ソーシャルメディアマーケティングの15の基本

公開日:2010/04/23

最終更新日:2024/03/21

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サーチエンジンランドの基本おさらいシリーズ第3回目はソーシャルメディアマーケティングについて。SMMの基本ポイント15を簡潔に説明してくれています。 — SEO Japan

2007年9月、私は“ソーシャルメディアマネージャー”の職を南アフリカで営業する会社からオファーされた。私は躊躇することなく快諾した。私は、オンラインで口コミを生成したいクライアントのために、提案、キャンペーンの運営、そして、ソーシャル戦略の考案等、“普通”のプロジェクトに力を注ぐことになるとばかり思っていた。まさか他のチームのメンバーをゼロから指導することになるとは予想だにしていなかった。しかし、ふたを開けると、このトレーニングこそが仕事の中で最も楽しめたのだった。それでは、以下に全く専門知識がないスタッフに私が教えた、ソーシャルメディアマーケティングの最も重要な15のポイントを挙げていく。

  1. 人気の高いソーシャルメディアサイトに参加し、徹底的に理解せよ。 この点に関して、私は“効果のある”コンテンツのタイプを理解するには、実際のストーリー、タイトル、そして、コンテンツに毎日触れていなければならないと考えた。そのため、ディグレディット、そして、スタンブルアポン(註:いずれも英語圏でメジャーなソーシャルブックマークサービス)を定期的に利用してもらった。
  2. 実際にサイトを利用せよ。 スタッフに実際にサイトを利用させる際、私はクライアント側の都合は忘れるよう勧めた。ファッションに関する話題であれ、車に関する話題であれ、音楽に関する話題であれ、単純に面白いと思ったコンテンツに投票し、そして、再び同じ話題について読みたいと思ったら、コンテンツの投稿者を友達に加えるよう求めたのだ。クライアントのニーズやトピックに焦点を絞れとは結局最後まで言わなかった。そうなるとソーシャルメディアのソーシャルの楽しさが半減してしまうからだ。
  3. すべての取り組みがうまくいくわけではない。 私は人気の高いソーシャルメディアのコンテンツのすべての要素を満たすコンテンツを何時間もかけて作成した。リスト形式のエントリで、現在のイベントに関連しており、キャッチーなタイトルがつけられていた。それにも関らず、ディグのホームページに掲載されることはなく、スタンブルアポンでもほとんど票を獲得することが出来ず、挙句の果てに、ブロガーにも全く拾ってもらえなかった。コンテンツの質が高いからと言っても、必ずしも成功を収めるわけではない。すべてのパズルのピースが必要なのだ。そもそも、ソーシャルメディアのユーザーが何をクリックするかなど事前に把握することは不可能である。
  4. ディグで失敗しても、キャンペーンを失敗したわけではない。 ディグ自体がソーシャルメディアマーケティングだと思われているが、私には理解できない。リンクをウェブサイトにもたらすのはディグではなく—ディグでコンテンツを見つけた人々である。ただし、ディグ以外の多くの場所でもコンテンツを見つけてもらえる。例えば、ワセリンを使った50の美容テクニック世界で最もダサイ地名 22の2本のエントリは、ディグに掲載されなかったものの、その他のソーシャルメディアのサイトから多数のリンクが寄せられた。
  5. 結果を保証することは出来ない。 もし、ソーシャルメディアマーケティングを担当しているなら、すべてが口コミで広がるとは限らない点を経理部の部長に伝えておくことが肝要だ。以前、ディグのホームページやスタンブルアポンのバズページに掲載されても、もしくは100名以上のブロガーに取り上げられても、必ず同じことが起きるわけではなく—クライアントに約束することも出来ない。これは検索エンジンのランキングを約束できない理由と似ている。コントロールすることは出来ないのだ。
  6. ニッチを追え。 クライアントが環境問題に関するエントリを広げたがっているなら、レディットやその他の一般的なニュースサイトよりも、HuggCare2等のサイトの方が成功する確率が遥かに高いと思うので、これらのニッチのサイトを勧める。ニッチに焦点を絞ることで、ビジターの数は減るかもしれないが、この類のビジターはコンテンツの関連性をより深く感じ、話題に上げ、コンテンツを同じ考えを持った人たちに紹介してくれる可能性が高いのだ。
  7. システムを不正操作するな。 サイトの友達との間の投票は大事だが、サブバートやプロフィット等のサイトを使って不正にシステム操作すると、コミュニティにばれてしまう—クライアントの評判も、自分の評判も地に落ちてしまうだろう。
  8. クライアントのブランドに敬意を払え。 大きな自動車会社のためにコンテンツを売り込む際、私は人々にコンテンツを押し付けてはいけない点を口を酸っぱくして説明した。その甲斐あって、スタッフは一人もコンテンツをスパム化しなかった。スパムになってしまうと、当事者はもちろんのこと、ブランドにも火の粉が降りかかってくる。
