先日、アドテクノロジーの来たるべき黄金時代という記事を紹介しましたが、今回はその元ネタとなった記事を改めてad exchangerから。今回はIT分野に特化した投資会社のトップ自らが語るアドテクノロジーの現状と可能性について。 — SEO Japan
メディア業界のメンバーが綴る「データ・ドリブン・シンキング」は、メディアにおけるデジタル革命に関して新鮮なアイデアを提供するコラムである。
本日のコラムを担当したのは、デジタルメディア分野に特化した投資顧問会社のLUMA パートナーズの設立者であり、CEOでもあるテレンス・カワジャ氏である。
アドテクノロジーの時代は終わった。この分野はあまりにも競争が激しく、ベンチャーキャピタリスト達は既に別の分野に鞍替えし、本当のアクションは別のテクノロジーの領域で起きている。
デジタルメディア業界の関係者なら、このセリフを耳にしたことがあるのではないだろうか。まったくのデタラメである。事実、私はこの業界が黄金時代を迎えていることを証明できる。データをベースとしてテクノロジーは、広告だけではなくマーケティング全体に影響を与えるため、アドテクノロジーと言う表現がそもそも適切ではないのかもしれない。コンテンツ管理、コンテンツマーケティングおよびコンテンツ配信、CRM、eコマース、さらには製品デザイン等のその他の分野も、消費者のデータが活用され、再定義されている。当然ながら、エコシステムは崩壊しており、合理化、そして、統合を行う必要がある。さて、 ベンチャー資金は引き締められているが、これは良い傾向である – 自分の考えだけでは降参することが出来ない会社を諦めさせ(本格的に)、マーケッターおよびパブリッシャーに対して包括的なソリューションを提供することが可能なより有能な柔軟な会社が増え、その結果、消費者にメリットがもたらされるためだ。
このように、データベースのテクノロジーのマーケティングやメディアへの適応を活用する大きな機会が存在する。それでは、アドテクノロジー業界において有望な7つのトレンドをこれから紹介する:
広告業界のエコシステムが崩壊し、参入障壁がなくなった結果、イノベーションが至る所で起きている。アドテクノロジー業界を引っ張る企業と新たに参入した企業が機会を構築している。通常、この状態では、有機的ではない成長の選択肢が、苦労して得られる結果よりも、理想的だと考えられる。私達はうまく統合化の波に乗っており、この傾向はしばらくは続くと見られる。強い企業が弱い企業を吸収する取引も幾つかあるが(最近では、33アクロス/Tynt、SAS/aiMatch、DG/Peer39、OpenX/LiftDNA、パブマティック/モビプリモ、ルビコン・プロジェクト/モブスミス、そして、シンカプス/クリッカブル)、エコシステムにとっては健全な展開だと言えるだろう。それよりも興味深いのは、バイヤーの世界が拡大している点である。常連(グーグル/アドメルド、グーグル/ミーボ、ヤフー!/インタークリック、バリュークリック/グレイストライプ)以外にも、メディア、マーケティング、ソフトウェア、データ & コミュニケーションのその他のセクターの大手が、アドテクノロジーの力に関心を抱いている。 最近では、ソフトウェアの大手による買収が行われ(アドビ/エフィシェント・フロンティア、セールスフォース/バディメディア、IBM/コアメトリクス)、多くの企業がこの領域を注目しており(SAP、EMC、HP、Dell、Acxiom、エクスペリアン、コムキャスト、そして、AT &T)、また、様子を窺っている大企業もいる(アマゾン、アップル、サムソン)。そして、莫大な資金を持ち、広告ビジネスを拡大する必要のあるフェイスブックもチャンスを待っている。今後、この分野では多くのアクティビティが行われるだろう。
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この記事は、AdExchangerに掲載された「The Golden Age of Advertising Technology」を翻訳した内容です。
私もLPOツールで上記の1&2には深く関わっていますし、アドテクノロジーの進化はこれからが本番という気はしています。今年に入って加速化する様々なプレイヤーが参加している米国での巨大買収劇を見ていると、筆者がいうようにアドテクノロジーという言葉の範疇を超えた、マーケティングテクノロジーという言葉の方がふさわしい局面に来ていると思います。さてこれからこの世界がどこまで進化し続けていくのか、傍観者としても興味を持って見届けていきたいですし、1プレイヤーとしてもその中で何ができるか考え実践していきたいと思います。 — SEO Japan [G+]
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