Googleの多言語マークアップでグローバルSEOに勝つ方法という記事を紹介したばかりですが、引き続きグローバルSEOに関する内容を。実は、Googleの多言語マークアップの発表の前に書かれた記事ですが、まだまだGoogleのマークアップも試行錯誤中の段階とは思いますし、多言語サイトを運営している方は今できることの基礎知識&選択肢として理解しておきたい内容です。 — SEO Japan
あなたが20カ国から170カ国で公開されるウェブサイトを運営しているなら、あなたの前にはとてつもなく大きな課題がある。グローバルコンテンツのほんの一部の1つの小さなアップデートが、あなたが配信している全てのマーケットをカバーするためには巨大な課題となることがある。そして、それがコストとチームの責任の頭痛の種の両方を生むことがあるのだ。
時間、いや、特にコストを節約するソリューションを求めるグローバルウェブサイトの配信者がいてもおかしくない。そして、コスト削減の方法はたくさんある:
これらの3つの選択肢のうち、Google翻訳のような自動翻訳をオンザフライで使用することは、あなたの国際的なSEOやSEMに最小限のダメージを与えることになると反論されるかもしれない。
目次
最初に指摘しておきたい点は、複製フィルタに引っ掛かることが、あなたがペナルティを受けたという意味には必ずしもならないということだ。多くの場合、サイトベースの複製問題を持っている結果は、間違ったページが間違ったユーザーに表示されるだけなのだ。
例えば、ドイツ語を話すオーストリアへの訪問者は、オーストリア自体を対象とした適切なコンテンツというよりはドイツの店や仕入れ先や再販業者が載ったドイツからのページを見るかもしれない。
複製は良いこともあるが多すぎるのは要注意
複製が問題となるのは、Googleがインデックスの中にリストされるサイトの質を上げるために導入している“パンダ”と呼ばれる機械学習技術が、複製を発見し、それを質の低いサイトのサインとして読み取る場合だ。
これは、ほとんど価値を追加していないもしくは受け取る側のユーザーに関連していない複製がかなりの度合いである場合に起こる可能性がある。
Googleのエンジニアが、様々なカンファレンスでccTLDやローカルドメインを使用することが複製に役立つと言ったと伝えられてきた。私は、非常にたくさんのインターナショナルウェブサイトで採用されたローカルドメインとドットコムを見てきたが、ローカルドメインには他にも恩恵があるのと同時に、実はこの手の問題を解決するのに大きな役割を果たすということがはっきりと言える。
あなたは、自分のサイトへのトラフィック上昇ではなく、そのトラフィックのその国のソースにおけるこの影響にまず気が付く。あなたが配信する国の一部で、アナリティクスの国のソースに様々な国の寄せ集めを見る代わりに、訪問者を連れて来る検索エンジンの種類と同様に、国の種類にあなたは気が付く―多様性が低下しているのだ。何が起こっているのか?
何が起きているかと言うと、例えば、Googleアルゼンチンを介してスペイン語で検索しているアルゼンチンからの訪問者は、もはやその検索結果にスペインからリンクするウェブサイトが表示されるのを見ることはく、アルゼンチンのための適切なサイトを見ているのだ。いわば、ジオターゲティングの取り組みが、GEOを適切にターゲットにし始めているのだ。
これはさらにもっと賛否両論である―あなたは、この話しを続ける前にコーヒーかウィスキーを手にしたいかもしれない!
例えば、あなたはアンゴラで配信することを求められているが、それはあなたのターゲットリストの上位ではないとしよう。アンゴラとは、ポルトガル語を話す国だが、本当はあなたはブラジルからのトラフィックの度合いを増やすことにより興味があるかもしれない。
この状況であなたができることは、No IndexタグやRobots.textプロトコルを使用して検索エンジンにあなたのアンゴラのコンテンツをもうクロールしないように依頼することだ。これは、あなたはアンゴラ用のウェブサイトのコピーを維持する(ブラジル用のサイトと全く同じコピーを使用)が、検索エンジンでアンゴラのウェブサイトを見つける代わりに、ブラジル版を見つけるということを意味する。
また、同じような効果を得るために、rel=”canonical”または301リダイレクトと共に“rel=”alternate” hreflang=”x”を使うこともできる。
なぜわざわざこんなことをするのか?複製の影響を減らし、今度はブラジルからより良い結果を得るためにこれをするのだ。
コストに焦点を合わせるのではなく、ROIに焦点を合わせるのだ。この場合、英語のウェブサイトもしくは特定の国の言語のコピーサイトを運営するのではなく、それを全て一緒に撤退することを意味する。
確かにグローバルを追跡する人にとっては、国から国へと移動することや、戻って来ることができるウェブサイトのあるそれらの国をターゲットにすることは理にかなっている。ボックスにチェックを入れるためだけにウェブサイトをローンチしないことだ!
コンテンツを書き換えることは、それ自体にコストがかかるため、マーケッターには評判が良くない。コンテンツを同一言語の複数のバージョンに翻訳することは、書き換えて既存のシステムにはめ込むよりもずっと費用効率が高いことが多い。
同じターゲット言語に異なる翻訳者を使うことが、皮肉にも複製の問題を解決するのだ!
このコラムの読者は、“Google翻訳を使用する”という見出しを見て驚くかもしれないが、それがここにある理由を私に説明させて欲しい。それが良い考えだと私が考えていることが理由で、それがこのリストに入っているわけではない。Google翻訳が“オンザフライ”で事を進めることを多くの人が理解していないからここにあるのだ。ユーザーがそれをリクエストするまでは実際には存在しないため、関連ページがクロールされることはあり得ないのだ。
これが意味することとは、Google翻訳は複製問題を引き起こさないということだ。あなたがターゲットとしていないマーケットで、そこにいる珍しい顧客にサービスを提供するために、それを使用することはありかもしれない。実際に成長している国をターゲットにする手段では全くないが、複製を取り除くことによって他の市場を助けることはできるのだ。
複製の深刻度の低い例では、ソリューションは、それを我慢することかもしれない。これは、ページ上に表示される情報にいくつか簡単な変更をすることを意味するかもしれない。
例えば、もしあなたがフランスのページがフランス語を話すベルギーで上位表示されていると知っているなら、“私達のベルギーのサイトをお探しですか?”というクリックできるフラッシュをページ上に追加して、ユーザーをそこに導くのもいいかもしれない。
実際のところ、複製問題はなくならないのだ。それは、コストを避けるための近道を探しているマーケッターが、ショートカットをスパマーが使用する常套手段として見なすために合法なものまでゴミとして扱う検索エンジンにぶつかる傾向があるという単純な理由なのだ!
この記事に書かれている意見はゲスト投稿者のものであって、Search Engine Landのものとは限らない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「6 Tips For Reducing The Impact Of Duplication For Global Websites」を翻訳した内容です。
多言語マークアップ以前の考え方という気もしますが、その有効性はまだ証明される前ですし、諸事情でマークアップに柔軟に対応できないという場合もあるでしょうし、多言語マークアップの必要性の意味や多言語サイト運用の選択肢の1つして理解しておきたいものばかりでした。 — SEO Japan
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