あなたは難しい言葉を使う時、自分が賢くなったような気になるだろうか?
Applied Cognitive Psychologyに発表された研究によると、その答えはNOだ。
実際、複雑な文章はあなたを狭量な人間のようにさせてしまう。こんな研究タイトルはどうだろう:Consequences of erudite vernacular utilized irrespective of necessity: problems with using long words needlessly.(学術的専門用語を必要性に関わらず使用することの影響:不必要に長い単語を使用することの問題点)
それよりも、The effect of using big words when you don’t need them?(必要のない時に難しい言葉を使用することで生じる影響とは?) の方がよっぽど良くはないだろうか?
賢くみえるには、賢くみえようとすることをやめなければいけない。優れた文章とは、関連する考えを分かりやすく直接的に伝えた簡潔な文章のことなのだ。
これから、あなたが才能にあふれているようにみえるための11の方法を紹介しよう:
目次
これによって、文章を書くことがより簡単にそしてより早くなる。もしあなたに何も言いたいことがなければ、意味があるように思える文章を書くことを強制され、そこからは何も伝わらない。
多くを読むこと。気づくこと。あなたのテーマを賢く選ぶこと。そして読者にあなたが持っている情報を共有すること。
二つの文章を比べてみて欲しい:
どちらの方がより興味深いだろうか?どちらの方がその裏庭を見てみたい気持ちにさせるだろうか?
Utilizeの代わりにuse、close proximity の代わりにnear 、facilitate の代わりにhelp 、in the amount of の代わりにfor 、commence の代わりにstart、と書くのだ。
長い言葉を使うのは、それ以外の言葉が当てはまらないような特定の意味がある時だけだ。
段落を短くするのと同じ理由で文も短くしなければいけない:その方が読むのも理解するのも簡単だからだ。
それぞれの文には1つのシンプルな考えを入れるべきである。それ以上にすると複雑になり混乱を招くことになる。
英語では、読者はSVO(主語・述語・目的語)の順を好む。それが能動態だ。
例:
Passive sentences bore people.(受け身の文章は人々を退屈させる)
能動態を逆さまにすると、OVS(目的語、述語、主語)つまり受動態になる。
例:
People are bored by passive sentences.(人々は受け身の文章によって退屈させられる)
常に能動態が使えるわけではないが、書き手はよりそちらを使うべきなのだ。
新聞を見てみれば、段落が短いことに気がつくだろう。
私たち人間の脳は、小さなかたまりに分けた方が情報を取り込みやすいため、段落を短くすると読みやすくなるのだ。
学術的な文章では、各段落は1つの考えを発展させ、時にたくさんの文章が含まれる。しかし、よりカジュアルで日常的な文章では、そのスタイルは格式張らず、段落も1つの文章くらい、さらには1つの単語くらいに短いかもしれないのだ。
ほらね。
VeryやLittleやRatherといったような限定語は、あなたが言いたいことに何もプラスしないだけでなくあなたの文章から魂さえ吸い取ってしまう。
例:
基本的にどうでもいい言葉を避けることはとても重要である。なぜならほとんどの場合、それには意味がないし時に少し気が散ることさえあるからだ。
マーク・トウェインは、「あなたがVery(とても)と書きたいと思ったときはそれをDamn(くそったれの)に置き換えればいい。そうすれば編集者がそれを全部削除して、最後にはあるべき文章になっているから」と言っている。
多くの書き手にとって、手当たり次第に書くことは大きな問題だ。例えば、手頃な健康保険や中東ほど大きな問題ではないが、どれもテリトリーのことでの争いが原因で数十年も問題になっている。そういえば、「テリトリー」という言葉は、地球を意味する「テラ」という言葉から来ているのだから面白い言葉だ。
要するに、手当たり次第に書くことはやめよう。
何度も何度も何度も同じことを書き続けるのもやめよう。つまり、何回も言わずに1回だけ言うのだ。なぜなら、あなたが何度も繰り返したり、同じことを書き続けると、読者はつまらなくなって寝てしまうのだ。
これは、言うことがなさすぎるかエゴが強すぎる時の症状だ。
まずは読者第一。あなた自身は出しゃばらなくていい。メッセージに集中するのだ。
例:
あなたは、この画期的な新しい無料のブログ記事で見つけた壮観かつシンプルで実用的なヒントに従うことによって、あっという間に、そして劇的に、ブログのライティングスキルを向上させ、直ちに利益は急上昇し、オンラインでの成功は飛躍的に増大する。
意味のないものは短縮したり、削除したり、書きなおしたりすること。くだけたスタイルで書くのは悪くないが、良い理由もなしに新しい言葉を入れてはいけない。
この作業を簡単にするには、文章を3つのステップに分けて書けばよい: 1) 文章全体を書く。 2)数時間もしくは数日その文章をそのままにしておく。 3)気も新たに文章に戻り、編集する。
完璧なライターなどいないし、誰もそうなって欲しいとは思っていない。それでも私たちは皆、これらのヒントに従って自然な文章を書くことで、自分のスタイルを向上させ、賢くみせることはできるのだ。
この記事は、Copybloggerに掲載された「11 Smart Tips for Brilliant Writing」を翻訳した内容です。
どのアドバイスもそれ自体は単純ながら納得いくものばかりでした。テクニック論うんぬんより、1番目のヒントが「何か言いたいことがあること」と言うのには納得。SEO Japanも毎日多数の海外ブログ記事を翻訳配信していますが、確かに主張がある文章は訳していても読んでいても一番興味を惹かれます。他も全体的に「とにかく読者に分かりやすく書く」と言う内容が中心。こういうライティングのレッスンって日本は余り無いせいか、どちらかと言うと難しいことを書いて人を煙に巻いて頭良いこと書いた(と思わせたと)と一人で納得している人も多いのではないでしょうか。私含め、参考にしたいものです。
ちなみに10番の「書きすぎない」はSEO Japanに関する限り、全く当てはまらないですけどね。。。汗 11番の「情け容赦なく編集する」はコメント欄の文章を書くときはもちろん、翻訳の内容の意味がイマイチ通らない時に”超”訳する際などに使うことがあります。たまに長文で書いていた文章を誤って削除してしまい、その場はめっちゃ落ち込むのですが、改めて書きなおすと内容が整理されてより良い文章に仕上がった経験などありませんか?最近のワードプレスは勝手に文章を自動保存してくれるので、駄文が駄文のままで掲載されてしまうことが多くて怖いですね 笑
最近は独自記事よりコメントしか書いていない私ですが、この記事のアドバイスを参考にしてより良い文章を書けるように努力していこうと心に誓った今日でした。 — SEO Japan
【追記:2010/4/30】
8番の「手当たり次第に書かない」を「手当たりしだいに書く」と誤って書いていたのを修正しました。内容自体を読めば意味はご理解いただけたかと思いますが、大変失礼しました。
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