  9. 販売もしくは売り込みのメッセージを強調してはいけない。 コンテンツ内の広告はソーシャルメディアのユーザーに嫌われる傾向があるため、製品の購入もしくは販売に関連する情報は最小限にとどめる必要がある。その代わりに、直接企業や製品には関係のないコンテンツを作ろう。少し距離を置くのだ。例えば、クライアントの車がいかに素晴らしいかを伝えるのではなく、世界で最高の車に関するコンテンツを作るのだ。
  10. コミュニティで交流せよ。 ソーシャルネットワークだろうが、フォーラムだろうが、ブログだろうが、ソーシャルニュースサイトであろうが、コミュニティを心から受け入れ、交流を行う点は非常に重要である。フェイスブックのグループに参加したり、ブログでコメントを残して当該のトピックの会話に参加したり、フォーラムでユーザーを助けたりすることで—オンラインでの存在感が増し、自分のことをよく知ってもらうことが出来るのだ。
  11. 人々に価値を与えよ。 価値は、人によってそれぞれ異なる。笑わせてくれるコンテンツを求める人もいれば、ワイヤレスネットワークを調節する方法を知りたい人もいる。ディグやミックスで目にする多くのコンテンツは、ディグやミックスのユーザーのために作られており、当該のコンテンツの作者は、新しい情報であれ、興味深い調査であれ、もしくは笑える写真であれ、人々が友達と分かち合うことが出来るような価値を与えなければいけない点をよく理解している。人々に価値を提供していないなら、彼らにマーケティングを行っているだけであり、彼らのために行っているとは言えない。
  12. 誠意のあるコンテンツを作れ。 ソニーは、「All I Want For Xmas Is A PSP」(クリスマスプレゼントにはPSPが欲しい)と言う偽のブログを作成し(既に削除されている)、オンラインで大ひんしゅくを買ったことがある。そのブログでは2人のブロガーが他の人々にPSPに対する願いを広めようと試みていた。しかし、この2人が俳優だと言うことが判明した。その後、ソニーはブランドバッシングの嵐に晒されたのだった。この件は、誠意の欠けたマーケティングキャンペーンがもたらすリスクを象徴していた。
  13. メリットを理解せよ。 もし、スタッフに長時間人気の高いサイトを使い、どのようなコンテンツがスタンブルアポンで多数のレビューを獲得しているのか、また、ディグのホームページに掲載されているのかをチェックしてもらうなら、彼らがこの作業を実施する理由を理解しているか、そして、その結果、彼ら(そして、最終的にはクライアントも)が得ることが出来るメリットを分かっているか確認する必要がある。初期のプレゼンで私はソーシャルメディアサイトで成功を収めれば、容易に大量のトラフィックを手に入れることが可能になり、そして、リンクがもたらされる可能性も上がると説明した。
  14. 現在の出来事を追跡せよ。 数ヶ月前、グラフィック/ロゴデザイナーのデビッド・エイリー氏のコンテンツとドメインが盗まれた件で、ディグのホームページ入りしたことがあった。ドメインを取り戻した直後、私はこのニュースをディグに投稿した。すると、このニュースもホームページに掲載されたのだった。私はオリジナルのストーリーがホームページに掲載されていたことを知っていたため、投稿しただけだ。最新情報の取得の中には、人々が読みたがっている内容、ウェブ上の口コミ、そして、パウンスやミックスのように人々の注目を獲得することが出来る新たな方法やウェブサイトを把握する点も含まれる。
  15. ソーシャルメディアマーケテイングは1つの戦略に過ぎない。 素晴らしい結果を導く可能性はあるが、これだけに頼るべきではなく、既存のSEOやPPCマーケティングと交換するなどもってのほかである。また、広告を買って、人々をサイトを楽しんでもらえるようなコンテンツに導く戦略も私は好んで利用している。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「15 Fundamental Truths About Social Media Marketing」を翻訳した内容です。

This article on Columns: Back To Basics first appeared on Search Engine Land.
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取り上げられているサイトは日本の場合、別のサイトになってくると思いますし、1つ1つは短いですが、内容的にはソーシャルメディアマーケティングについてほぼ全て網羅されているかと思います。ここに書かれていることを一通り理解すればソーシャルメディアマーケティングの基本はクリア、後は実践あるのみ!と言う内容ですね。自分用のおさらいにはもちろん、知らない人にポイントを教える際にも役立つかも。 — SEO Japan
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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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