索エンジンの視界に入っているかどうかを確認する必要がある。
HTMLテキスト形式で全てのコンテンツをコーディングしているなら、恐らく問題はないだろう。しかし、イメージ、Javaのアプレット、フラッシュのファイル、そして、その他のテキスト以外のコンテンツは、事実上、検索エンジンは見ることが出来ない(一部をスパイダーすることが出来ると検索エンジンが主張していたとしても)。最も高度なクローリング技術でさえ、このタイプのコンテンツを正確に見ることは出来ないのだ。
全てのコンテンツがHTMLを採用しているなら、検索エンジンにコンテンツを見てもらえるだろう。しかし、その他の形式を使いたい場合であっても、検索エンジンに見てもらうために利用することが出来る方法が幾つかある。それでは幾つか例を挙げていく:
全てのコンテンツをHTMLで記述したからと言って、インデックスすることが出来ない問題がないと誤解してもらいたくない。ダブルチェックを行う必要はある。その方法をこれから挙げていく。
グーグルキャッシュやMozBar等のツールは、検索エンジンに見える要素を把握する上で役に立つ。
以下に私のブログQuick Sproutのグーグルキャッシュのスクリーンショットを掲載する:
全てのテキストを見ることが出来る。これは良い兆候だ。つまり、全ての検索エンジンがこのサイトをクロールし、コンテンツを基に格付けを行っているのだ。
次に全てフラッシュのサイトのグーグルキャッシュのスクリーンショットを掲載する:
これはひどい!
もともとコンテンツはほとんどないものの、表示さえされていない。検索エンジンはリンクを含むあらゆるコンテンツをインデックスすることが出来ないため、最悪の状態と言っても過言ではないだろう。
さらに一歩踏み込み、検索エンジンがウェブサイトで見ている用語とフレーズを評価したいなら、SEOMozのツール「タームエクストラクター」がお勧めだ。
このツールはサイト上で利用される頻度に応じてワード数を表示する。以下のイメージは、私のブログで頻繁に利用されているワードを表している:
それではこの情報をどのように利用すればよいのだろうか?良い質問だ。これらのワードおよび用語はターゲットにしているワードおよび用語を反映しているべきである。そうではないなら、ページ上のテキストに変更を加えておきたいところだ。その際は、タイトルとヘッダータグの変更も忘れずに実行してもらいたい。
自分のブログのコンテンツを総合的に評価した後に、自分のサイトのSEOの状況を確認する意義深いもう一つの方法がある。それは競合相手と比較する方法だ。
レイブンツールズのSEOコンペティターアナリストのチェックリストは、広範囲およびニッチの競合相手の特定と追跡、そして、キーワードとオフサイトの要素の比較を用いたオンサイトの競合のチェックを行う際に役に立つ。
それでは、競合相手のチェックはなぜ重要なのだろうか?無料でSEOの見解を得る効果がある。競合者、とりわけ相手が大きなブランドの場合は、ランキングを得るために大金を投じている可能性が高い。このような多額の資金を投じることなく、何がうまくいくのか、そして、何がうまくいかないのかを把握することが出来るのだ。
また、当該の分野で1番になりたいなら、競合者の戦略を把握することは鉄則である。次にこの取り組みに利用することが可能なツールを幾つか紹介していく:
SEOを改善するための次のステップは、ターゲットにしているオーディエンスが誰なのかを把握する取り組みである。オーディエンスの年齢、性別、彼らの困っていること、そして、どこに住んでいるのか知っているだろうか?
ターゲットのオーディエンスのペルソナを学ぶには、usability.govにアクセスし、このサイトのペルソナの説明を読もう。このサイトはタスク分析とシナリオ分析を行い、ペルソナを構築する方法まで紹介している。
SEO戦略をオーディエンスの困っている点に集中させる必要がある。オーディエンスが本当に必要していることは何だろうか?彼らのニーズを満たしているだろうか?この情報を理解すると、このような困っている点に焦点を定めたコンテンツの計画を練るで役に立つ。
キーワードのリサーチを取り上げる前に、なぜターゲットのオーディエンスをいきなりステップ3に選んだのか気になっている人もいることだろう。これには2つ理由がある:
このステップは、ステップ 1で行ったようにキーワードの内容を分析することが重要な理由である。キーワードを取り上げ、スプレッドシートにリストアップし、一定の期間キーワードに対して行われている検索の回数を確認しておきたい。キーワードに点数をつけて、サイトに対する重要度を確認しよう。
また、これらのキーワードの競争の激しさも特定しておきたい。[search engine marketing]と言うキーワードを分析すると、4550万の結果が表示される。
この検索を[search engine marketing strategy]に絞り込むと、3600万になる。
興味深いことに、[search engine marketing strategy steps]を分析したところ、結果の数は6500万に大幅に増えていた(結果が多ければ、それだけ通常は競争が激しいと言う考えは、一部のケースを除いて正しい)。
キーワードが長いからと言って、競争が少ないと言うわけではない。全てのキーワードを分析するように心掛け、推測には絶対に頼らないようにしてもらいたい。
キーワードディスカバリーやワードトラッカー等の通常のツールを使ってキーワードリサーチを実施する。次にキーワードでのコンバージョン率を把握しよう。
最もコンバートしやすいキーワードを手っ取り早く理解するには、グーグルのトラフィックエスティメイターでクエリを実行する手がお薦めだ… クリック当たりのコストが高ければ高いほど、キーワードはコンバートする確率が高いと言えるだろう。
ただし、選んだキーワードが人気が高く、サイトに多くのトラフィックを導いているからと言って、コンバートするとは限らない。つまり、ROIが低くなることもある。
優れたSEOは、最終的に素晴らしいコンテンツ、そして、SEOフレンドリーなブログのエントリを作成する取り組みに集約される。一般的なアドバイスではあるが、SEOキャンペーンを立ち上げた後にこの点を考える人があまりにも多過ぎる気がする。
要するに、良質な文章を書けるように特訓するか、ライターを雇う必要があるのだ。
ライターを雇うのはコストが高くつくため、自分でコンテンツを作成したいと言う気持ちはよく分かる。私が考案した人気の高いブログのエントリを作成する上でのアドバイスに従うのも一つの手だ。それでは以下にアドバイスの例を挙げていく:
上述したアドバイスは、私がオーディエンスが読みやすいエントリを作成する上で、そして、検索結果で上位にランクインする上で役に立っている。これらのアドバイスが皆さんの役に立つことを私は願っている。
新たなSEO戦略を策定すると、長期的にプラスの効果をもたらす可能性がある。忍耐強く作業に取り組もう。いきなり一番重要なキーワードで上位にランクインすることを試みるのは得策ではない。上述したステップを踏めば、SEOでの成功に向けて正しい道を歩むことが出来るだろう。
新しいSEO戦略を立ち上げる前に、皆さんはどのようなステップを踏んでいるだろうか?
この記事は、Quick Sproutに掲載された「5 Steps to a Better SEO Strategy」を翻訳した内容です。
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